青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

読書感想「ゴールデン・スランバー」

2010年04月30日 | ほん
「そこには森の声も聞こえなかった」by?

『ゴールデンスランバー』
著:伊坂幸太郎
発行:新潮社

映画があまりにも納得いかなかったので、すぐに原作を読んでみた。
ちなみにこっちでは伊坂人気が高く、
この本は図書館では300件以上の予約がある。

原作は以下の5部構成。
第一部 事件のはじまり
第二部 事件の視聴者
第三部 事件から二十年後
第四部 事件
第五部 事件から三ヶ月後

これ、映画を観る前に読んでいたらもう少し評価は高かったかも。
でも映画に比べたら断然面白かった。

第一部・第二部で事件の外側を描く。
当時、どんな風に事件が報道されていたか。
人々がどのように事件を見ていたのか。

第三部、あるライターが事件を語る。
このライターはカズか、はたまたあの人か。
この文章で、実は青柳が真犯人ではないと知らされる。
この中で真相解明はしていないけど。
映画を観ていなかったらここで「あれ?」って感じるはず。

第四部の事件で、青柳がいかに事件に巻き込まれ、
どのようにして逃亡生活(といっても3日間)を送ったのかが、
青柳とその周囲の人の視点から描かれている。

この第四部はほぼ映画のまんまでした。
でも稲井さんは映画にも出してほしかったな~。
あと、花火のシーンも描かれていてびっくり。
映画のための演出かと思った。

伊坂氏の小説は冒頭から散りばめられている伏線を
最後にきちっと回収する、というのが気持ち良いんだけど、
読み終わってもいっこだけわからないのがあった。
「壊された額」って、どっかに出てきたかな???
それとも他の小説とか。ありそう。
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