5月15日(月) 対戦相手:男の子
IクスPアリ
昨日とは一転して、お客さんも手紙も少なく、どことなく寂しい街をひたすらお手紙回収・ポス〒ィーノです。いつもパフォーマンスをするホテルの庭も閑散としていて、演っているうちに集まってくるだろうと演技を始めると、集まってくるのは未就学児ばかり。ジャグリングとかマイムが良く理解できない年齢は、奇妙な衣装をまとったお兄さんがいるだけでキャッキャはしゃぎだし、これは
客寄せないパンダ
なのです。2回目の回収でのパフォーマンスもあまりお客さんはおらず、集まっても皆さん長居しません。諦めて帰ろうとした時、4名の女性が写真を撮るから一緒に入ってくれませんか?との事。
「今、お時間ありますか?」
ナンパでもするかのような言い回しですが、この4人の為に、そしてこのままでは不完全燃焼になってしまう自分の為にパフォーマンス開始しました。すると何だかんだ言いながらも結構な人数が集まりまして、しかも多すぎず、少なすぎず、声を張り上げなくても全てが届く人の輪の中、楽しませて頂きました。
お客さんを集めようと最初に作った風船の花を、最後に誰かにプレゼントしようと思ったのですが、お子さんにあげてしまうと貰えなかった子に不満も出ると思って、最初から見てくれた女性のひとりに、しかももっともらしい理由をつけてプレゼントしました。
「今日、コチラの女性がお誕生日だそうです。じゃあこれプレゼントしますね。」
全て上手くまとまり、閉めの言葉で帰ろうとした時、ある男の子が、風船を貰った女性の所に行き何か声を掛けたようです。ボクは喋っていたので良く聞こえませんでした。おそらく「お誕生日おめでとう。」とか伝えたのかな?気になったのでその女性に
「男の子に何を言われたんですか?」
「『弁護士!』ですって。」
彼の心曲や如何に?
心曲(しんきょく):心の中の一部始終の事
初めて知りました。お勉強になりました。今度使ってみます。どこで?
「あなたの心曲が知りたいの?」
「え?新曲?うーん、カラオケではアニメソングかな?」
そんな男、こっちから願い下げですよね?
お花をもらって…弁護士が…??
子供の世界観は一言では表せませんね。