鬼井江の世界(gooブログ)

「歩き旅」を振り返って

 フランスの哲学者(ジャン・ジャック・)ルソーはある本『エミール』の中で、「歩き旅」に関して、以下のように書いている。

「わたしたちは、都合のいいときに出発する。好きなときに足を休める。うんと歩きたいと思えばうんと歩くし、そう歩きたくなければすこししか歩かない。わたしたちはその土地のすべてを観察する。右へ曲がったり、左へ曲がったりする。わたしたちの心をひくあらゆるものをしらべてみる。どこでも見晴らしのいいところには足をとめる 」 

 と。 一人旅を好む私にとっても、同じような心境になるときがある。

 東海道五十三次・歩き旅をスタートしたのは2014年3月でした。街道歩きを楽しみ始めて、すでに9年余りが経過しました。京都・三条大橋から歩きはじめました。旅行会社の「街道歩きツアー」に参加してみました。近場の東海道歩きは日帰りでした。1回目から3回目までは団体行動でした。最初は約700名の参加者でした。50人ずつに分かれて、順々にスタートしていきました。ツアー料金もかかりました。お茶と昼食用弁当が配られました。ガイドが付きますので、道を間違える心配はありませんでした。

 しかし、一番困ったのは、トイレ休憩での待ち時間でした。女性たちがトイレを終えるのにかなり時間がかかりました。一日の行程は約10km前後でした。(もっと歩きたいのに・・・待ち時間が長いなあ・・・)と、何度も思ったものでした。主にそういうことが原因で、ツアー参加は3回だけで終了。京都から滋賀県の草津市(草津宿)までは、団体ツアーガイドの案内によって「街道歩き旅」を経験したしだいです。

 草津宿からは、地図を見ながらの「東海道五十三次一人歩き旅」を始めました。一人歩きの良さは、ルソーも書いているように「都合のいいときに出発」できて、「好きなときに足を休める。うんと歩きたいと思えばうんと歩くし、そう歩きたくなければすこししか歩かない。」ことができるからです。 ツアーだと「自分だけのペース・距離は歩けません」から。難点は、道を間違えることが時々あることです。まあ、気が付いた地点で戻ればいいことですので、間違っても気になりませんでした。(目的地への到着が遅くなりましたが・・・)

 東海道五十三次歩きを(3年かかって)2017年4月に終えた後、しばらくしてから東海道以外の街道を歩き始めるようになりました。中山道69次・東海道57次(54~57の4宿)・山陽道(西国街道)などを部分的に歩いています。中山道69次は残り10宿になっています。たぶん今年中には完歩する予定です。

 街道歩きでは、宿場の「本陣」や「脇本陣」などの江戸時代の建物に出会ったり、宿場の街並みのすばらしさに感動するのが楽しみです。江戸時代の「本陣」はほとんど残っていないのですが、たまに残っていることがあります。その建物や門を見るだけでも「おっ、残っているじゃないか!」と感激しています。ルソーいわく「その土地のすべてを観察する」レベルには達していない私ですが、私なりの見方で観察し、感動しているのです。歩き旅の醍醐味の一つでしょう。新幹線利用の旅では(味わえない)見えないものが、歩くことによって(味わえ)見ることができるのですから。

 建物・街並み・峠道などには、それぞれに歴史があり、その道や宿場を行き来した人物を想像しながら歩き旅をすることも幸せな気分になるものですよ。

 「歩くことは生きること」を、私なりに実行中の現在です。

 後期高齢者になっても、歩き旅がんばります!                   (以上です)

西国街道 茨木市 郡山宿本陣(椿之本陣) 国の史跡として建物が残っていました。

郡山宿本陣 全景です。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「歩き旅関係」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事