Lost And Found

人生失くしたもの・・みつけたもの・・

わざと荷物を落としたとウソのクレームを入れる客

2021-06-06 17:18:52 | 僕がヤマトでウツになったワケ

僕が休職する前に受けたあるクレームをひとつ思い出しました。

そのお宅には19~21時指定で某腐女子系の封書の荷物を届けに行きました。

軒先は暗かったですが、チャイムを鳴らして出てきた受け取り人は

想像通りおたくっぽい女性。

 

手元が暗かったためか、

受取人はその封書を受け取るや否や受け取り損ね、

荷物がヒラヒラと地面に落ちました。

はたまた私が手を離すのが少し早かったのか??

 

とにかくあっ、と思いましたが、女性はその荷物を拾い、

事なきを得たように思えましたが・・

 

後日、

 

xxというドライバーがわざと荷物を落とした」

 

というクレームを入れられました。

 

・・・(唖然)

つか、自分で自分の首絞めるようなことするわけじゃないですか!

 

僕はわざと落としたのではありません。

暗い軒先でのただ相手が受け取り損ねたか、

僕が手を離すのが少し早かった、それだけの話です。

なのになぜ、「自分が正しい」という根拠の元、

このようなねじ曲がった解釈をし、

ウソや誇張した内容のメールをわざわざクレームとして入れる人間が

ひとりならずこんなにもたくさんいるのでしょうか・・?

世の中病んでいるというかなんというか。

この仕事がつくづく嫌になりました。

というか、人間が嫌になりました。

 

おかげで僕は主管に「面談」に行くことになりました。

「面談」とはいうものの、一応事実確認をしたあと、

客の言い分がほぼ100%通る「取り調べ」です。

お前はサービスセンターからも問題児だといわれている、とまで言われました。

悔しくて仕方がありませんでしたね。

 

しかし僕には今回のクレームにつながる思い当たる節がありました。

あの時一言、自分のせいでもなくても

「ごめんなさい」の一言があれば

こんなことにはならなかったのかもしれなかったのです・・

そこは反省すべき点です。

 

とにかく当時は私は精も根も尽き果てていました。

精気も失われ、精神的・体力的に毎日ぎりぎり。

そのような余裕はなかったのを覚えています。

 


休職一か月後の事

2021-06-06 10:45:38 | 僕がヤマトでウツになったワケ

病院からはさらに(とりあえず)1か月の休養が必要との診断書が出た。

カウンセラーにこの記録を見せたが、

すべてにおいて明らかに時期尚早すぎる行動であると注意された。

診断書を会社に郵送で送った。

傷病手当金の申請も同時に行った。

 

ある夕方、支店長から電話があった。

無神経にも会社を辞めるのか留まるのかを聞いてきた。

 

まだ一か月だぞ?

 

当然体調も戻ってない。

そんな判断できる思考状態でもない。

重大な決断はこのようなときにすべきではないと

カウンセラーに言われたのを思い出し、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かりません

 

とだけ答えた。

こんな素敵な上司がいる会社、それがヤ〇トです。

 


鬱状態の日々

2021-06-06 09:23:47 | 僕がヤマトでウツになったワケ

>>当時携帯に残してあったメモを以下に転載

 1日目 発症 めまい、手の痺れ、耳鳴り。欠勤。この時点で夏の始まりから5キロ減っていた。病院へ。カウンセリングと投薬。ワイパックス、レクサプロ。デパス

2日目 欠勤。

3日目 公休。

4日目 公休。嫁と病院へ。診断書もらいに。そのまま診断書と休職届を出しに在籍していたセンターへ。以降2週間ごとに体調の報告を命ぜられる。薬はレクサプロからサインバルタに。この日から1ヶ月の休養へ。

5日目 この日から朝のサインバルタ服薬。明らかな朝の性機能障害。いまだに外に出る気にならない。室内のみ。

6日目 よく眠れたし、ストレスの原因であった仕事から離れたせいで心や精神的にも平穏を取り戻しつつあるように感じられる。耳鳴りはいまだある。食欲は少ない。体重68.6。サインバルタを飲もうか悩む。やる気が起きずふらついて寝てばかりなのはサインバルタのせいなのでは?結局飲んでない。室外に出られるようになってきた。人のために多少動けるようになった。夕方娘を伴ってコンビニに行けた。以前の仕事のフラッシュバック。まだ映画等物語を見るような気力がない。途中で諦めそう。楽器、音楽、ゲーム、テレビ全部ダメ。まだ一人で散歩はムリ。夕食の食欲もない。風呂は入らず。Youtubeの瞑想音楽とお香で早くに床についていたが眠れず、エチゾラムのお世話に。最後に時計を見たのが0時。

7日目 7時20分起床。体重68.4。まだ物語の動画を見るとかゲームとかムリ。朝の段階ではまだ意欲的に何かをしようと言う気持ちにはなれない。朝、嫁の荷物を届けにヤマトのトラックが来た。妙にドキドキした。でも挫折感もない。後悔もないが。朝、とりあえず顔を洗い、机上を掃除する。一つ何かする毎にため息をつきヘタリ込む。過去を振り返る。ストレスの中、いろいろとできていたあの気力はどこから来ていたのだろう?今はそこから離れているはずなのに。10時34分、川縁でタバコ。風に吹かれてみる。海見たいがそこまでがちょっと遠い。山方面は明らかにムリ。20分で家に帰る。以前は過眠だったような気がする。今は一度起きたら眠くない。11時、ナッツとゼリー飲んだ。1時に味噌らーめんを食べる。これ以上もう無理。15時30分、海まで行ってみる。歩くとやはり遠い…。毎日出来そうなことを少しずつやっていこう。17時、お腹がすいた感覚があったのて夕食をとる。ご飯一膳、おかず、味噌汁。10時に寝る

8日目 0時に目が覚めどうしても眠れかなったのでデパス。その後6時に起床。今日もやる事…1日できることをひとつでも増やす。やれる事から。頭を休めるためできるだけ情報を断ち関わらない。9時半、朝食べてみようかと感じた。昨日より確実に食欲が増してる。10時過ぎ、コンビニに行けた。12時過ぎ、部屋の掃除をする。一度では辛いので数回に分けて。14時過ぎ、牛丼一人前と味噌汁。夕方海まで散歩。夕食豚肉の味噌付けと味噌汁。軽め。10時に寝る。

9日目 1時に目が覚めて、それから眠りが浅い。6時半に起床して娘の世話。パン1枚、ヨーグルト1。その後2日ぶりシャワー。どうも頭が重くだるい。タバコがまずい。昼、おにぎり1、卵焼き、コロッケ半分、お吸い物。14時過ぎ、コンビニに散歩。からあげくんたべる。微熱あり。夜、料理をする。麻婆豆腐丼と味噌汁。嫁が些細なことでキレる。

10日目 6時半起床。比較的よく眠れた。1日一つ出来ることを増やそうと、今日は車でスーパーに行ってみよう。朝食白米丼1コロッケ2味噌汁、小さいあんぱん2。10時、車でスーパーへ。13時公園へ散歩。15時、海岸線を散歩。トボトボ歩く。まだシャキッと歩けない。夕食ハンバーグ定食。

11日目 6時半起床。8時散歩に。海岸線を歩くが、途中で断念。引き返す。昨日よりシャンと歩けたけど、帰り電池切れ。9時40分、帰宅。軽くご飯一膳、コロッケ、味噌汁。昼1時間昼寝。それから次の仕事の検索。心が疲れた。心臓ドキドキしてワイパックス1錠。ギター触る。ダニーボーイ。15時、川べりに散歩。トボトボ歩く。

12日目 10時半 ボランティア掃除がてら散歩へ。海岸線。途中で雨。11時45分に引き揚げ。

19日目 映画を一本見る集中力がない。そもそも見たいと思わない。音楽もしかり。散歩してもせいぜい30分。薬、良くなってるように思えない。気分が平坦で何かしたいという意欲はない。

20日目 家族とイオンへ。20分で圧倒され、40分で座りたくなり、1時間過ぎたところで軽く頭痛。情報が多くて2時間で精一杯。頭がジンジンする感じ。

30日目 嫁の病院に付き添い。1時間で疲れ、2時間で少し頭痛。人の多いところは2時間が限度かも。長文の文章は読むのが疲れる。休みながら少しずつならよめる。一気に読むにはそれなりの覚悟がいる。集中力がない。

31日目 上に同じ。外出は引き続き億劫だが、生活圏ならなんとか出れる。ただ車の運転は注意力が必要で長時間は疲れる。いつも18時近くになってくるとだるさや億劫さが抜けてくる。夜、ギター弾けた。

32日目 早朝デパス、11時起き。よく眠れた感じ。気分比較的いい。11時ご飯、サインバルタ。コンビニまでの足取りも軽かった。ギターも弾けた。外出の際、多少の億劫さはあるものの、生活圏内なら運転、買い物ができる。

36日目 行動力を上げる一週間。
8時起床、朝9時に薬。復職タイミングを考えて不安。タバコの本数が増え始め。9時40分、効き始め。10時過ぎに30分の散歩。出来なかった普通速度歩きで。これがいまは限界。歩きなのに脳も疲れた。片道20分のマックへ運転。そこで1時間耐久在店。目の奥が痛くなり頭がジンジンする感じ。そこで帰ってきた。

37日目 朝30分の散歩。少し疲れる。2時間半の運転と外出。目の奥が痛く、頭も重くなる。
夜1時間の散歩。大丈夫だった。

38日目 朝の30分散歩。少し疲れる。
ランチに隣町へ運転。全部で約1.5時間。少し疲れる。

40日目 30分の散歩。ランチに隣町のジョイフルへ運転。テリトリー外に出る不安を多少感じる。30分で到着。1時間半滞在で頭痛。

41日目 朝散歩30分。昼ランチ。隣町へ片道30分の運転、滞在2時間、全部で3時間外出。帰ってから目の奥少し痛くなり頭も重い。どっと疲れる。

 

<<記録はここで終わっている

 


突然の体調異常。僕はトラックを降りた。

2021-06-03 09:12:02 | 僕がヤマトでウツになったワケ

耳鳴りがする、テレビやラジオ、音楽を聴くのがつらい、文字を読んでも入ってこない、

体はだるく、休日は何もする気が起きない、ベッドで寝てるだけ。

部屋は片づける気がおきない、風呂入るのも自分にとっては大仕事、

そんな状態が数か月続いた。

 

夢にまで仕事が出てくる。

仕事でミスする夢。

休日にも職場から仕事がらみの電話がかかってくる。

もういっぱいいっぱいだった。

 

そしてまた夜明けがやってきた・・。

寝た気がしない。疲れが取れていない。

朝を迎えると毎回死刑宣告を受けてるような気分。

ああ・・また朝が来てしまった・・・

 

僕は車に乗り込むと出勤中のルーティーンであるいつもの呪文をずっと唱えていた。

 

「今日も何事もなく過ごせますように、ミスしませんように」

 

これを職場に着くまでの30分間、何度も、何度も、唱えていた。

不安からタバコが止まらない。ここ最近一日に2箱吸う勢い。

その日は職場に近づくにつれ、手足のしびれ、めまい、耳鳴りがどんどん酷くなっていった。

 

こんなのは初めてだ。

 

職場駐車場に到着し、車を降りると足が地に着いた気がしなくて、

なんだかふわふわして、めまいがして、

それでも無意識に足は職場に向かおうとしていた。

 

トラック搬入口に到着すると、

同僚達は普段と変わらず、慌ただしく出庫の準備をしていたが、

その時、自分の症状が一番ひどい状態になった。

 

足取りもおぼつかないまま仕事を始めようとしたが、

めまいがあまりにも酷く、このままでは運転に支障が出るとまずい、

この先10時間以上もハンドルを握り、仕事に耐えられる気がしない・・

そう思った。

僕は喫煙所で談笑する支店長の所にやっとの思いでたどり着いた。

支店長のそばには本部からのスーツ組のデブのお偉いさんもいた。

 

「あのう、すいません・・めまいが酷いんです・・僕を下ろしてください。」

 

そんな私を彼らはめんどくさそうに扱い、

支店長は困った顔をして手に持った吸いかけの煙草をやけくそ気味に灰皿に擦り付け、

僕の具合を確認するとおもむろにポケットから携帯を取り出した。

公休中の代替要員に電話しているようだった。

彼には私の体調なんかどうでもよく、

一日の業務に穴をあけず遂行する事しか頭にないようだ。

大丈夫か?と聞く支店長の言葉は事務的で、

支店長以外の同僚達も誰も僕の体調を気にかけてくれる人はいない。

 

僕はその場で支店長の指示で、受診と帰宅、結果の報告を命じられた。

僕はふらふらになりながらもその足ですぐに行きつけの精神科に飛び込んだ。

精神科に着くと、先ほどのめまいは幾分弱まっていた。

こんな症状は初めてだった。

 

医者にこの変わった症状を告げると、休職を勧められ、薬を処方、家で休養をとるように勧められた。

医者は病名を告げてくれなかった。

帰り際、偶然支払い時に見てしまった自分のカルテにははっきりと、

 

「適応障害、鬱状態」

 

と書かれてあった。

 

そこでようやく自分の状態を把握した。

これまでの全てのことがつながった気がした。

 

後日医者に一か月の休養を要する内容の診断書を書いてもらい、

それと同時に休職願いも家族と一緒に会社へ提出しに行ったと記憶している。

 

妻に連れられて職場を去る僕。

負け犬・・。

みんなは普通に働けているのにどうして自分だけ・・・

自分がダメ人間のように思えた。

 

今日からどうやって生活していけばいいんだろう・・?

そんなことを考える思考能力さえなかった。

妻には生活の不安を与えたに違いない。

 

僕はその日からベッドから起きることも、

風呂に入ることも極端に難しくなった。

身の回りのことが自分でできず、いわゆるセルフネグレクト状態だった。

食に興味もわかず、味もわからず、

花が綺麗とも感じず、

季節が、そして今が何月何日なのかさえどうでもよくなった。

テレビやラジオ、音楽さえすべて騒音になった。

文字も読めなくなった。

好きだったギターもインターネットもゲームも興味がなくなった。

当然子供の遊びのお誘いも応えて上げられない状態。

僕はこの日から文字通り「生きる屍」になってしまった。