丸善にて待望の『日中の興亡』を入手し、帰宅してから
あらためて本書と向き合った。
何しろ待ちに待ったというと大袈裟かもしれないが、
4年振りの新刊なのである。私とすると
「お久し振りです!青山さん」という心境である。
先ずご本の表紙にある「逆さまな世界地図」にどうしても目が行く。世界地図、それも中華人民共和国と日本国をこのようにして見る機会がなかった事もあり、青山さんらしい柔軟な発想で面白いと感じつつ、本書の内容を示唆する図なのねと読者にさりげなくアピールしていて実にスマート。
いよいよ本文へと進む。
期待通り、「発想の転換」を促しつつ読者に問題提起を効果的に提示しながら現況の日本と中国との関係を丹念に紐解く。青山さんしか書けない「日中関係」の真実を分り易く無駄がない「ことば」で語り掛けて下さる。
難解な言葉の羅列だと読み進めるのも苦痛な場合があるが、青山さんのご本に限ってはそれがない。見事にない。読者と同じ目線で「一緒に考えよう!」との思いで執筆されているからだろうなと容易に察せられる。
老獪でしたたかなまでの中国の体質、しかし中国には100年先の自国を守ろうとする思いがあるが、今の日本には残念ながらそれがない。本当の意味で自立できていないから自分の足でしっかりと立ち続けられず、足元を掬われるような事態に何度も陥っているが、まだ覚醒できず反省も学習もできていない状況なのだと、本書は厳しく糾弾する。なぜか?日本を真剣に心配し愛しているからである。
青山さんは本気だ。
本気だから厳しく優しく、今の日本を冷静に分析する。国として立ち行く事ができるかどうかの瀬戸際に立っている今の状況だから尚のこと真剣だ。そして進むべき方向のヒントを読者、ひとりひとりに与えてくださる。
現場主義の青山さんが世界各国へ実際に足を運び、人と会って話し掴んで来られた貴重な情報は、私たちにとっては目から鱗が落ちる程の発見に満ちている。
他国に依存するのではなく、自分たちで解決する事が可能なのかもしれないと気付くとかなり気持ちが楽になる。誰もが気付けなかった事が、ちょうど地図を逆さまにすると見えてくる事があるように、見えてくるから不思議だ。
全ての日本人、特に若い世代の方々に一度は手にして、読んでもらいたいと思える本、それが「日中の興亡」である。帯にあるように中国に「日本族」と呼ばせないためにである。
あらためて本書と向き合った。
何しろ待ちに待ったというと大袈裟かもしれないが、
4年振りの新刊なのである。私とすると
「お久し振りです!青山さん」という心境である。
先ずご本の表紙にある「逆さまな世界地図」にどうしても目が行く。世界地図、それも中華人民共和国と日本国をこのようにして見る機会がなかった事もあり、青山さんらしい柔軟な発想で面白いと感じつつ、本書の内容を示唆する図なのねと読者にさりげなくアピールしていて実にスマート。
いよいよ本文へと進む。
期待通り、「発想の転換」を促しつつ読者に問題提起を効果的に提示しながら現況の日本と中国との関係を丹念に紐解く。青山さんしか書けない「日中関係」の真実を分り易く無駄がない「ことば」で語り掛けて下さる。
難解な言葉の羅列だと読み進めるのも苦痛な場合があるが、青山さんのご本に限ってはそれがない。見事にない。読者と同じ目線で「一緒に考えよう!」との思いで執筆されているからだろうなと容易に察せられる。
老獪でしたたかなまでの中国の体質、しかし中国には100年先の自国を守ろうとする思いがあるが、今の日本には残念ながらそれがない。本当の意味で自立できていないから自分の足でしっかりと立ち続けられず、足元を掬われるような事態に何度も陥っているが、まだ覚醒できず反省も学習もできていない状況なのだと、本書は厳しく糾弾する。なぜか?日本を真剣に心配し愛しているからである。
青山さんは本気だ。
本気だから厳しく優しく、今の日本を冷静に分析する。国として立ち行く事ができるかどうかの瀬戸際に立っている今の状況だから尚のこと真剣だ。そして進むべき方向のヒントを読者、ひとりひとりに与えてくださる。
現場主義の青山さんが世界各国へ実際に足を運び、人と会って話し掴んで来られた貴重な情報は、私たちにとっては目から鱗が落ちる程の発見に満ちている。
他国に依存するのではなく、自分たちで解決する事が可能なのかもしれないと気付くとかなり気持ちが楽になる。誰もが気付けなかった事が、ちょうど地図を逆さまにすると見えてくる事があるように、見えてくるから不思議だ。
全ての日本人、特に若い世代の方々に一度は手にして、読んでもらいたいと思える本、それが「日中の興亡」である。帯にあるように中国に「日本族」と呼ばせないためにである。
他の方々の「アジア関連のビジネス書」とは全く違う
主旨のように感ずるからです(※「アジア・中国での仕事」の商機や勝機を分析をする方にも確かに役立つのかもしれないですけれど...。)
文学というより、「啓蒙書」というか「啓発書」の系統でしょうか。
もう、読了された頃でしょうか?