戰國策 楚卷第五(前漢)劉向
史疾為韓使楚,楚王問曰:「客何方所循?」曰:「治列子圉寇之言。」曰:「何貴?」曰:「貴正。」王曰:「正亦可為國乎?」曰:「可。」王曰:「楚國多盜,正可以圉盜乎?」曰:「可。」曰:「以正圉盜,奈何?」頃間有鵲止於屋上者,曰:「請問楚人謂此鳥何?」王曰:「謂之鵲。」曰:「謂之烏,可乎?」曰:「不可。」曰:「今王之國有柱國、令尹、司馬、典令,其任官置吏,必曰廉潔勝任。今盜賊公行,而弗能禁也,此烏不為烏,鵲不為鵲也。」
原文のあるサイト
原文、译文(現代中国語訳)
原文と韓国語訳のあるブログ(韓策二)
韓国語訳から日本語にしてみました。
(拙訳)
史疾が韓の国ために楚の国に使者として来ると楚王が尋ねた「客はどんな法術を研磨したのか?」史疾が答えた列子圉寇の言葉を習いました」楚王が尋ねた「列子は何を主張しますか?」史疾が答えて「正義を強調する」と言いました。楚王が尋ねた「正義が治国にとって助けになるか?」史疾が答えて「助けになります」と言いました。楚王が尋ねた「楚の国には盗賊が多いのだが正義を掲げて盗賊を禁じらるだろうか?」史疾が答えて「可能です」と言いました。楚王が尋ねて「どうすればそのようにできるか?」このときちょうど鵲が屋根にとまると史疾が尋ねて「大王に請うて聞きますれば、楚の国の人々はこの鳥を何と呼びますか」と言いました。すると楚王が答えて「鵲と言う」と言いました。史疾が尋ねて「カラスと呼んだらダメですか?」と言うと、楚王が答えて「いけません」と言いました。すると史疾が言った「今、大王の国には柱國、令尹、司馬、典令などの官職があります。官員を置くとき必ず清廉潔白な姿勢で職務を忠実に遂行するよう要請します。それでも今、盗賊の横暴を防げていません。これは、烏不爲烏(カラスをカラスと呼ばない)で鵲不爲鵲(鵲を鵲と呼ばない)ところから始まったのです」と言いました。