風邪で寝ているしかなかったし
声が出ないから話さなくて良いこともあって
いろいろな事を考えていた。
そのなかの一つとして、
もう何年も続けている歌とピアノについて
考えた。
今までライブはバンドの形中心に
活動してきた。
ジャズの仲間だと
その日だけ依頼して組むバンドが多い。
なので
なかなか自分の思い描くような演奏にならなくて
楽しいけれど、終わってみると少しがっかりな
そんな気持ちになっている自分に気づいていた。
何度もリハーサルを重ねられない
ユニットが殆どだから
仕方ないといえば仕方ないけれど。
オリジナルを演奏してたバンドは
いまは皆忙しくてなかなか演奏出来ないけれど
何度もリハーサルをして音作りしてきたので
自分の世界観を理解し、演奏してもらえた。
先日、平井堅さんがTVに出演されていたので録画しておいたのを
ゆっくり見ていたら
そのなかに、歌うたいとして、
自分の作った曲だけでなくて
様々な名曲を自分の歌声で伝えていきたいとおっしゃっていた。
また、自分の歌の世界観をつくるため
とことんこだわって、またそれを形にしてくれる
チームがいるって素晴らしいなと。
今の私には結構衝撃的な言葉だった。
ここ数年は、ライブやろうよと
声かけて頂くのは良いのだけど
企画、スケジュール調整、練習場所確保
譜面作成、集客、フライヤー作成など
私が一人でやることが多くて
歌の準備の時間の捻出が難しく
なんだか
自分で企画して、バンドで演奏することに
違和感を感じるようになっていった。
けしてバンドが嫌いな訳ではないよ。
表現の幅は広がるし
アイデアだって出せるだろうし。
でも、自分の準備をじっくり出来ないのは辛い。
そんなときに、
弾き語りで1人で演奏する機会を頂いたり
インストロメンタルで歌わずに
ピアノ演奏の仕事をするようになったりしたことは
私にとっては自分の方向性を見直す
良いきっかけになったと思う。
うたうたいでもあり、ピアニストでもある私を
どっち付かずっていう友達もいたけれど
人よりも何倍の時間をかけて
人よりも何倍ものことを1人で出来るように
これからも精進していこうと思う。
名もない
うたうたいピアニストだけど
いつか自分だけが出来る表現で
素晴らしい楽曲をうたいつたえる
うたうたいになりたい。
それまでは、様々なその道の先生から
学んで行きたい。
ちょうど学びのための出会いが頂けている
時期でもあるし。
とにかく学びたいんだ。
自分を磨きたい。
今はそれが一番だな。