1月某日、羽田から早朝の飛行機で関空へ向かった。
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年はくっているが動物は大の好物である。
("すきもの"と読んではいけない)
好物と言っても食べる方ではなく、愛でる方だ。
特にネコは大昔の幼少の頃に一緒に暮らしていたコトもあり、今でもノラ猫を見つけては、「チッ、チッ、チッ!」と挨拶は欠かさない。
今日も近所のノラ君に挨拶して出社した。
それからパンダと言えば今話題は上野動物園だが、それまで日本では和歌山にあるアドベンチャーワールドでしか見れなかった。
上野動物園は2pndしかいないが、対してアドベンチャーワールドは6pndプラスここで生まれた2kpndの合計8頭ものパンダを見ることが出来る。
加えて先着の人数制限+別料金ではあるが、バックヤードツアーがあり、パンダ舎の裏側で餌やりなどを間近で体験できるのだ。
今なら漏れなく"ウンコ匂い体験"も付いてくる。
とにかくパンダの匂いや竹を食べる音などナマのpndを観察できる!
新しくなった”上野”にはまだ行ったことがないが、pndクオリティはアドベンチャーワールドの方が高いと思う。
ちなみにアドベンチャーワールドには、水族館とサファリパークもあり、アシカやイルカのショーもあるため、1日で周りきれないほど盛り沢山である。
そうそう、和歌山で猫と言えば?
そう、その通ーり!"たま駅長"である。
と言うことでこの度、和歌山にネコとパンダを見に行ってきた。
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関空に降り立ちJRで和歌山へ行き、和歌山電鉄に乗り換える。
乗り換えの際、和歌山電鉄の改札口が見当たらず、迷った。
JRの改札の中にあるので注意されたい。
改札口で1日乗車券を購入し、白い電車に乗る。
"たま駅長"は貴志線の終点、貴志駅に勤務されているため、とりあえず終点を目指す。
電車内は"たま駅長"でいっぱいである。
発車する前から大撮影会が始まったのは言うまでもない。
貴志駅に着くと駅舎内の壁にガラス張りのショーケースがあり、観光客が集まっていた。
その中には"たま駅長"が丸い塊になって寝ていた。
皆駅長を起こそうと爪先でガラスをトントンしたり、「チッ、チッ、チッ!」と挨拶したりしたが、お疲れなのか駅長は起きることは無かった。
早起きして早朝の飛行機で飛んできたのに残念。
ホームページに
「寝ていることが多いため起きている駅長をご覧いただけない場合もございます。」
と記載があったので、起きていたらラッキーなのだ。
仕方なしにガラス越しの駅長の姿と、ちょっと風変わりな駅舎を撮り、付近を散策して帰ることに。
この車も”たま”関係らしい。
”何かのお店”の前に苺のパックが並べられていた。
大きさはマチマチだが、全体的に大ぶりで赤く熟しており旨そうである。
値札は無く売り物なのかわからず、店に入り店員らしき女性に訊いてみたところ、1パック900円で販売しているそうだ。
今朝収穫したばかりのもぎたてとのことで、味見させてくれた。
何とも美味である。
ただ、二人にはちと多すぎる。
4~5人で食べても満足な量だ。
半分の量で売ってくれないか交渉したが、ダメだった。
仕方なく1パックお買い上げした。
店員に駅長が起きている姿を見れなかった旨話すと、駅長が写っているナマ写真を一枚くれた。
ちょっとしたサプライズが凹んだ気持ちを少しだけ戻してくれた。
しばらく駅周辺をぶらぶらして、そろそろ帰ろうと駅へ向かうと、先ほどの”何かの店”の女性店員が手招きしているではないか。
残念ながら年上の女性にはあまり興味が無いし、昼間から手招きされてもなぁ・・汗。
とりあえず近づくと「たま、たまよ~!」と叫んでいる。
何を昼間から叫んでいるか・・。
店員が指差す方を見ると、なんと駅長が外に出ているではないか!
なんだこの動きは!
可愛すぎるるっ。
なんとも言えぬこの表情。
”たま”だけにたまらん。
この後駅長は執務場所に戻り、通常勤務についた。
起きている駅長だけでもラッキーなのに、外に出てる”ナマたま”を見られるなんて、奇跡である。
いつもは冷静な相方も興奮気味に帰りの電車に乗り込む。
苺をつまみながら和歌山駅に戻った。
和歌山からJRで白浜を目指す。
この日は白浜温泉で宿泊し、明日の”冒険”に備える。
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[EOS-7D + EF-S17-85mm/F4-5.6 IS USM]