Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

このブログについて

たまに更新します。
最近はnoteに記事を書いていますので、Earth Spiralのnoteもご覧ください。
note Earth Spiral
星々のことば/猫の言い分/Plant Medicine/白魔術研究所ほか

【レポート】5月21日 第1回 森の薬草使い塾

2018-05-24 | 森の薬草使い塾
昨年のパーマカルチャーハーバリストの名称変更し、
森の薬草使い塾、としました。

森とは安定した生態系の象徴。
人間のエゴではなく、自然と共生しながらの薬草使い。
現代は、自然から切り離された形でしか、
植物療法を学べない場も多い。

本来、ハーバリストとは、
自然界ときっちりコミュニケーションしていたものだ。
大事なことがおざなりにされて、
どうでもいいとは言わないが、
二の次でいいようなことにこだわるのは、
なんだか空しい感じがして、
やっぱりやろうかな、と思って
相模湖時代にやっていたものを復活させた講座だ。

第1回目は基本的な世界観や、植物を知ってもらおうという感じで、
まずは、ヨモギを観察し、触れて、味わってみた。

机上の話の何十倍も、そこには情報があり、
土も植物も何もないところでのレクチャーに比べたら、
何倍も理解度が深まり、プロセスが早く進む。



自分で採取し、お茶を入れてみる。
この、単純と思われる工程の中に、
学べることがとてもたくさんある。

葉っぱはちぎった方がいいのか?
茎は入れるべきか?

判断に必要な情報だけ伝え、
自分で考え決めてもらう。

そう、それが必要なの。
丸ごと暗記ではなく、必要なのはそれそれ、
と、やりながら思った。



この日のテーマは煎剤と浸剤なので、
予定外ではありますが、この時期にしか出来ないことなので、
ツバキの花の色を煮出してみるのをやってみた。

ここから出てくるピンクの液体。
最初は全然色が出ないけれど、グツグツしていると、
美しい色に変化していく。
やっぱり、女子はこういうの大好きだね。



とても盛り上がって、
お母さんと一緒に来ていた小学生の女子も、
とても喜んでくれていた。

この経験が、何かにつながって行くといいな。



実験中のタンポポの浸出油を見せたら、
つくりたいと言って、タンポポを摘んで帰りました。
つくってみたかなぁ?



最後は、薬草茶を飲みながら、参加者の方のお土産の信玄餅。
ビニールの風呂敷に空けて食べる方法を教えてもらいチャレンジ。
小学生が一番上手に食べてた(笑)

次回以降もとても楽しみなメンバーです。

--------------------------------------------

『森の薬草使い塾』
平日通いクラスは満席なのですが、
週末の合宿クラスは募集中です!

■日程
7月13日(金)~15日(日)
8月10日(金)~12日(日)
9月7日(金)~9日(日)

詳細はウェブサイトをご覧ください⇒森の薬草使い塾

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

メインウェブサイト Earth Spiral

もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーションレッスンなど。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Instagram earthspiral.jp
Facebook pageEarth Spiral
Twitter earthspiral_jp
blog Earth Spiral






【レポート】森の薬草使い1dayワークショップ

2018-04-21 | 森の薬草使い塾
4月16日に、仙台の『風と手と土』にて、
ワークショップをさせていただきました。

少し肌寒かったですが、お天気にも恵まれました。
お店のオーナーのヒロさんは、
元々、裏磐梯で『ヒロのお菓子屋さん』をされていた方。
震災の後に、奥様のご実家がある仙台に引っ越され、
素敵なカフェ&レストランを開きました。

畑をやり、その野菜をレストランで出しています。
メインの生パスタと、自家製野菜の温野菜サラダが
大人気で、いつもいっぱいのお店。

お庭の野草を知りたいということで、
このワークショップをさせていただくことになりました。



午前中は、薬草を使う心構えとして、
このブログでもご紹介しています、
薬草使いとして知りたい5つのことを、
ざっとお話をして、今回のテーマの一つ、
パーマカルチャーの話をさせていただきました。

その後、植物観察のキホンの話をして外で観察。
知らないだけで、意外と身近なところに、
食べられる野草、薬草になる野草があるのです!

自分がいるところの半径1~2メートルの中に、
何種類の植物があるか探してみるのを
グループワークとしてやっていただきました。

そして、ランチの温野菜に沿えるのに、
タネツケバナ(クレソン的な味がします)と、
畑で咲いている菜の花(カブの花)などを
採取してもらいました。

菜の花は生で食べてもとても美味しい。
その場で皆さんにも味わっていただき、
草の中に含まれる美味しさを感じていただきました。



美味しくランチをいただいた後は、
タンポポコーヒーづくりと
オオバコで軟膏づくりをしました。



タンポポコーヒーはみんなで焙煎をして、
最後に毎日珈琲焙煎をしているという、
店主のヒロさんにやっていただきました。
さすが、プロの手さばき!



オオバコ軟膏は結構な優れものです。
どこにでもたくさんある草なのですが、あなどれません。
つくり方は、以前の記事に書きましたので参考までに。
オオバコバーム

タンポポコーヒーとともに、
パティシエの奥様が作られた、
イチゴのロールケーキをいただきました。

皆さまからの感想としては、
直接植物に触れあったことの喜びや、
食べられるものが結構あることに驚いたことや、
その場で摘んで食べたのは初めて!
という感想などをいただきました。

お庭が宝の山に見えるようになったかな?

参加者の方のお写真とレポートをリンクさせていただきます。


5月から森の薬草使い塾(平日クラス)がスタートします。
7月、8月、9月はそれぞれ2泊3日のクラスがあります。
単発でのご参加も可能ですよ~。

詳細はこちらをご覧ください⇒森の薬草使い塾

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Anju Nakamori
フェイスブック(フォローはご自由に。お友だちはリアルにあっている方のみ)

『薬草使いとして知っておきたい5つのこと』(note有料マガジンのご案内)

2018-03-25 | 森の薬草使い塾
薬草やハーブなど自然のものを、
自然のものを自分のケアに使うことが、
知られてきていますが、
歴史をたどれば、
それは、とても古いものです。

現代の自然からかけ離れてしまった社会のなかで、
心身の不調を訴える人が増えてきたことなどが、
自然回帰として、薬草やハーブに
注目が集まることになっているのではないかと思います。

私は1996年よりアロマセラピストとして
活動をしてきましたが、
当初はバブルがはじけ、
ストレス社会と言われ始めた頃でした。

活動をはじめて10年ほどしてから、
自然のことを、よくわかっていない自分に気づき、
パーマカルチャーを学び、
自然と共生する暮らしを
2006年ごろからはじめました。

植物など、自然物を
セラピーの道具として使う場合に、
パーマカルチャー的な考え方、
つまり地球に対する礼儀作法を
知っているかどうかで、
植物と自分とのかかわりが違ってきます。

道具というのは語弊があり、
パートナーと言った方が、
表現としては適切でしょう。

自然の中で暮らしはじめることで、
都会で実践してきた自然療法の、
断片的を埋めるものを、
たくさん発見してきました。
それを薬草やハーブに関心を持つ方に、
知っていただきたいと思い、
ワークショップや講座をしています。

『薬草使いとして知っておきたい5つのこと』
(有料マガジン)

として、いま感じている大切なことを
まとめてみました。
*過去にこのブログに公開したものを加筆編集して
見やすくまとめたものです。
*森の薬草使い塾の講座での大事なコンセプトになるもので、
講座でお話しする予定の概論となっています。

(写真は、近所にある菩提樹の花です。
セイヨウボダイジュであるリンデンの花と同じ香りがします)

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Anju Nakamori
フェイスブック(フォローはご自由に。お友だちはリアルにあっている方のみ)
ツイッター



薬草使いとして知っておきたいこと⑤メディスンの意味するもの

2018-03-20 | 森の薬草使い塾
薬草使いとして知っておきたいこと③Time is Medicine.
にも書きました、Medicine、についてです。

この単語は、普通に訳したら、
医療や薬と訳されます。

ネイティブアメリカンの世界観に、
Medicine Wheelというものがあります。
ここで使われているMedicineは、
単の医療、薬という意味以上のものを含み、
秩序ある生き方や、心ある道、
のようなものを含んでいます。

この秩序とは、人間が考える秩序ではなく、
宇宙や自然界の秩序のことです。
宇宙の秩序はスピリチュアルな法則にも繋がります。

Medicineの語源はMediaと関係ある、
というのをどこかで見たことがあります。
しかし、調べてもはっきりしたものは
見つけられないのですが、
私の中ではピン!ときた言葉です。

Mediaとは媒介と訳されます。

心や体を癒すために、植物の力を使う。
その時に、一体何が起きているかを考えると
Medicine=Media
と考えると、とても腑に落ちることがあります。

それに気づいたのは、
何年か前にヨモギをテーマにワークショップを行った時。
夏に生き生きとしたヨモギを様々に使うことをやりました。
ヨモギの香り、ヨモギの香り以外の有効成分、
ヨモギという植物が持つ力(実際に触れて感じることなど)、
をみんなで感じる時間を持ちました。

だんだんと、ヨモギのことを知り、
関係が深まっていく事で、
ひとりひとりが、内的な深い癒しを
得ることができる時間を体験しました。

それ以前も、それ以降も、
植物に触れる講座やワークショップ、
個人セッションを何度も行っていますが、
植物に真剣に向き合うことは、
人の内的な深いところに働きかける、
ということを強く感じます。

それは植物が持つ成分や薬効だけではなく、
その背後にある自然界の叡智そのものが、
私たちの内面に流れ込む、もしくは、
自然界の叡智と内的な叡智が共鳴し合うことで
起きるプロセスなのではないかと思います。

例えば、ヨモギという植物が媒介となり、
私たちの内なる何かに働きかけ、
その結果、私たちは自然界と自分を
調和させることができる。

MediaとしてのMedicine.
そう考えれば、なんでもMedicineに
なりうるわけです。

そこにある「力」もしくは「エッセンス」を
自在に取り込める術を知れば、
いかなるものもMedicineに
変容させることができる。

それをシャーマンと呼ばれる人たちや、
魔術師はおこなっていると言っても良いでしょう。

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Anju Nakamori
フェイスブック(フォローはご自由に。お友だちはリアルにあっている方のみ)
ツイッター





薬草使いとして知っておきたいこと④植物から学ぶ・自然界から学ぶ

2018-03-18 | 森の薬草使い塾
薬草使いとして知っておきたいことシリーズ④です。

植物療法との出逢いはアロマテラピーが入り口だった、
という話を、シリーズ②で書きました。

偉そうなことを書いてはおりますが、
子どものころから、特に植物や自然に
興味があったわけではありません。

なので、植物ときちんとした形で出会ったのは、
「香りが人間を癒すのはなんでだろう?」
という問いを通してになります。

香りの人体への作用に関しては、
精油の性質と、人間の解剖生理から、
どのように人体に作用するかを、
アロマセラピストのトレーニングの中で学びました。

学んだ先生が理系の方だったので、
精油に関しても、人間に関しても、
科学ベースで学ばせていただきました。

植物も人間も、素晴らしいメカニズムを持っていることを
あらためて知り、それはそれで感動しました。

しかし、あまりにも成分的なことばかりに重きを置くことは、
現代医学の文脈で考えるのと同じことになり、
自然療法の良いところがすっぽり抜け落ちることになりかねません。

*現代医学を否定したり、科学的な視点は不要だと言っているわけではありません。
これについては、別途、私の医療現場での体験を書かせていただきます*

代替療法や自然療法と言われるものの実践で重要なことは、
その療法の背後にある世界観を理解することです。
別な言い方をすれば、近代科学の要素還元主義(*)的な考え方から、
パラダイム(考え方の枠組み)を変えるということです。

*要素還元主義…物事を要素にバラバラにして調べること。
解剖学などはそれに当たります。解剖して臓器をひとつづつ調べる。
多くのことが解りますが、その要素を組み合わせたら、
人間ができるわけではありません*

自然療法のパラダイムは、
これまでもいくつか書いてきていますように、
自然界のすべては繋がっているということや、
自然界との繋がりを大事にすることなどがあります。

自分のことに話を戻します。

アロマの場合に使う精油は瓶に入っています。
元の植物ってどんなものだろう?というところから、
ハーブ類をハーブガーデンに行って
観察するということをしていました。

植物が持つ力は、単に成分がどうこう、
というだけではなく、もっと違うものがあるはず…。と思っていたところに、
アロマテラピーと占星術を組み合わせた講座をしている先生と出逢い、
その後、『ハーバルタロット』という
タロットとハーブを組み合わせたタロットに出逢いました。

ハーバルタロットには、
植物の薬理的なことや伝統的な使い方の他に、
スピリチュアルな特性も併記されています。
サイエンスと伝統とスピリチュアルな視点という、
それぞれが同じ重みで紹介されているところに惹かれ、
翻訳をすることになりました。

ここで、世界中の78種のハーブを知ることになります。
翻訳のために、78種の植物を調べまくり、
植物もたくさん観察しました。
日本ではお目にかからない植物もあるので、
その近縁種などを調べて探しに行くこともしました。

そうこうしているうちに、
あまり、薬草なのかどうかに関係なく、
すべての植物たちに、何らかの力がある、
という感じがしてきました。

秘教的な視点から言えば、
「植物王国」は地球上の自然王国(鉱物、植物、動物、人間)の
なかでも、かなり、完成度の高い王国と言えるそうです。

植物なくしては、地球上の生きものは生きられません。
衣食住を私たちに提供してくれているだけではなく、
彼らは、私たちの心や魂の癒しにも、
手を差し伸べてくれつつあるというのが、
現状と言えるでしょう。

ネイティブアメリカンなどのコミュニティにいる
メディスンマンやシャーマンは、
患者さんの治療をする時に、
薬草とコミュニケーションをします。

いきなり、それを煎じて飲む、ということではなく、
まずは、ガイドとなる植物を探して、
植物のスピリットに治療法を尋ねるのです。

現代の私たちにはそんな能力は無くなってしまいましたが、
ハーブやアロマや自然療法が再び注目されているのは、
単に、それらを「もの」として使うのではなく、
植物や自然界と人間のつながりを取り戻し癒す、
ということが、最大の目標であり、
帰着点なのかもしれません。

そんな視点を持ちながら、
植物たちに問いかけてみると、
いろいろなことを教えてくれます。

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Anju Nakamori
フェイスブック(フォローはご自由に。お友だちはリアルにあっている方のみ)
ツイッター







薬草使いとして知っておきたいこと③Time is Medicine.

2018-03-10 | 森の薬草使い塾
もうすぐ春分ですね。
今日は、ちょいと早いですが、
春分リトリート、という、
1泊2日のリトリートです。

裏磐梯は、また一面雪ですが、
そこで、静かに自分をリセットする時間
として、この企画をしました。

さて、Time is Medicine.

Medicineの話は、私の講座に出ている人は、
耳にタコできているかもしれませんが、
薬とか医療と訳されるよりも、
もっと広い意味をもちます。

それは、また別の回でお話をします。
なので、文字通りに考えれば、
「時間は薬である」です。

自分が今、一体どこの季節にいるか?
ということ、意識をされていますでしょうか。

一日のうちのどのへんか?
一生のうちのどのへんか?
でも良いのです。

その流れにふさわしい振舞い方、
というのがあるわけです。

春だったら、冬に縮こまったものが、
ゆるみ、広がり、動き出す時期です。

最近は、ネットの情報でも、
キャッチできるようになってきましたが、
春に花粉症やアレルギーが多いというのは、
冬にため込んだもが
春の訪れとともに、雪解けのように、
溶けだしてくるからと言われています。

からだに不要な毒素のようなものがあると、
ゆるんで動き出したら、からだはそれを、
外に出そうとするのですね。

中医学やアーユルヴェーダなどでは
あたりまえの考え方です。

さて、私たちが使っているカレンダーは、
四角い形をしています。
グレゴリオ暦といいます。

あれは、ちょっと乱暴な言い方ですが、
偉い人が下々のものを呼びつけるために
作った暦だと言われています(笑)

なので、予定を書いたりするには、とても便利ですが、
自然の中で、自然物である体が生きるリズムが
示されているわけではないのです。

昔は、地方それぞれに暦があり、
それは、その土地と季節のリズムが
記録されたものでした。
農事暦なども、そうですね。


これは、裏磐梯の四季のリズムで作ってみた暦です。

1月7日には七草を食べますが、
裏磐梯は雪に埋もれているため、
七草食べれるかよっ!という感じです(笑)

なんでもかんでも全国共通である必要はなく、
自分の土地とその季節にあった過ごし方は、
とても重要なことです。

朝陽を見て夕陽を見て、
日が沈む位置が変わったことに気づいたり…。
冬になったらいっぱい寝て。

そのリズムに沿い、自然の動きを感じるだけでも、
心身は、楽になって行きます。

Time is Medicineなのです。

時間感覚がずれすぎているまま、
様々なセラピーやヒーリングやら、いろいろやっても、
全く効果はないとは言いませんが、
土台ができていないことになります。

忙しくてムリ!という言葉が聞こえてきそうです。

しかし、セラピストやヒーラーともある方々にとっては、
時間感覚をどうとらえて、どうやってアジャストしていくか、
ということは、非常に重要なことになってまいります。

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Anju Nakamori
フェイスブック(フォローはご自由に。お友だちはリアルにあっている方のみ)
ツイッター



薬草使いとして知っておきたいこと②地球に対する礼儀作法

2018-03-09 | 森の薬草使い塾
私は、植物療法との出逢いは、
アロマテラピーからでした。

何故、香りで人間が癒されるのかが不思議で、
学びたくなったのです。
この世界に入る方は、
自分がアロマで癒されたり、
良くなった体験がある方も多いですが、
そういうことは特になく、
単なる好奇心で、知りたい欲求だけで
学びはじめました。

しかし、そこで学ぶ植物のことや、
人間の身体のメカニズムは、
とても面白かった。

で、結局アロマセラピストとして、
お仕事をするようになりました。

ある時、自然療法をやっているけれど、
自然のことをよくわかっていない自分に、
はたと、気づいたわけです。

そんなことを意識し始めた時に出逢ったのが、
パーマカルチャー。

体験講座に行ってみて、とても面白かった。

自然界の中にある要素のひとつひとつの性質を知り、
それぞれに、良いつながりができるように、
人間が手助けしていくのです。

森なんかは、だんだんと、自然にその中で関係性ができ、
多様な植物が育ち、昆虫や動物などの
生き物も暮らす、安定したシステムになって行く。

パーマカルチャーでは、それを早めるために、
人間が自然界に協力する感じなんですよね。

そして、どのように自然の恵みを利用させてもらえば、
資源を使い尽くさず、持続可能な場所にできるか?
ということを理解し、実践するのがパーマカルチャーです。

そのことを知ると、いかに、人間が摂理を知らずに、
自然環境を破壊することばかりをしているかに気づきます。

自然破壊はもちろん、社会環境にも影響していき、
人間にとって不自然なストレスフルな環境になってしまったりする。

それが、現代の暮らしであり、
それによってストレスがたまり、
不調が出てくる。

そして、たくさんのセラピーなどが
だんだん流行りはじめる。
ホリスティックといいながら、
断片的なものばかりで、
あまりホリスティックではない…。

という風にならないように、
地球に対する礼儀作法を、
薬草使いならば、知っておきたいものです。

生態系のこと、そこで育つ植物のこと、
植物たちと人間の関係性、
人間の役割と責任、などを理解したうえで、
自然の恵みを使わせていただく、
というまっとうな道を進んでいきたいものです。

物質世界に生きる基本でもあると思いますから。

---------------------------------------------------------
Earth Spiralについて

磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ


薬草使いとして知っておきたいこと①マクロコスモスとミクロコスモス

2018-03-07 | 森の薬草使い塾
5月から森の薬草使い塾をはじめます。
昨年はパーマカルチャー・ハーバリスト講座として開催していました。
この講座は、2008年~09年、神奈川の相模湖町(今は相模原市緑区)に、
住んでいた時に、開催した講座です。

薬草やハーブなど自然のものを療法として取り扱う上で、
パーマカルチャー的な考え方、つまり地球に対する礼儀作法を
知っているかどうかで、植物と自分とのかかわりが違ってきます。
なので、それを、多くの人に知って欲しいと思い、作った講座でした。

今回、「森の薬草使い塾」に名前を変更したのは、
他にも、いろいろと私が実践する基準となっている大事なことを、
盛り込みたいと想い、名称を変更しました。

今日から、ひとつづつ、取り上げて紹介してみたいと思います。

***

前置きが長くなりましたが、
「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」です。

大宇宙と小宇宙ということなのですが、
大宇宙は文字通り、どこに果てがあるかわからない、
この大きな宇宙のことです。
小宇宙とは、人間のことをさします。
また、人間以外の生きものも含まれます。

人体は、とても複雑に精妙にできています。
科学でも、まだ解らないことが存在していそうです。

星々や銀河が存在する、この広大な宇宙も、
私たち人間も、相似形になっているのだ、
という捉え方が、マクロコスモスとミクロコスモスです。

また、植物もミクロコスモスと言えます。
人間ほど、完璧ではないですが、
宇宙の何かを反映しています。

そのように植物と人間、宇宙の関係性を考えてみると、
興味深いことが、いろいろとわかってくると思います。

(つづく)

--------------------------------------------------------
【Earth Spiralについて】
磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
パーマカルチャーにもとづいて場のデザインをしつつ暮らしています。
持続可能な暮らしや、ホリスティックな世界観にもとづく
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。

フェイスブックページ Earth Spiral
2018年の講座・ワークショップ予定をアップしました!⇒もりとアートの学校
森の薬草使い塾/パーマカルチャー体験講座/
薬草占星学/ハーバルタロット/チャクラとメディテーション講座などを開催予定。

Earth Spiralリトリートルーム
魂とつながるエクササイズ/ハーバルタロット&ヒーリング/アート・オブ・タッチ

Anju Nakamori
フェイスブック(フォローはご自由に。お友だちはリアルにあっている方のみ)
ツイッター








【講座レポート】第5回パーマカルチャーハーバリスト講座~大地と宇宙に繋がり生きる力を植物から学ぶ~タイマツバナ蒸留

2017-08-21 | 森の薬草使い塾
レポートが追い付いていませんが、第5回目となりました。
今回はパーマカルチャーの肝ともいえる、
デザインのお話もさせていただきました。

薬草講座は、人間のセルフケアの話ですが、
自然界のものを使っている限りにおいては、
地球の健康も維持されていかなければ、
人間の健康だけ維持されるということはあり得ません。

パーマカルチャーは、私たち人間の地球上での営みを
永続可能なものにするために、人間が知恵を絞れるように
体系化されたデザインの方法論。

今の地球環境も社会の状況も、
ある意味、危機的な状態にありますが、
そこに私たちはどう取り組んでいったらいいのか?
どう知恵を絞ったらいいのか?
という指針や気づきがそこにあります。

ヒーリングのお話や、
瞑想とセルフヒーリングの体験もしていただき、
意識や視野を広げていく事も体験していただきました。



パーマカルチャーの話の中でしたことと、
地球や私たち人間の営みをエネルギー的視点で見ることの
つながりを、少しでも感じていただけたみたいで、
とても嬉しく思います。

午後の実習では、例年よりも花期がずれたために、
まだまだ元気なタイマツバナの蒸留をし、
ゲンノショウコやヨモギなど、
季節の植物たちの味を確かめながら、
その薬効を推し量る体験もしてみました。





前半の3回は自分のケアに目を向けてきましたが、
今回からは、さらに外側に広げるという、重要なところ。
みなさん、私が伝えたいと思っていたところを、
捉えてくれていたので、感想もシェアしたいと思います。

●参加者の方の感想①
昨日は、パーマカルチャーハーバーリスト講座の4回目
「大地と宇宙に繋がり生きる力を植物から学ぶ&蒸留法」。
電気・ガス・水道も引いていない「こびっとハウス」にて
地球資源の循環、バランス、つながりについて
あらためて考えた1日となりました。
タイマツバナの採取と蒸留、
セルフヒーリングの瞑想などの実習も通じて
地球の健康、自分の健康について、ゆっくりと思いを巡らせる。
パーマカルチャーで一番面白いのは「デザインすること」
という、安珠さんの言葉が印象に残りました。
持続可能な暮らしのために
ビジョンや、問題点、循環するシステム、
配置を考えながら、デザインしてゆく。
そして、瞑想を通じて感じたことは
人間の身体も、地球からの借り物で
そこに「感情」や「思考」が循環しているのだ、ということ。
地球の健康も、人間の健康も
どこかが偏ったり、滞ることがあればバランスが崩れてしまう。
大切なのはきっと「答え」ではなく
「知る」こと、「考える」こと、「気づく」こと。
暮らし方も、生き方も「デザイン」する。
出来ることから、少しずつ、やってゆこうと思います。
今回実験したタイマツバナの蒸留水は、化粧水などに。
蒸留後の真っ赤な残液は、染物などに活用してみようと思っています。

●参加者のかたの感想②
デザインとはなんだろう?
地球を考えながら、人を考えながら
どこにも負荷がかからないように
ライフスタイルをデザインする。
そのために必要な知識と配慮。
今の社会にも私にも
足りてないことがたくさん。
パーマカルチャーを通して
もう少し地球へ礼儀正しく
ライフスタイルをデザインしてみよう。
それが持続可能な循環となるなら
正解に近い…。
出来るかな?
まだまだ教えてもらわなければ
よいデザインは出来そうもないけれど
やれる事からすぐに始めたい。
とても深い知識を
普通の脳の私にもわかるように
噛み砕いて優しく教えてくれる
安珠さんは徳の高いシスターのようです。
そして、もりぞうさんのお手入れした森の中で
心地よく学べる幸せ。
安珠さん、もりぞうさん、ご一緒した皆さん
今日もありがとうございました😊

(感想以上です)


真っ赤な残液。私は凍らせてみました!


参加者の方の手づくりのパン。

【講座レポート】第2回パーマカルチャーハーバリスト講座~自分の体質を知り自然のリズムで生きる~

2017-06-18 | 森の薬草使い塾
今回は、自然のリズムを実感してもらうために、
季節のエレメントの変化を、みんなで書いてみました。

太陽と地球の関係が織りなす時間に、自分を馴染ませていくこと、
それは薬草に頼る以前に自分の設定を変えておきたいところ。

前回採取したタンポポの根っこを焙煎してみました。
美味しいタンポポコーヒーができました。









製剤法はチンキ剤。採取して乾かしておいたカキドウシなどを使いました。





植物観察の邪魔をするにゃんこ達。



●参加者の感想①

第2回パーマカルチャーハーバルセラピスト講座
「自分の体質を知り自然のリズムで生きる&ハマナスワイン作り→チンキ作り」

初夏、裏磐梯の自然達は驚異的な成長ぶりです。温暖な季節が短いせいか成長がとても早いのだそうです。

前回採取したタンポポの根をカット&焙煎してタンポポコーヒーを作ってから講座スタート。
ちゃんと売っている味!

まず、地水火風の動き。エレメント達がどんな状況なのかを不思議な図でわかりやすく教えてもらい、
陰陽の事まで全体を大まかに理解できてしまってびっくりでした。

エレメントの流れや植物の性質や状態から役割を知り、実際の観察をしながら
「何故この植物にこの効能があるのか」等を理解できるように教えていただきました。
全体を見渡せば、自ずと検討がつくのですね。

また、薬の歴史やホリスティックな考え方、セルフケアについて等、
学びが盛りだくさん過ぎて書ききれませーん!

植物採取や実習のチンキ?薬酒?作りも楽しくてあっという間の1日でした。

ハマナスが咲かず、ハマナスワインは作れませんでしたが、
カキドオシを中心にした薬酒作りは、さながらお砂糖の入っていない養命酒。出来上がりが楽しみです。

もちろん飲むのは「セルフケア」のためです♪?

帰りにみんなでハーブを摘み取らせていただき、ワイワイ帰路につきました。

Anjuさん、わかりやすくて楽しい講座をありがとうございました。
モリゾウさん、皆さん今回もお世話になりました。

●参加者の感想②
先日の日曜日、裏磐梯 Earth Spiral にて、第2回パーマカルチャーハーバリスト講座を受講してきました。
ここ数日の慌ただしさも一段落、受講後の雑感も含めて報告します。

前回の受講は1ヶ月前。こびっとハウス周辺のグリーンは見違えるように茂り、
庭を覆い尽くしていました。緑の時期が短い裏磐梯。
植物たちは冬に溜め込んだパワーを、ここぞとばかりに一気に放出しているかのようです。

講座はまず、前回採取したタンポポの根を焙煎して、
タンポポコーヒーを作ることから始まりました。

前回の実技では、乾燥したハーズやスパイスを「粉末」にして、オリジナルソルトを作りましたが、
今回はまず「焙煎」から。
様々な状態に加工した植物を「味わう」という体験によって、さらに理解が深まります。

「自分の体質を知り自然のリズムで生きる」と題した今回の講座の最初のワークでは、
1年間の太陽の光、熱の変化、水の動き、植物の成長を、
色鉛筆を使って1つの図に描き起こしました。
季節ごとの自然の情景を思い浮かべ、地水火風、陰と陽、
今までバラバラで断片的に理解してきたエレメントが、
1つにつながるのを感じました。

1年のサイクルはフラクタル構造のように、1日、人の一生などの全てに通じ、
陽を支えるためには陰の時期も大切なのだと理解しました。

また、庭にある植物をよく観察し、日なたと日陰、土地の高低などの植生の位置、
葉や茎の硬さや形、その役割などについても学びました。

午後のお楽しみの実習は、今回はチンキ剤作り。
カキドオシを中心に様々な乾燥ハーブをアルコールに漬けてみました。
出来上がりが楽しみです!

最後に、お庭のハーブをたくさん摘み取らせて頂き、
家に持ち帰って、コンテナに植え替えました。
少し日当たりの悪いベランダでも育つよう、
日陰に強いミントや、軒下、木陰などにある植物を中心に採取しました。

裏磐梯から帰って、日常に戻りましたが、朝のジョギング中にも太陽の高度が気になったり、
夏至に思いを馳せたり、、、
天体の動きと自分自身の関係を、以前よりも気にするようになりました。
バラバラなものを繋げてくれるのは、きっと自然。

植物療法を実践するには、机上の勉強だけではなく、
生の植物を知ることがいかに重要か。植物を知るほどに、
自分自身も整っていくのを感じています。