このところ八千草薫さんに続き、緒方貞子さんの訃報が報道されました。
私の成長期に見た映画の多くに出演していた八千草薫さんです。きれいで、優しくて、憎らしく思える表情を全く見なかった女優です。
アサ芸プラス(石田伸也さんの記事)の冒頭に
・・・・・ 10月24日、膵臓がんにより88歳で亡くなった国民的女優・八千草薫は、宝塚歌劇団の娘役時代から、年代に合わせて役柄を変化させてきた。唯一、変わらないのは「気品あふれる存在感」であった。 ・・・・・
そうなんですよね。この「気品あふれる」という言葉に大きく頷くことができます。
八千草薫さんの訃報に続き、緒方貞子さんの訃報です。
国連難民高等弁務官としての緒方貞子さんの仕事ぶりなどを、メディアで見るたびに、尊敬の念を持ちました。
戦争の傷跡が、まだ生々しい現地を訪問している緒方さんに、現地にいることに対する恐れの姿はありませんでした。
「ああ、同じ姿ではないかもしれないけど、マザーテレサみたいだなぁ・・・」
「もう、随分高齢になられたようだけど、あの地にたって、多くの人に手を差しのべられているのだなぁ・・・」
日本人女性が、国連で大きな仕事をしていることに、誇りを感じました。
その職務に就いた時点から、緒方さんは活動され、世界で尊敬される人になられました。
「防弾チョキを付けて現地に入る仕事なんて、誰にでもできる仕事ではないでしょう」
先のemiko life 135話 「守りたい私の居場所」で自国が有ることの幸せを話題にしました。
緒方さんは自国を失った人々のことに真剣に取り組まれました。
緒方さんの追悼記事にリンクを貼りますので、緒方さんの人となりに触れてください。
追悼文の中の大切な文章を抜粋して、お知らせします。
‥・・・
「難民問題で必要なのは、3つの『リスペクト(尊厳)』です。まず、家を追われて最も貧しい境遇にある人々を守らんとする国々の献身に、尊厳を。次に、各国の協力体制の下で難民に寄り添い、第一線で人道支援に従事する者たちに尊厳を。そして一番大事なのは、難民に対する尊厳です」
・・・・・
凄い言葉です。
私が、もし難民になるようなことがあったら、この緒方さんの言葉の通りの扱いをして欲しいと願います。
日本の難民受け入れ対策はどうなのか? 受け入れる私たち日本人の心はどうなのか?
大きな問題なので、今日は話題を展開できそうにありません。
八千草薫さんと緒方貞子さんのご冥福をお祈りいたします。
😌 今日は菊の花を奉げます