京都府高等学校演劇連盟

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創作脚本紹介⑫「夏綴り」(『創作脚本集第2号』所収)

2009年11月09日 | 創作脚本
2006年度、第17回創作脚本コンクールで、創作脚本賞を受賞した作品です。

また、第19回京都府高等学校演劇大会(於:京都芸術劇場春秋座、2006.11.12)において、同志社高等学校演劇部(中部支部代表)によって上演されました。

そして、この「夏綴り」は、「2006年度近畿高等学校演劇協議会劇作連絡会 優秀創作脚本選考会」へ、京都府として推薦し、選考の結果、「最優秀創作脚本」と表彰されています!



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「夏綴り」 生徒創作〔同志社高等学校〕


《登場人物》  女1人 
                   
沢口恵里  …1947年生まれの女性
           (役者は、12歳~60歳までの恵里を演じる)


《物語》

2006年。
早稲田実業対駒大苫小牧。甲子園の一戦を伝えるアナウンサーが、読み上げた次のニュース。

「小説家の瀬戸遥さんが脳梗塞のため亡くなり、今日、告別式がしめやかに営まれました」

聞いていた老婆が手にする、懐かしい、たくさんの手紙の束。

遥ちゃんと交わした、いくつもの手紙。
遥ちゃんに出せなかった、いくつもの手紙。

遥ちゃんと恵里。
幼馴染のふたり。
一緒に過ごした時と、会わなくなってからの時。

フラフープで遊んだ。テレビがやってきた。小学生のころ。

恵里「みしまゆきおって知ってんで。この間おじいちゃん読んでた。金閣寺ってやつ。燃えるんやんな、がーって。お城が。あ、違う、お寺が。ね?」

東京五輪にわくわくした。卒業後の進路を考えた。高校生のころ。

恵里「遥ちゃん、どこいくん?見ていい?…へー東京いくんや。文学部…遥ちゃん本好きやしなぁ」

学園紛争なんて、どこ吹く風。
OLになって、お見合いして、結婚して、子育てに追われる恵里。
そして、作家として順調に歩みを進める遥ちゃん。

一人で演じる、女性2人のそれぞれの人生。

恵里 「…私にしか、できひんこと」

それって、なに?




第52回全国高等学校演劇大会(京都大会)で、最優秀賞を受賞した「ひととせ」の作者による、もうひとつの一人芝居です。


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『創作脚本集第2号』(2008年5月刊行)は、京都府高等学校演劇連盟が行っている「創作脚本コンクール」において、1998年度~2007年度に、創作脚本賞を受賞した14作品をおさめたものです。

この脚本集を読んでみたいとお考えの方には、実費(1000円+送料)にてお分けすることが可能です。

京都府高等学校演劇連盟事務局(久御山高校〈TEL 0774-43-9611〉演劇部顧問)
もしくは
京都府立東宇治高校〈TEL 0774-32-6390〉演劇部顧問

までご連絡ください。

また近畿大会(2009年11月21~23日)でも、呉竹文化センターのロビーに置いております。
ご希望の方は、受付等のスタッフにお声かけくださいませ。


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