6月1日(土) 対戦相手:男の子
あらかわ遊園
関東地方も梅雨入りしまして、大道芸を生業としている人にはパフォーマンスしづらい季節になりましたが、今日は朝から晴れ模様。しかも現場に到着した15時くらいには雲が太陽をさえぎり見る人にも
演るおっさんにも
絶好の条件となりました。今日もしましま姿で明るく楽しいジャグリングベースのパフォーマンスです。2ステージ目ではディアボロの紐が切れるというアクシデントもありましたが、それに代わるパントマイムで何とか乗り切りました。2ステージ目にお手伝いしてくれた5歳の男の子、
「大きくなったら何になりたいの?」
「100円ローソン!」
「お店になりたい…んじゃないよねー。そこで働く人?いいや、おそらく経営とかソッチの方でしょう。」
何故だか上手くまとめようとしてしまったね。さて2ステージ終えて投げ銭タイムも終わり、入れてくれたお子さんお父さんお母さんに挨拶をしてましたら、たぶんショーが終わって遊園から出てきたんでしょう女の子が近寄ってきて、投げ銭を入れてもらった缶に近寄ってきました。そして缶に手を入れて銀色の硬貨を一枚手にして遊園から出てきたばっかりのママの所に走っていって
「ママー。もらったーーーーーー。」
いやいやいや、あげてませんってば。いっぱいお子さんが缶に近寄ってお金を入れている光景を、お金を持っていってるんだと勘違いしたんでしょう。そしたらその女の子にピッタリとくっついて離れない3歳くらいの男の子も、お姉ちゃんの真似をして銀貨を一枚缶から抜き取ってママの元へ。女の子の発言に、間髪入れずに
「あげてないよーーーーーー。」
大きな声で突っ込みを入れましたらママがすぐさま状況に気付いたようで
「すいませんー。」
と女の子からパスされた銀貨を持ってきて下さいました。貨幣流通の原則だね。そして男の子の手に握り締められた銀貨も
「ほら、渡しなさい!」
すると男の子はダムが決壊したかのように泣き出しまして
「い゛ーーーーーや゛ーーーーーだーーーーーっ!」
「ほらぁ。ダメでしょ。渡しなさい。」
そして銀貨二枚は無事に戻ってきました。それでもあまりにも激しく泣き叫び、静かになる事も無いこの男の子に対して
とも思いましたが、いや、それは全然筋が違うよね。なのでたかが100円とはいえ「どうぞどうぞ。」とも言わずに片付けに。するとこの男の子、更に大きな声で
「お゛ーーーーーーーがーーーーーーーね゛ーーーーーーーーーーーっ”!!!!!!!」
うーん、これは全く知らない人が見たら、この子のお金をオレが無理やり奪ったかのようなシチュエーションですよ。何とか泣くのだけでも止めないとね。そこで、ショーの終わりでインフォメしてチラシを配った知り合いの和太鼓チーム『はやと』の公演の案内がありましたので
「はーい。おにいちゃん、じゃあコレあげる!やったー、100円よりも大きいし、綺麗だよ~。」
「お゛ーーーーーーーがーーーーーーーね゛ーーーーーーーーーーーっ”!!!!!!!」
全く硬貨、いや、効果無し。
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