前回までで、TAPとWindowsのルータ機能を利用した場合を除いて、coLinux のネットワーク利用方法を見てきましたが、少しまとめてみます。
推測や思い込みが入っていますので、内容がおかしい場合は、コメントしてください。
ここでは、Windows Vista のマシンがもともとつながっていたネットワークを「外部」と呼ぶことにします。
1) Slirp
2) WinPcap
3) NDIS
4) TAP+ICS
5) TAP+ネットワークブリッジ
6) TAP+RemoteAccess
7) TAPのみ
このうち 1) と 4)は、もともと Windows がつながっていた外部のネットワーク番号がそれと同じ(10.0.2.0/24 か 192.168.0.0/24)なら、利用できませんから注意が必要です。
というわけで、私は coLinux が別のマシンに見えて、Windowsの設定が WipPcap より簡単な NDIS を選びましたと言いたいところですが、Windowsのスリープ状態からの復帰が私のマシンではできないので WinPcap にしました。
Windows の設定も不要で、外のネットワークにも影響を与えないようにしたい場合は Slirp ですね。それ以外の場合は、NDIS が主流になっていくように思いました。
こうしてまとめてみると、coLinux はネットワークも良くできていますね。
推測や思い込みが入っていますので、内容がおかしい場合は、コメントしてください。
ここでは、Windows Vista のマシンがもともとつながっていたネットワークを「外部」と呼ぶことにします。
1) Slirp
接続方法 NAT+DHCP coLinuxのIPアドレス 10.0.2.15 coLinuxのgateway 10.0.2.2 coLinuxのname server 10.0.2.3 coLinuxのいるネットワーク 外部と別 外部から見た coLinux の IPアドレス Windowsと同じ 外部のDHCPサーバ 利用できない Windowsの設定 不要 WindowsのMACアドレス 変わらない 外部のネットワークへの影響 なし その他 遅いかも
2) WinPcap
接続方法 ブリッジ coLinuxのIPアドレス 自由 coLinuxのgateway Windowsと同じ coLinuxのname server Windowsと同じ coLinuxのいるネットワーク 外部と同一 外部から見た coLinux の IPアドレス coLinuxのIPアドレス 外部のDHCPサーバ 利用できる Windowsの設定 必要(WinPcapのインストール) WindowsのMACアドレス 変わらない 外部のネットワークへの影響 新しいIPアドレスを1つ使う その他 スリープ状態から復帰できる
3) NDIS
接続方法 ブリッジ coLinuxのIPアドレス 自由 coLinuxのgateway Windowsと同じ coLinuxのname server Windowsと同じ coLinuxのいるネットワーク 外部と同一 外部から見た coLinux の IPアドレス coLinuxのIPアドレス 外部のDHCPサーバ 利用できる Windowsの設定 不要 WindowsのMACアドレス 変わらない 外部のネットワークへの影響 新しいIPアドレスを1つ使う その他 スリープ状態から復帰できない
4) TAP+ICS
接続方法 NAT+DHCP coLinuxのIPアドレス 192.168.0.xx coLinuxのgateway 192.168.0.1 coLinuxのname server 192.168.0.1 coLinuxのいるネットワーク 外部と別 外部から見た coLinux の IPアドレス Windowsと同じ 外部のDHCPサーバ 利用できない Windowsの設定 必要(ICS設定) WindowsのMACアドレス 変わらない 外部のネットワークへの影響 なし その他
5) TAP+ネットワークブリッジ
接続方法 ブリッジ coLinuxのIPアドレス 自由 coLinuxのgateway Windowsと同じ coLinuxのname server Windowsと同じ coLinuxのいるネットワーク 外部と同一 外部から見た coLinux の IPアドレス coLinuxのIPアドレス 外部のDHCPサーバ 利用できる Windowsの設定 必要(ブリッジ接続) WindowsのMACアドレス 変わる 外部のネットワークへの影響 新しいIPアドレスを1つ使う その他
6) TAP+RemoteAccess
接続方法 Windowsのルータ機能による接続 coLinuxのIPアドレス 自由? coLinuxのgateway TAPのIPアドレス coLinuxのname server ? coLinuxのいるネットワーク 外部と別 外部から見た coLinux の IPアドレス coLinuxのIPアドレス 外部のDHCPサーバ ? Windowsの設定 必要(RemoteAccessの設定) WindowsのMACアドレス 変わらない? 外部のネットワークへの影響 ルーティング情報の設定が必要 その他
7) TAPのみ
接続方法 親マシンとだけ接続 coLinuxのIPアドレス 自由 coLinuxのgataway ない coLinuxのname server ない coLinuxのいるネットワーク 外部と別 外部から見た coLinux の IPアドレス 見えない 外部のDHCPサーバ 利用できない Windowsの設定 不要 WindowsのMACアドレス 変わらない 外部のネットワークへの影響 なし その他 高速らしい
このうち 1) と 4)は、もともと Windows がつながっていた外部のネットワーク番号がそれと同じ(10.0.2.0/24 か 192.168.0.0/24)なら、利用できませんから注意が必要です。
というわけで、私は coLinux が別のマシンに見えて、Windowsの設定が WipPcap より簡単な NDIS を選びましたと言いたいところですが、Windowsのスリープ状態からの復帰が私のマシンではできないので WinPcap にしました。
Windows の設定も不要で、外のネットワークにも影響を与えないようにしたい場合は Slirp ですね。それ以外の場合は、NDIS が主流になっていくように思いました。
こうしてまとめてみると、coLinux はネットワークも良くできていますね。