『コンサート会場となったお蔵です』
5月の満月の日に、山形県にある「名月荘」という温泉旅館での毎月、満月に行われているフルムーンコンサートに出演してきました。(コンサート報告が名月荘ホームページで見れますよ!)この宿は予約が取れなくて有名なんだそうです。ロケーション、宿の素敵さもさることながら、サービスが素晴らしいのもその理由の一つなんだろうなと思わされた。痒い所に手が届く的な…。部屋に名月荘特製クッキーと特製コーヒー粉(コーヒーメーカがあって好きな時に自分たちで入れられる様になってる!)があって、クッキーとコーヒーの組み合わせに目のない私(だけじゃない)。瓶を空にして何度も詰め直しをお願いしてしまった。コンサートは、昼夜の2回公演。お蔵を改装したそれは素敵な空間の中で…特に大きな窓の側にピアノがあって譜面台に緑が映り込んでいるのに、ついつい見とれてしまいました。
やっぱり良いなあ。自然の中で、自然を感じながら演奏できるって。私の恩師、井上直幸先生が人生の後半、スイスに家を持ってずっと練習していらっしゃって、その快適さを話されていた事を思い出す。その気持ちよさ、集中力の深さ…いつも思うのだ。書いている時、練習している時、窓の外に緑の木々が見えているだけで、どんなにか気持ちいいかなあって。私の好きな建築家、手塚夫妻が初めて日本での病院を作った時、患者さんが空しか見えない、街が見えないから、あそこに帰ろうという前向きな気持ちになりにくいという意見を取り入れて、全面ガラス張りの病院を建てた。私も死ぬ時は絶対に大自然を感じながら、その景色を目に焼き付けて死にたいなあと思うのだ。
『館内には、こんな図書コーナーもある!』
あらら、話がそれてしまいましたが、そんな大自然に囲まれた山形県の月光荘での演奏…夜は温泉宿ならではで、お客様もほとんどが浴衣姿!リラックス感が波の様に押し寄せ、何だか私までポーッとまったり。その後の食事とお風呂も満喫!音楽浴、入浴、食浴、(雨だったが)月光浴、酒浴…たまりましぇ~ん