*柔らかな夕暮れ前の日の光を浴びながら

晩秋特有の早い夕暮れ前のひと時、
風は冷たいけれど、日の光は柔らかく温かく沁みるよう…。

この一瞬の光景に出会いたくて一年を通して待ち焦がれていたんだと
全身に光を浴びながら想った。


今年の私の誕生日も、しみじみとしっとりとした時間の連続で
感謝と感激とに充ちた一日で…どうであれ、つくづく
幸せな女だと想え、嬉しかった。
大好きな人たちに囲まれ、大切な方々からお祝いを戴き
恐縮しつつありがたくお気持ちやお心を遠慮なく受け取った。

惜しげなく温かい気持ちで心から接して下さる方々が居て下さる限り
私はなんとかやっていけそう…と、想いを新たにできる。

あるがままの己をそのまんま己の中に受け入れる事が
ようやくできそうで、小さく遅々とした歩みながらそれでも
少しづつ前進している手ごたえを感じられているのが
何より嬉しく想え、感謝の念を新たにしつつ、また頑張ろうと
気持ちを引き締めた。

傷口を嘗め合うようなそんな脆弱な関係ではなく、
後ろ向きな気持ちに浸りきり、埋没してしまいそうな
そんな弱さに傾くもことなく、
あるがまま、今、現在、自分が置かれている状況を
そのまま受け入れる事、そこから全てが始まるのだと
今年前半、身をもって経験し学ぶ事ができた事は大きな収穫であった。

過剰な思い入れや、行き過ぎた感情移入は全く不要なのである。

その辺りのバランスをとるのって本当に至難の業であるけれど
これってかなり人として大切な距離感覚でありセンスであるなと
再確認できたようでもあり(苦笑)心がけていたい事の一つとなった。