23歳の年、あそこで明らかに僕の人生が大きく変わったのだろう。
それは、自分が求めたことだった。
4年間の大学で得たものが、そして得られなかったものが、僕の背中を後押しした。
それで旅立ったのだ。
海外へ。
ヨーロッパでの生活は2年間に渡った。
それは、20代の前半という僕にとっては貴重な青春の中で、やはり孤独と寂しさが一層助長されたものとなった。
大学時代の日本国内での一人暮らしでも、周りとのコミュニケーションの壁により孤独をふくらませたのに、言葉の壁がある海外ではなおさら孤独を感じることになった。
そこでの出会いと別れ。
僕は紆余曲折を経て、一人の女性に行き着いた。
それが正しいことだったのかどうなのかは、僕には分からない。
でも、出会って、一緒になったということは、間違いなく縁はあり、繋がりがあったのだろう。
僕は結婚した。
現地の女性だった。
彼女の中に、まだ自分の経験していない可能性を見たのだ。
そこからまた、新しい人生は始まった。
運命の抗えないうなりに巻き込まれ、流されるように。
だから、彼女に言ったのだ。
一緒に日本へ行こうと。
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