鼓動 2014-05-01 08:37:02 | 佐藤もも詩集 「鼓動」 どきどきして 一刻も 休むことのない心臓 あなたと私 別れの切なさを知るために 巡り合ったのかしら だから どきどきしている この私の鼓動 封切り前のシネマをみるように こころがこわれそう ふと 別れのさみしさが 横切るけれど 前よりもあなたを ずっと 好きになれそう
心模様 2014-04-11 10:00:30 | 佐藤もも詩集 「心模様」 あなたに見せてあげたい 私の心模様 あなたに 恋している時間 あなたを 格好良いと感じている時間 ああたが 大切だと思っている時間 ちょっぴり私だけを みているなんてもったいない と思っている時間
あなたの目の前の私 2014-03-17 09:47:20 | 佐藤もも詩集 「あなたの目の前の私」 かわいくて おとなしくて ひかえめで 気立てが良くて そんな君がという あなた だめだめ あなたの目の前の私 あなたの目の前に 居るときだけ
出会い 2014-02-25 09:20:51 | 佐藤もも詩集 「出会い」 待たせることが好きな私と 待つことが好きなあなたが 出会う確率は低い 待つことが好きなあなたと 待たせることが気にならない私と 永遠に 心が通じ合うことも無いはずなのに なぜか、離れられない ものずきの神様が試してみたのだ どこまであなたが耐えられるかと ほんの気まぐれを 私たちの人生にかけて
臆病風 2014-01-07 09:20:23 | 佐藤もも詩集 [ 臆病風」 思いっきりなんて どんな時にでるのかな 誰かに 染められる あなたは 嫌い けれど あなたを見れば 眩しすぎる 特別の感情 最近押し寄せてきているのに まだ 強風になれない 臆病風
シナリオ 2013-12-24 16:44:49 | 佐藤もも詩集 [シナリオ」 こどもは三人 家は二階建て 住む所は都会でない場所 寝起きは決まった時間 家計は節約 旅行は年一回 外食は月一度 貯金は可能なだけ こずかいは少なめ 毎日必ず囲みたいテーブル あなたが話す びっくり仰天のシナリオ
心の温度計 2013-11-07 08:55:52 | 佐藤もも詩集 「心の温度計」 私の心は 毎日 大好きと 大嫌いを 往復する 自分で この声を聴く 温度差は 想像以上 言葉の裏に 善意と悪意が 絡めば 私の外向けの顔も 笑えなくなる だから 幸せな言葉は ひかえめな 摂氏20度で 聞きたい
マイナス思考 2013-09-01 16:51:48 | 佐藤もも詩集 「マイナス思考」 私だけが 不幸を背負いこんでいる なんてことはない あれは 夜の静けさが生んだ幻想 誰も私を 見守っていない なんてことはない あれは 忍び込んだ孤独がつくりだしたもの 私だけが いつも損をしている なんてことはない あれは 積極さを欠いてまねいた自分の行動 自分を マイナス思考で考えることはない 一晩眠って 朝になれば分かること
私の一部分 2013-08-05 08:53:27 | 佐藤もも詩集 「私の一部分」 この真っ白い 形の良い 細い大根のような 私の素足 風にしなる 里芋の 茎のような 私の襟足 赤く実って 口に含みたい さくらんぼのような 私の唇 手に触れれば さらさらと柔らかい 玉蜀黍の毛のような 私の髪の毛 あなたが売約済みにしたいと 口癖のように言っている 私の一部分
青空 2013-07-07 11:38:51 | 佐藤もも詩集 「青空」 窓から ビルの底を覗く昼下がり 交差点を渡っている人が見える みんな前を向いて渡っている おしゃべりして渡っているアベックも 周りに気を取られることもなく 自分たちの世界に浸っている どこからでも見られるこの青空を 誰もじっくり見ようとしないのは不思議だ 私は今日も彼の目を覗くように 自分の心の中を見つめるように 窓から青空を見る
ほたる 2013-06-04 20:36:16 | 佐藤もも詩集 「ほたる」 ふたりで ホタルを追いかけている 時が好き あのホタルたちは かなわぬ恋の 魂なのでしょうか きっと結ばれぬ恋を 諦めきれずに 彷徨っているのでしょう 私たちも出会わなかったら さみしい夜を 彷徨っtいたかもしれない