獨協大学 鉄道研究会通信

獨協大学 鉄道研究会がお送りする、活動報告のBlogです。

JCPの視察に行って参りました

2013-08-24 23:29:16 | その他イベント報告
ブログをご覧の皆様、こんばんは。
8月23,24日に、"全国高等学校鉄道模型コンテスト"(略称JCP)が東京ビックサイトにて開催されました。高校時代でも鉄道研究部に所属、同コンテストに参加していたこともあり、今年は「視察」という形で行ってきました。
出場校も多くなり、多彩なアイデアが並ぶこのコンテスト。プロ並みの技術を平気でやってのける学校もあることもあり、いろいろと参考にするには絶好の機会です。

以下、私が個人的に気になったモジュールの数々を掲載させて頂きます。

鎌倉学園鉄道研究部さんのモジュール。
3月16日以降の東急東横線 代官山駅周辺を再現したものですね。
使用されなくなった「地上渋谷へ向かう旧線」をジャッキアップされた姿が実物通りに再現されています。
細かい建材などもしっかり作りこまれていました。


続いて、千葉県立東葛飾高等学校鉄道研究同好会さんのモジュール。流鉄流山線流山駅がモデルで、「小さな路線の小さな終点」との副題がありました。
西武マニアの自分にとって、車両の譲渡先である流鉄は自然と目の行く場所。この流山駅にも何度も訪れていますが、終着の駅なのにもかかわらず違和感なく再現されていて、実物の雰囲気を上手くまとめられているように思えます。


青稜中学高等学校鉄道自動車部さんのモジュール。東急大井町線下神明駅付近がモデルになっていて、品鶴線と東海道新幹線とのトリプル交差を再現したものです。
大井町線の高架が既製品を使っているので、新幹線の高架の脚は必然的に自作になっています。自分も似たようなものを作りましたが、高さを合わせるのはとても骨が折れる作業でして・・・
そして何より驚いたのが、ウェザリングの上手さ。特に新幹線の汚れ具合は普段から観察していないとなかなかできないように思えます。


芝学園技術工作部さんのモジュール。谷の川は本物の水が流されていて、最も高い部分を走る線路はループして一本の路線として独立しています。
モデルとなった箇所は分からなかったのですが、とにかく岩肌の再現とアイデアに脱帽しました。


灘中学校・高等学校鉄道研究部さんのモジュール。水の都、イタリアのヴェネツィアに鉄道を敷設したと仮定し、再現されたものです。
海外製品を加工したほか、サン・マルコ広場の時計塔などは自作だそう。建物の色合いがまさに本物、少し色褪せた感じも雰囲気が出てます。
実際のところ、イタリア本土側のメストレ地区を中心にLRTを建設しているというので、近い将来、このような風景が実現するかもしれません。

一畳レイアウトに移ります。

東京都立大崎高等学校ペーパージオラマ部さんの作品。箱根登山鉄道を再現したものになっています。製作費用のほとんどはレールなどの製品関連、木や駅舎などはスポンジや紙を工夫して再現しているそうです。

よくよく見てみると、箱根湯本のアーチの駅舎も、出山の鉄橋も、途中の駅のホームも全て紙製。顧問の先生曰く、0.5mmのズレは許されないんだとか。この駅舎も5回作り直して、一番いいものを持ってきたそうです。
しかも全て頑丈で、「取り外せるものは全て他人の手に取っても支障が無い」状態。鉄橋に至っては実物の1/150の設計図を起こしたため「負荷をかけてもそう簡単に壊れないに決まってるじゃないですか」と・・・(^^;)
このレイアウトは、技術的な面では最も衝撃を受けたものでした。


最後に、白梅学園清修中高一貫部鉄道模型デザイン部さんの作品。かの有名な、『千と千尋の神隠し』に出てきた「海原電鉄」を再現したもの。鉄道が出てくるアニメ作品は多々ありますが、ここまで有名なものもそう多くはないと思います。
この「海原電鉄」の最も印象的な部分と言えば、水面を走る姿。 

その姿が再現されていることに、ただただ驚き。
電圧を下げるなどの加工を施し、レールに電気を通す、ごく普通の方法で走らせているとのことです。
全体的に見ても、レイアウトの中にしっかりと物語が凝縮されており、素人目に見ても「これはすごい」と言わざるを得ませんでした。


さて、私もそろそろ本格的に製作を始めなければなりません。
今回視察したものも参考に、できる限り細かいところまで詰めていきたいところですが、どこまで出来るか・・・

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