日本から来てくれた5名の方たちと、10日間の巡礼旅行が無事終わりました。
ポルトガル北部の巡礼の町・ブラガから、スペインのサンティアゴ・コンポステーラまで、本来は全行程10日間かかりますが、今回は5日間に短縮して行いました。
一日約20km歩くなんて今までやったことないので、不安もありましたが、必ずご加護あると信じながら、出発しました。
「雲ひとつない青空の下、歩いてます!」
一日目は思ったよりつらくなかったけど、二日目の後半は足の痛みと5~6kmのリュックの重みとの戦いでした。牧草地帯の真ん中をどこまでも続く真っすぐな道。まだ?まだ?もうちょっと、もうちょっと、と言い聞かせながら、一歩ずつ足を前に出すことで精一杯。途中、小雨が降りましたが、止んだあとには、虹を二回も見ることができました。
ポルトガルの国境の町・ヴァレンサからスペインの国境の町・トゥイを渡る橋を渡る時は、喜びもひとしお!
4日目は一番厳しい山歩きなので、ちゃんと歩ききれるかどうか心配もありましたが、意外なことに、山道を歩いている時のほうが気持ちよく歩けて、頂上まで着いた時にはもう終わり?って思ったくらいでした。
木々の葉が揺れる音、鳥たちのさえずり、澄んだ空気、木と土の香りに包まれていたせいでしょうか。頂上の森の中で、用意していたお昼を皆で食べた時は、格別に美味しかった!
「巡礼姿の私。リュックの真正面に見えるのが巡礼のシンボル…ホタテです」
歩いていると、自然に余計なことを考えることができなくなって、自分の中にある核心のようなものだけが浮かびあがってくるのを感じました。厳しい登り坂は、とにかく自分の呼吸と身体のリズムにだけ集中して無心で歩いていました。
途中、立ち寄ったカフェでは、人数分のパンをくれたり、宿泊先の巡礼宿で、毎回会う話好きなアイルランド人のおじさんや、何度も巡礼している夫婦、さまざまな人たちと出会い、笑顔と少しの会話で別れていく・・・ふと、“こうやって歩くのって、人生と同じだなあ”って、思いました。
つらい道や楽な道があって、先が見えない道でも、歩けばなにかがある、なにかと出会う。そして歩き続ける。そう、、、前に進めばいいんだ!
とてもシンプルなことを感じさせられたと同時に、元気が湧き出てくるのを実感しました。
「巡礼宿ってどんなとこ?…スペインの町・トゥイのアルベルゲ(巡礼宿)」
今回も、行く先々の教会で歌わせていただきました。参加者一人一人の思いが、私の声と一体となって教会に鳴り響いて、なんともいえない感動で包まれました。
終点のサンチャゴに到着したのは、10月13日。奇しくも、10月13日は聖母マリアが出現したファティマで盛大なお祭りが行われる日で、サンティアゴでもやはり特別な日でした。
大聖堂にもたくさんの人がいて、タイミングよくミサが行われるということで、参加しました。聖ヤコブが奉られている黄金に光輝く祭壇、さまざまな国から集まってきたであろう大勢の人たちの祈る姿、大聖堂に鳴り響くパイプオルガンの音と同時に、涙があふれてきて、皆で無事にここまで来れたこと、歩かせていただいたことに歓びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、自分が歩いてきた今までの道、これから歩いていく道、すべてが信じられる・・・そんな確信めいた思いが、私を心の奥底から奮い立たせてくれました。
自分を受け入れるって、こういうことなんだろうかって思いながら・・・。
日本から遠く離れたこの地で、参加者5名と歩き過ごし、共有した濃厚な時間、思い、、、。
またこれから日本に帰って、皆それぞれの新しい道を歩き始めるんだろうな。
今になって、思い出した、パウロ・コエ-リョの言葉・・・
『巡礼とは生まれ変わること。今までの自分を捨てることなんだ。この道を歩いて、新しい自分を見つけてほしい。』
ポルトガル北部の巡礼の町・ブラガから、スペインのサンティアゴ・コンポステーラまで、本来は全行程10日間かかりますが、今回は5日間に短縮して行いました。
一日約20km歩くなんて今までやったことないので、不安もありましたが、必ずご加護あると信じながら、出発しました。
「雲ひとつない青空の下、歩いてます!」
一日目は思ったよりつらくなかったけど、二日目の後半は足の痛みと5~6kmのリュックの重みとの戦いでした。牧草地帯の真ん中をどこまでも続く真っすぐな道。まだ?まだ?もうちょっと、もうちょっと、と言い聞かせながら、一歩ずつ足を前に出すことで精一杯。途中、小雨が降りましたが、止んだあとには、虹を二回も見ることができました。
ポルトガルの国境の町・ヴァレンサからスペインの国境の町・トゥイを渡る橋を渡る時は、喜びもひとしお!
4日目は一番厳しい山歩きなので、ちゃんと歩ききれるかどうか心配もありましたが、意外なことに、山道を歩いている時のほうが気持ちよく歩けて、頂上まで着いた時にはもう終わり?って思ったくらいでした。
木々の葉が揺れる音、鳥たちのさえずり、澄んだ空気、木と土の香りに包まれていたせいでしょうか。頂上の森の中で、用意していたお昼を皆で食べた時は、格別に美味しかった!
「巡礼姿の私。リュックの真正面に見えるのが巡礼のシンボル…ホタテです」
歩いていると、自然に余計なことを考えることができなくなって、自分の中にある核心のようなものだけが浮かびあがってくるのを感じました。厳しい登り坂は、とにかく自分の呼吸と身体のリズムにだけ集中して無心で歩いていました。
途中、立ち寄ったカフェでは、人数分のパンをくれたり、宿泊先の巡礼宿で、毎回会う話好きなアイルランド人のおじさんや、何度も巡礼している夫婦、さまざまな人たちと出会い、笑顔と少しの会話で別れていく・・・ふと、“こうやって歩くのって、人生と同じだなあ”って、思いました。
つらい道や楽な道があって、先が見えない道でも、歩けばなにかがある、なにかと出会う。そして歩き続ける。そう、、、前に進めばいいんだ!
とてもシンプルなことを感じさせられたと同時に、元気が湧き出てくるのを実感しました。
「巡礼宿ってどんなとこ?…スペインの町・トゥイのアルベルゲ(巡礼宿)」
今回も、行く先々の教会で歌わせていただきました。参加者一人一人の思いが、私の声と一体となって教会に鳴り響いて、なんともいえない感動で包まれました。
終点のサンチャゴに到着したのは、10月13日。奇しくも、10月13日は聖母マリアが出現したファティマで盛大なお祭りが行われる日で、サンティアゴでもやはり特別な日でした。
大聖堂にもたくさんの人がいて、タイミングよくミサが行われるということで、参加しました。聖ヤコブが奉られている黄金に光輝く祭壇、さまざまな国から集まってきたであろう大勢の人たちの祈る姿、大聖堂に鳴り響くパイプオルガンの音と同時に、涙があふれてきて、皆で無事にここまで来れたこと、歩かせていただいたことに歓びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、自分が歩いてきた今までの道、これから歩いていく道、すべてが信じられる・・・そんな確信めいた思いが、私を心の奥底から奮い立たせてくれました。
自分を受け入れるって、こういうことなんだろうかって思いながら・・・。
日本から遠く離れたこの地で、参加者5名と歩き過ごし、共有した濃厚な時間、思い、、、。
またこれから日本に帰って、皆それぞれの新しい道を歩き始めるんだろうな。
今になって、思い出した、パウロ・コエ-リョの言葉・・・
『巡礼とは生まれ変わること。今までの自分を捨てることなんだ。この道を歩いて、新しい自分を見つけてほしい。』
巡礼を達成する喜びは、以降の人生観まで変わるようですね。一度ドライしてみたいと思っているのですが
出来るかな~。
私は 下記のアドレスでブログ形式のゲーム記録を公開しています。
そこでは、ポルトガルにちなんだ話題・画像も収集・紹介しています。
最近 ポルトガルから サンティアゴ大聖堂への巡礼路の記録を捜していまして、貴サイトのことを知りました。
・実際に 歩かれたとの事。
その経験も 体力・健康も ともにうらやましいです。
また 音楽活動で活躍もされているとのこと
ご健勝のほどを お祈りいたします。
・http://blog.goo.ne.jp/boukennsya3/ で
貴サイトのアドレスを紹介させていただきました。
P.S.
10日間の日程をどうやって5日間に短縮したのかな?とか 旅への興味をかきたてられました。