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ドクターX~外科医・大門未知子~ 第7話

2013-11-29 20:36:03 | 2013秋ドラマ
第7話 「失敗しない医者が嫌いな患者」

帝都医科大学付属病院では外科・内科合同会議が行われ、外科統括部長・蛭間重勝(西田敏行)は講師だった近藤忍(藤木直人)の教授着任を報告する。
すると内科統括部長・馬淵一代(三田佳子)は、蛭間が金沢に左遷した前主任教授・鷹野七起(浅野和之)を室内に招き入れ、鷹野がパリの学会で発表した論文「膵臓がんに対する術前化学療法としてのFOLFIRINOX療法の有効性」がクライファート賞の候補となったことから第二外科へ再任することを発表し、鷹野は主任教授選への立候補を表明する。
フリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)は食堂で、厚労省医政局長の母親・浅井久恵(白川由美)と相席になり、久恵自身がガンを患っていて鷹野がいた金沢の病院から転院してきたことを聞く。
鷹野から「治るか治らないかは五分五分」と言われていると聞いた未知子は「私、切りますよ。私、100%治せます」と話すが、久恵は信じない。
その頃、蛭間は第二外科教授・海老名敬(遠藤憲一)から久恵の事を聞かされ、海老名と近藤は口々に「その特患、私に担当させてください」と蛭間に頼むが、蛭間は「君たち二人がいがみ合ってどうするんだ。我々はこの病院の本流だ。決して脇役に転じてはならない。主任教授も君たち二人のうちどちらかになってもらわなければ困るんだよ。分かってるんだろうね?」と話す。
事務長・烏丸金男(笹野高史)が神原名医紹介所を訪れ、未知子が久恵に手術の個人営業をしたことについて怒ると、神原晶(岸部一徳)は平謝りするが、未知子と晶とフリーランスの麻酔科医・城之内博美(内田有紀)は巧みに烏丸に語りかけて、久恵の転院の経緯や病状について聞き出す。
海老名と近藤は、鷹野が考える内科と併用した治療法ではなく外科オンリーの治療をしなければならないと考え、近藤が「拡大郭清膵頭切除術」を提案すると、海老名は同意して「助手は私がやる。君が執刀しろ。ただし、私は主任教授の椅子を諦めるつもりはない。いずれ君とは闘うことになる。しかしその前に落とさなければならない敵がいる。今は目の前の敵を二人で消し去ろう」と言って、二人は今回は協力し合うことにする。
外科統一カンファレンスで、近藤は「拡大郭清膵頭切除術」を提案するが、鷹野は通常の外科手術では切除が不十分であると言って自分が発表した論文の実践である「FOLFIRINOX療法」を提案する。
すると未知子が手を挙げて「私なら、そんな面倒臭い事しなくても神経叢浸潤まで切れます。だって外科の二人じゃビビッて切りきれそうもないし、FOLFIRINOXの効果は人によるでしょ?」と話すと、蛭間が「君に一つ聞いておきます。ガンの完全切除は、患者さんの最も望む所です。君にはそれが出来るんだよね?」と尋ね、未知子が「私、失敗しないので」と答えると、蛭間は「彼女は言い切りました!素晴らしいじゃないですか。私が統括する第二外科所属の大門未知子君に、この度の特患の治療をすべて委ねようじゃありませんか!」と話して、未知子が執刀医に決まる。
未知子が久恵の元へ行くと、久恵は「『100%』とか『絶対』とかって平気で軽々しく口にする人、大嫌い。そんな医者、あなた最悪ですよ。失敗するかもしれないっていうリスクを最初から示してくれる、そちらの方が私は断然信用できますよ。お互いに責任という名のリスクを共有する訳ですからね。リスクの向こうにあるのは死ですよ。私の命を一緒に背負ってくれてるってことよ。100%成功するって言うのは、私の命を背負ってくれていないんですもの。でしょ?これが私の答えです。信じて死ねるなら(死んでしまってもいい)」と言って、未知子の執刀を拒否する。
執刀医が鷹野に変わってしまったことから、蛭間は激怒して「鷹野のオペには一切協力するな!我々外科からは助手は一人も出すな!」と海老名と近藤に指示する。
明くる日、未知子が久恵の病室を訪ねると、久恵の手術が翌日に決まったことが分かり、未知子は「止めた方がいいんじゃないですか?もう少し延ばしたら?」と顔色を変えるが覆らないため、神原名医紹介所に戻った未知子はそこにいた医師たちに「明日のオペ、みんなで助手やるから。請求書は内科に回して」と話す。
オペ当日、馬淵は見学室に病院の理事たちを呼び、蛭間に「主任教授選の前の大切なオペだから、理事たちにも見ていただこうと思ってお呼びしたの」と声を掛ける。
オペが始まり、鷹野は久恵の腹部を開くが、患部を見て鷹野の手が止まり、未知子は「やっぱり五分五分ですね」と頷いて鷹野を睨む。
鷹野はオペを強行するが、鷹野は急にお腹を押さえて倒れこんでしまい、未知子は慌てて診察をして「絞扼性イレウス(血行障害を伴う腸閉塞)の疑い。至急CT!」と告げて鷹野を運び出そうとする。
それを見ていた蛭間は「大門!君は鷹野教授に代わって特患のオペを続行しなさい!これは外科統括部長の命令だ。続行しろ!君に切れないガンはないんだろ?えぇ?オペを続けなさい」と怒鳴る。
未知子はしばらく悩んだ後、患者の目からこぼれ落ちた一粒の涙を見て執刀台に立つが、「インオペ」と告げて腹部を縫合し始める。
蛭間は「大門!」と怒鳴るが未知子は無視し、手術終了後に一人になった蛭間は「大門未知子…俺は絶対に許さんからな」とつぶやく。
蛭間は未知子の元へ行きインオペの理由を尋ねるが、未知子が「患者は私じゃなくて鷹野先生のオペを望んでた。鷹野先生を救わなければ、患者の望みは叶わない、なーんて」と話すため、蛭間は「ふざけるな。大門未知子…クビだ」と言い放って去っていき、集金に来た晶も追い返す。
その晩、海老名と近藤は居酒屋へ飲みに行き、海老名が「フリーターはいいよな、好き勝手なことが出来て」とボヤくと、近藤は「鷹野先生は緊急を要していました。二人とも助けるには、あの方法しかなかったんじゃないですか?」と話すが、海老名は「(鷹野が回復して久恵の再手術をしたら)もう俺たちに勝ち目ない。終わりだよ。なんだかな…コツコツコツコツ積み上げたものが、なんか一気に崩れ落ちたって感じだよな…。儚いな、人生ってのは。結局医者ってもよ、俺たちサラリーマンなんだよ。疲れっちゃったな、もうサラリーマン・・・」と言いながら泥酔していく。
神原名医紹介所では、晶があちこちの病院へ未知子の売り込みをするが、蛭間からの圧力が各病院にかかっているためか、どの病院にも断られてしまう。
そんな中、馬淵が紹介所に現れ、鷹野が久恵の手術を成功させたことを報告する。
馬淵が「今からでも遅くはないわ。私に付かない?私があなたを雇う。一緒に病院の再建しましょう」と未知子に話すが、未知子は「致しません!鷹野先生は倒れて良かったんです。あの日鷹野先生は、患者のガンがまだ小さくなっていない事を分かってたはずです」と話すが、ふと気づいて「…ひょっとして、あなたも?」と馬淵に尋ねると、馬淵は無口になる。
すると未知子は「それでも手術に踏み切った、主任教授選が間近だから。アンタ達は、選挙のために手術を利用した。アンタ達を最も信頼する患者を道具にして・・・手術ナメんな!!」と言い放って外出してしまう。
蛭間は重鎮たちを食事会に招き、お土産として特別発注の饅頭を贈る。
ある夜、神原名医紹介所に大門を指名する電話が入り・・・


というような内容でした。

「手術ナメんな!!」
カッコ良かったです

未知子が久恵の手術を止めた理由・・・
「名前に『七』が入っていなかったから」・・・というのは冗談で(スミマセン!)、
近藤が居酒屋で言っていたように「二人とも助けるには、あの方法しかなかったんじゃないですか?」というのもあると思いますが、
やはり患者・久恵自身の意向を聞いていたのが大きいのでしょうね。
「切りたい!」という思いはあるけれども、患者・久恵自身が執刀医が鷹野じゃなかったら死んでもいいとまで言っていたから・・・。
久恵が主任教授選の道具にされているとは知らなかったというのは置いておいて、鷹野自身は久恵と丁寧に向き合っていたから信頼関係が生まれていたんじゃないかなぁ(と私は信じたい!)。
未知子はそれを悟り、自分はまだ久恵から信頼されていなかったから、久恵の意向を覆してまでリスクの高い手術をすることは諦めて、鷹野が回復してからでも久恵の手術は間に合うと判断して・・・ということかな~と私は思いました。
もちろん、最初の手術の時に、鷹野が何かしらミスをして久恵の命が危ないということになったら、未知子は即座に執刀医を代わって久恵の手術を強行したのだと思いますけどね(そのために助手ポジを引き受けた)。

そんな久恵の思い・信頼を無視した馬淵に対して「手術ナメんな!!」と一喝
未知子は、主任教授選をよそに「切れれば(手術が出来れば)、患者が死ななければそれでいい人」なのかな?と最初は思っていたけど、そうではなかったのですね。
未知子にも、こういう人情に熱い所があったんだなと思い、今までの単純明快な回と比べて少し分かりにくい回ではあったのですが、なかなか良かったなぁ~と思いました。

そしてベンケーシーちゃん、名演技(?)でした!!
馬淵の手から逃れて逃げ惑う様子・・・すごい勢いでしたね


・・・でも今回は、笑いを取るシーン(?)が少しクドかったかも

烏丸と未知子たちが麻雀卓を囲んで内緒話をするシーンはおもしろかったけど、おでこに点棒が貼りついているのは不自然すぎる!!(笑)
烏丸(というか笹野さんw)は楽しそうでしたけどね~。
未知子と晶と博美が同時に「御意~!」と言ったのには爆笑しました。

蛭間のジェスチャー(パントマイム?)での晶とのやり取り…
あれもアドリブ?・・・いや、長かったから、演出家との打ち合わせの上で生まれたのかなぁ??
でもジェスチャーがヒドすぎ(笑)
通訳できる秘書・照井珠緒(笛木優子)の能力がスゴイというか、よく笑わないで通訳できました方に拍手です

晶が紹介所に現れた馬淵を見て「出た!」と言ってジェスチャーで表した時は、私はちゃんと分かりましたよ
(あの真っ赤で厚い口紅は、やはり特徴的!?)

今のCG技術は凄いですね。
あの卓球シーンは…晶さんが球を追う目が「明らかに違う!」という感じでした(爆)
そして、お尻に当たった球はあんなに綺麗に跳ねないでしょ(笑)

色々あって楽しかったですけどね~。
でも、今回はちょっと、本ストーリーの内容の重さとはあまり合っていないような気がしました
一転して、エンディングは、ドラマの内容ともリンクさせた映像がたくさんあって、superflyさんもすごくカッコ良くて、ドラマの世界観と合っていてとても良かったです


先週はエンケンさん演じる海老名に萌えまくってしまいましたが(笑)、
今回はサラリーマンの悲哀は出ていましたが、先週ほどでは・・・
「切れ!!大門!!」なんて、怖い顔で大声で脅していましたしね
でも、カンファレンスの時に未知子に「外科の二人じゃビビッて切りきれそうもないし」と言われて近藤と共に二人で寂しい顔をしている所は可愛かったです
(そこで「俺は切れる!!」って言い切るところが出来ない所が、若干寂しくもあり情けないような感じなのですが)。

海老名も近藤も、今回は内科の馬淵陣営に手も足も出ない感じだったけど、逆転できるのかなぁ?
蛭間のお金頼みなのか??
今回は二人とも「小さい男」で終わってしまったので、次回の逆襲に期待したいと思います(笑)
あとの2話で、どうなっちゃうんだろう??


__________

最後に、直人さんについてもう少し・・・

一番のツボポイントは
 海老名と居酒屋に行った時に「もう俺たちに勝ち目ない」と言った海老名を睨みあげる目!!
先週はのし上がっていくことに躊躇してしまった近藤だけど、近藤パパの叱責を受けて、勝ち馬になる野心は再び持ち始めていて、不利になってもまだ諦めていない様子が出ていたなぁ!と思いました
逆襲を信じたいのですが、今回は馬淵陣営を前にして「小物感」が出てしまうような話の流れだったので、ちょっと今後が心配です(←「小物」でも全然構わないとは思っていますがw)
まぁ、主役は未知子なので、「近藤が勝った!」という展開で終わるのではないとは思いますけどね

蛭間の命令に対して、海老名はすぐに「御意!」と言うのに、近藤はなかなか言えずにいますよね。
言い慣れないからなのか?今まで言ってなかったから恥ずかしくて言えないのか??
蛭間から「『御意』は?…言ってね…すぐに!」って言われてたから、これからは「御意!!」ってすかさず言うかな?(笑)

※これまでの感想
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