3月2日(火) 対戦相手:台詞
稽古場
中野での戦いが終わったばかりのステレンジャー、既に次に向かって動き出しております。今月20日、21日にある長野県下條村での『ローカルヒーロー大冒険!!』用のステレンジャーの台詞録音なのでした。当初、録音の日程を決める時に来週はじめを想定していたのですが、ステレンジャー司令こと田畑さんが
「その日程、NGだわ。」
「じゃあ5とか6日は?」
「それもあかん。」
先週の中野用の稽古の際に決めた日程が今日となったのです。そして土曜日の中野が終わって、日曜日は仕事&ラジきた収録、という事で
昨日と今日で台本を仕上げた
ワタクシをメンバーの誰か、ほめて下さい!色んな事を盛り込み、想定して仕上がった台本は読み合わせもしていないので正確な時間も解らないのですが、おそらく35分コース。これからの稽古で削っていきますが、それでも収録は全てのことを想定して行ったのです。削るのは簡単だからね。さて、稽古場に音響さんをお招きして収録は進んでいきますが、今回の下條では温暖怪人ホットホッターホッテストではなく、ゴミ怪人ミゴナダムが登場します。そうなると、悪行を働いている怪人に対してレッドの威勢の良い声がこだまする、という作りなのですよ。
「そこまでだ、ミゴナダム!お前の好きな様にはさせん!!」
ところがレッド担当の堀さん、コレが言えないんだなぁ。ま、堀内くんに限らず言い辛い台詞ですよ、特に『そこまでだ、ミゴナダム』がね。試しに今これを読んでいる方、パソコン前や携帯片手に言ってみてください。あ、携帯で見てる方、電車内だったら小声でね。パソコンユーザーの方、部屋に誰もいなければ大声でどうぞ。何回か練習して、やっぱり引っかかる堀内君に対して、台本作成者からの愛の手が。
「言い辛かったら変えてもイイよ。『そこまでだ、ゴミ怪人!お前の好きな様にはさせん!!』って。
500円払えば。」
それに対しての堀さんの回答は、部屋の隅に行って
「そこまでだ、ミゴナダム!そこまでだ、ミゴナダム!うーん。そこまでだ、ミゴナダム!」
録音するときの注意というのがいくつかあるのですが、一番大事なのはマイクに呼吸音を入れないという事です。『サ』行とか『タ』行、『パ』行などは音を発する際に口から空気が漏れて、それがマイクに入ってしまうと、音響さんが
「もう一回。」
ですから人によってやり方は違うのですけど、マイクを口の前に持ってくるのか、鼻の先に持ってくるのかで声だけをしっかりと拾い「OK!」のサインが出るのです。マイクをあごの下に構えて『タ』行でNGを食らった堀さん、今度は鼻の上方に構えOKを頂きましたが『サ』行でまたアウト。
行によって噴出す空気の角度が変わる男、それがレッドです。
かっこいい台詞などではつい力が入ってしまうのでしょう、堀さんは変身の掛け声で
「リサイクル・プフォーム!」
思いっきり拭いてました。力が入ったときのレッドは身体が
Sの字になります。