ベンジャミン・フランクリンが まだ血気盛んな青年の頃、
彼の友人でクェーカー教の信者がいたが、その男に、誰もいないところで、手厳しい説教を食らった。
「ベン、君は駄目だよ。 意見の違う相手に対しては、まるで平手打ちを食らわせるような議論をする。
それが嫌さに、君の意見を聞くものが誰もいなくなったではないか、
君がそばにいないほうが、君の友人たちにとっては よほど楽しいのだ。
君は自分が一番物知りだと思っている。
だから、誰も君には物が言えなくなる。
事実、君と話せば不愉快になるばかりだから、今後は相手にすまいと皆がそう思っているんだよ。
だから、君の知識は、いつまでたっても、今以上に増える見込みはないーーー今の取るに足りない知識以上にはね」
この手ひどい非難を素直に受け入れたのが、フランクリンの偉いところだ。
この友人の言うとおり 自分は今破滅の淵に向かって進んでいるのだと悟ったあたり、
彼は偉大であり、賢明だったわけだ。
D・カーネギー 「人を動かす」 山口 博 訳より

彼の友人でクェーカー教の信者がいたが、その男に、誰もいないところで、手厳しい説教を食らった。
「ベン、君は駄目だよ。 意見の違う相手に対しては、まるで平手打ちを食らわせるような議論をする。
それが嫌さに、君の意見を聞くものが誰もいなくなったではないか、
君がそばにいないほうが、君の友人たちにとっては よほど楽しいのだ。
君は自分が一番物知りだと思っている。
だから、誰も君には物が言えなくなる。
事実、君と話せば不愉快になるばかりだから、今後は相手にすまいと皆がそう思っているんだよ。
だから、君の知識は、いつまでたっても、今以上に増える見込みはないーーー今の取るに足りない知識以上にはね」
この手ひどい非難を素直に受け入れたのが、フランクリンの偉いところだ。
この友人の言うとおり 自分は今破滅の淵に向かって進んでいるのだと悟ったあたり、
彼は偉大であり、賢明だったわけだ。
D・カーネギー 「人を動かす」 山口 博 訳より
