あれから18年の月日が経った。
あの長かった18年間の結婚生活を振り返る。
僕は悔しかった。
僕は、世界一カッコ悪い男だった。
その醜い男がもがく。
カッコ悪くもがく。
必死で。
僕だって、自分の思うがままに、カッコよく生きたかったさ。
でも、自分には、家庭を経済的に支えなければならないという現実があった。
もがくしかなかったのだ。
なりふり構わず。
それがカッコ悪さだ。
悔しい。
自分を肯定したい。
僕だって、自分を肯定したいよ。
自分を好きでい続けたい。
僕だって、みんなと同じ状況で、みんなと同じように生活できていたら、もう少し自分らしく生きられたよ。
でも、
過去は消すことはできない。
僕の生き方は、明らかにカッコ悪かった。
悔しい。
これから、どう生きれば良い?
今朝も夢に息子たちが出てきた。
僕は、何もかも失った。
あの時と同じだ。
今から20年前。
全てに絶望した。
全てが信じられなかった。
そして、それは自分の弱さが生んだ、自分自身の選択だったのだ。
あの頃はまだ若かった。
誰にも守られていないところで、大切なことを判断する力がなかった。
でも、選択しなければならなかった。
その事実を胸に、経験を積んできた。
勉強を重ねた。
しかし、失敗したということにおいては、あの時も今も同じだ。
結局、同じなのだ。
失敗は成功の母。
それは、後に成功した人だけが言えることなのだ。
失敗して、死んでしまった人は、どうすれば良い?
失敗して、心が死んでしまった人は、どうすれば良い?
自分を貫けない、自分を貫けなかった男の、醜い、醜い後悔。