gooブログはじめました!ホームページ「16葉のクローバ」の番外編です。

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春の雨

2014-03-17 10:23:16 | 今日子詩集


「春の雨」

霧雨が 白い雲のように漂う

縮んでいた 有機物たちが
目を覚まして
其々に 手足を伸ばそうとする

潤いを得た瞬間に
弾けるように 殻を破る

その力強さ・・・・しなやかさ
止めることは 誰にもできない

はっきりと聴こえて来る 息遣い
温度感も携えて
夜の闇を幾たびか超えて
エネルギーは 膨大に変化していく・・・

孤独・・・という殻を
今 脱ぎ捨てて
再生する 悦び

前例がない

2014-03-17 10:16:05 | 自遊人マサル詩集


「前例がない」

大嫌いな言葉 前例がない
都合の良い言葉 前例がない

自己の職責を守る 最大の言葉
幾度となく この言葉に
阻まれ 閉ざされ 落胆し

幾度となく この言葉を
打ち砕いて きただろう

どの社会にも 通る言葉
どの社会でも 使う言葉
どの社会にも 残る言葉

日進月歩を 阻む言葉
現状維持の 言葉です

ネット心中

2014-03-17 09:51:41 | のりひと詩集


「ネット心中」

身も知らない同士が 勇気のなさ 心細さから
一緒に死んでくれませんかと
ネットの書き込みで誘い合う ネット心中

そんなに死にたければ 誰にも迷惑をかけず
自分だけで死ねばいいのにと思いませんか
それもできない意気地なし
覚悟が固まってもいない人の誘いに乗ったら
ふらふらと悪魔に魅せられたことになります

ほとんどの人は5%の楽しみのために
あとの95%を歯をくいしばり艱難辛苦の仕事をしているのに
若い身空で浮け身の情報ばかり取り込んで夢と現実のギャップに
ついていけ無かったのでしょうか
車の中で練炭を囲み車に目張りして
知らない同士が手を握り 一刻も辛いことから逃れたい
それが苛め、生活苦、病気、失職にしても
まるで自分の力量をとことん発揮もせず
人生の味も匂いも噛みしめることも
立ち食いそばを急いで 掻き込んだみたいに
死という行動に猪突に走る思慮のかけた若者

自分に与えられた時間を粗末にしていませんか?
誰もがどんなにあがいても喜怒哀楽を失うまで
100年の存在です