coLinux日記

coLinuxはフリーソフトを種として、よろずのシステムとぞなれりける。

apache httpd 2.4.2 の mod_sed

2012-06-27 22:09:00 | Apache httpd
apache httpd 2.4 の新機能 mod_sed を試します。ドキュメントで示されている例は単純なのでもう少し複雑なもので調べてみます。

sed を知るために、ここでは以下を参考にします。

http://www.bookshelf.jp/texi/sed/sed-ja.html#SEC_Top

重要なのは、「3.1 sed が動作する様子」です。自分用にまとめてみます。


それによると、sed 動作は、次のサイクルを行ごとに繰り返します。

・1行読み込み改行文字を削除して「パターン空間に配置」する。
・アドレスに合致したら、パターン空間の文字列に対してコマンドを実行
・全てのコマンドが終了したら、
 指示がない限りパターン空間の内容を出力して、
 指示がない限り改行文字を出力する。
・パターン空間の内容を削除し、最初に戻る。

これに加えてサイクル間でデータを保持できるホールド空間があり、パターン空間とデータをやり取りする特殊なコマンドが用意されています。


以上の点から、sed スクリプトは複数行のコマンドからなるプログラムにすることが可能であり、当然のように mod_sed も複数行のスクリプトを受け付けるようになっています。それがどこまで可能なのかを探ってみます。

例えば、
<pre>
........
</pre>
の、....... の部分だけを行の文字を反転する(4.5章参照)ことにするために sed スクリプトを次のようにしたとします。fedora14 の GNU sed ver. 4.2.1 では一応動作します。
/<pre>/,/<\/pre>/ {
  /pre>/! {
    /../! b
    s/^.*$/\n&\n/
    t loop
    :loop
    s/\(\n.\)\(.*\)\(.\n\)/¥3¥2¥1/
    t loop
    s/\n//g
    s/^\(.*[^ ]\)\(  *\)$/¥2¥1/
  }
}

これを 設定ファイル httpd.conf に組み込んでみます。mod_sed の説明にしたがいます。今回は、OutputSed ディレクティブを使います。これに指定するには上のスクリプトを1行づつ順番に指定していくようです。

このような後で変更の可能性があるものは、httpd.confに直接指定しないで以下のものを追加にして、今後は httpd-sed-scripts.conf を修正することにします。


LoadModule sed_module modules/mod_sed.so

Include /usr/local/httpd242/conf/extra/httpd-sed-scripts.conf


httpd-sed-scripts.conf は、説明どおりに mod_sed 用のディレクティブを指定します。

<Directory "/usr/local/httpd242/htdocs/sed">
AddOutputFilter Sed html
OutputSed "/<pre>/,/<\/pre>/ {"
OutputSed "/pre>/! {"
............................
OutputSed "}"
</Directory>

しかし、これは httpd を再起動すると次のエラーになります。

Failed to compile sed expression. unrecognized command: /pre>/! {

つまり、sedスクリプトの構文エラーは、httpd の起動時にチェックされるようです。ちなみにエラーが2つある場合は、最初のエラーのある行を直すと、次の行でエラーがでます。

アドレスの中の ! がエラーになっているようです。どうやら完全に sed コマンドと互換性が取れているわけではないようです。

さらにやっかいなのは既存の sed スクリプトの修正です。

もし OutputSedInputSed を修正しても、指定ディレクトリ以下のファイルが更新されないと、httpd は 304 をブラウザに返します。ブラウザはアクセスしようとしたファイルが更新されてないとして、自分のキャッシュを使って表示されるので修正が反映されません。

またマニュアルには、.htaccess に指定できるようになっていますが、試してみると、

[core:alert] ...省略... /usr/local/httpd242/htdocs/sed/.htaccess: OutputSed not allowed here

のようなエラーになって error_log に出力され、500で戻ってきて使えませんでした。

現在のところ上の sed スクリプトはまだ動作していません。時間があれば、どこが問題かを調べてみたいと思います。
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apache httpd 2.4.2 の mod_data

2012-06-21 22:32:29 | Apache httpd
前回インストールした Apache httpd 2.4.2 の configure のオプション でさりげなく指定した --enable-data は、2.4 から利用可能な mode_data を用意します。URI の指定する画像ファイルを RFC2397 の data: 形式のURI に変換する機能のようです。
<Location /data/images>
    SetOutputFilter DATA
</Location>

とすれば、ここの設定では、/usr/local/httpd242/htdocs/data/images の下の小さな画像を data: 形式に変換してくれます。

具体的な例として、/usr/local/httpd242/conf/httpd.conf の中で、

LoadModule data_module modules/mod_data.so

<IfModule data_module> <Location /data/images> SetOutputFilter DATA </Location> </IfModule>

を指定します。

早速試してみます。素材は、無料のボタンやアイコンを提供されている、

「ネットショップ素材.com」
http://www.shop-sozai.com/

から2つのイメージ、

http://www.shop-sozai.com/hit/img/hit01.gif
http://www.shop-sozai.com/hit/img/hit05.png

を取り寄せました。これを所定のディレクトにコピーします。

# cp hit01.gif hit05.png /usr/local/httpd242/htdocs/data/images

このcoLinux のホスト名は、fedora14 ですから、ブラウザで直接以下のURIをアクセスしてみます。

http://fedora14/data/images/hit01.gif

ブラウザに次のような結果が返ってきます。(改行してあります。)

data:image/gif;base64,R0lGODlhLQAtALMAAMwAAOaAgNIgIP////LAwNl
AQOJwcOuZmfXNzdYwMM8QEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACH5BAAHAP8ALAAAAAAt
AC0AAATPMIEJkqSW1jsz5pvmgV5HniL6aWzrvnAsz3Rt33iOq2bqr8Be5Scsh
oJHo27JbDqf0CcvSS1VVVOrNjuNer/gsKhQUEzIhTMZIEC7CwLYFDEYpAH1wS
QPCOT/AwdYRAB0dnt1iHp+gHWChDAEdXd8eIkUjAFOko16lp4TmZudnpWhdZp
NnAZklaZ9qDNzk4q1FAexVx2EhpSXr7gDqVs0nL6ll6fCYszNzjuExEjSQlzR
1kjP2tvczNhG1LpD09/iSt3o6eo25eHuF+3xkOoRADs=

同様に、

http://fedora14/data/image/hit05.png

はこのようになります。(改行してあります。)

data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAADQAAAA0CAYAAADF
eBvrAAAABHNCSVQICAgIfAhkiAAAAAlwSFlzAAALEgAACxIB0t1+/AAAABZ0RV
(以下省略)

たしかにタイプは識別されて変換されています。ちなみに、

Content-Type: text/plain

として値が返ってきますので、ブラウザにこの URI がそのまま表示されてしまうことになります。この変換された URI を利用して、html ファイルの中に、img タグを次のように指定します。

<img alt="Hit"
src="data:image/gif;base64,R0lGODlhLQAtALMAAMwAAOaA......">


ブラウザで見ると、確かに画像が表示されます。注意したいのは、

<img alt="Hit" src="http://fedora14/data/images/hit01.gif">

と指定してしまうと、画像データではなくて変換されたURIが返ってきてしまうのでブラウザではイメージは表示されずに alt で指定した文字列が表示されることです。つまり通常の方法では、このディレクトリの下の画像を表示することは出来なくなります。

変換されるタイミングは、httpd に対して、

GET /data/images/hit01.gif HTTP/1.1

が要求された時のようで、その時変換された URI が返却されます。

SSI でこれを利用しようとして、例えば、

<img src="<!--#include virtual="/data/images/hit01.gif" -->" alt="Hit">

と指定しても、結果はこのフィルタを通らず直接画像データが src= の直後に挿入されるだけでこの機能は使えません。というわけで、この機能と SSI(mod_include) を使って何か出来るという予想は間違いのようです。

以上の点から実際にこの機能が何に使えるのかはよく分かりませんでした。
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apache httpd 2.4.2 のインストール

2012-06-17 15:34:24 | Apache httpd
httpd 2.4.2 をインストールするためには、前回に続いて Perl5 互換の正規表現をC言語で実装したライブラリである、PCRE ( http://pcre.org/ ) をインストールします。実際にこれを利用しているのは、分かっているところで、

httpd-2.4.2/server/util_pcre.c

です。

$ gpg --verify pcre-8.30.tar.gz.sig
gpg: Signature made Sat Feb 4 09:37:26 2012 EST using RSA key ID FB0F43D8
gpg: Good signature from "Philip Hazel <ph10@hermes.cam.ac.uk>"
gpg: aka "Philip Hazel <ph10@cam.ac.uk>"
gpg: aka "Philip Hazel <ph10@cus.cam.ac.uk>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg: There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 45F6 8D54 BBE2 3FB3 039B 46E5 9766 E084 FB0F 43D8

$ LDFLAGS=-L/usr/local/lib CPPFLAGS=-I/usr/local/include \
./configure --enable-pcregrep-libz
...................
$ make
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,

(このとき、g++ がないと
 CXX pcrecpp.lo
 libtool: compile: unrecognized option `-DHAVE_CONFIG_H'
 libtool: compile: Try `libtool --help' for more information.
 make[1]: *** [pcrecpp.lo] Error 1
 make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/pcre-8.30'
 make: *** [all] Error 2
 のようなエラーになります。ちょっと分かりにくいので念のために書いておきます。)

$ make test
........................
Testing pcregrep
pcregrep version 8.30 2012-02-04
Skipping pcregrep UTF-8 tests: no UTF-8 support in PCRE library
Testing pcregrep newline settings
PASS: RunGrepTest
==================
All 5 tests passed
==================
make[2]: Leaving directory `/home/espiya/src/pcre-8.30'
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/pcre-8.30'
$

# make install 2>&1 |tee Install.log

これで、PCRE が /usr/local へインストールされました。

準備が整いましたので、早速、Apache httpd 2.4.2 のソースを取り寄せます。

$ md5sum httpd-2.4.2.tar.gz
02d674020d5eda33267861d4a09bf3d4 httpd-2.4.2.tar.gz
$ gpg --verify httpd-2.4.2.tar.gz.asc
gpg: Signature made Thu Apr 5 08:16:57 2012 EDT using RSA key ID 791485A8
gpg: Good signature from "Jim Jagielski (Release Signing Key) <jim@apache.org>"
gpg: aka "Jim Jagielski <jim@jimjag.com>"
gpg: aka "Jim Jagielski <jim@jaguNET.com>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg: There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: A93D 62EC C3C8 EA12 DB22 0EC9 34EA 76E6 7914 85A8

展開して、./configure を使って必要なものを調べて、コンパイルオプションを決めます。

$ ./configure --help

SSI とかも一応いれておきます。標準の設定ファイルでは使用できないようになっています。

$ tar xzf httpd-2.4.2.tar.gz
$ cd httpd-2.4.2
$ ./configure --prefix=/usr/local/httpd242 --enable-usertrack \
--enable-auth-digest \
--enable-ssl --enable-rewrite --enable-so \
--enable-dav --enable-dav-fs --enable-dav-lock \
--enable-data --enable-include \
--with-apr=/usr/local/apr \
--with-apr-util=/usr/local/apr --with-z=/usr/local \
--with-ssl=/usr/local/ssl --with-pcre=/usr/local
................
$ make
................
$

# make install 2>&1 |tee Install.log

これで、httpd が、/usr/local/httpd242 にインストールされました。最初の設定では設定ファイル等もこのディレクトリの下に集約されていますので、いろいろ試すにはこの状態を利用すると便利です。最後に簡単な動作確認をしてみます。

# /usr/local/httpd242/bin/apachectl start
# lynx -dump http://fedora14/
                  It works!


# lynx -head -dump http://fedora14/
HTTP/1.1 200 OK
Date: Sun, 17 Jun 2012 07:18:37 GMT
Server: Apache/2.4.2 (Unix)
Last-Modified: Mon, 11 Jun 2007 18:53:14 GMT
ETag: "2d-432a5e4a73a80"
Accept-Ranges: bytes
Content-Length: 45
Connection: close
Content-Type: text/html


# /usr/local/httpd242/bin/apachectl stop
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apache httpd 2.4.2 のインストールの準備

2012-06-12 21:07:14 | Apache httpd
しばらく作業をしていなかったら、Apache httpd のバージョンが 2.2 から 2.4 へアップしていました。今使っている Fedora14 では標準で 2.2.17 ですから、これを使うにはコンパイルするしかありません。

ところが、このブログで紹介しているとおりに行っても configure で、以下のようなメッセージが出てうまく Makefile が作成できません。

Configuring Apache Portable Runtime library ...

checking for APR... no
configure: error: APR not found. Please read the documentation.

そこで、ソースの modules/ ディレクトリの中の、例えば filters などのソースファイルを見てみますと、apr_ という名前の関数を大量に使用しています。

APR(Apache Portable Runtime) http://apr.apache.org/ は、Apache が、OS環境の違いを吸収するために用意した API ですから当然ですね。Apache がクロスプラットフォームなプログラムを重視していることが良く分かります。

そこで APR をインストールします。apr-iconv は、iconv を利用するので使いません。

先に、libiconv 1.14 (http://www.gnu.org/software/libiconv/ )をインストールします。

$ gpg --verify libiconv-1.14.tar.gz.sig
gpg: Signature made Sun Aug 7 13:58:18 2011 EDT using DSA key ID F059B1D1
gpg: Good signature from "Bruno Haible (Open Source Development) <bruno@clisp.org>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg: There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 1736 90D4 963E 5FC4 6917 7FA7 C71A 4C65 F059 B1D1
$
$ tar xzf libiconv-1.14.tar.gz
$ cd libiconv-1.14
$ ./configure
,,,,,,,,,,,,
$ make
............

# make install 2>&1 |tee Install.log

これで libiconv が、/usr/local にインストールされました。

今回インストールする APR は、apr 1.4.6 と apr-util 1.4.1 です。

$ md5sum apr-1.4.6.tar.gz
76cc4457fbb71eefdafa27dba8f511fb apr-1.4.6.tar.gz
$ gpg --verify apr-1.4.6.tar.gz.asc
gpg: Signature made Tue Feb 7 18:17:58 2012 EST using RSA key ID 9E49284A
gpg: Good signature from "Bojan Smojver <bojan@rexursive.com>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg: There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: 7CDB ED10 0806 5521 82F9 8844 E8E7 E00B 4DAA 1988
Subkey fingerprint: 5D23 B66B 5AEF 5B17 23A1 F0DC 71AD C85E 9E49 284A
$

$ md5sum apr-util-1.4.1.tar.gz
666a5d56098a9debf998510e304c8095 apr-util-1.4.1.tar.gz
$ gpg --verify apr-util-1.4.1.tar.gz.asc
gpg: Signature made Wed Dec 7 17:53:14 2011 EST using DSA key ID 751D7F27
gpg: Good signature from "Graham Leggett <minfrin@sharp.fm>"
gpg: aka "Graham Leggett <minfrin@apache.org>"
gpg: WARNING: This key is not certified with a trusted signature!
gpg: There is no indication that the signature belongs to the owner.
Primary key fingerprint: EB13 8C6A F0FC 6910 01B1 6D93 344A 844D 751D 7F27
$

先に apr 1.4.6 を展開してコンパイルします。

$ tar xzf apr-1.4.6.tar.gz
$ cd apr-1.4.6
$ ./configure
.................
$ make
.................
$ make test
.................
testatomic     : SUCCESS
testdir       : SUCCESS
testdso       : SUCCESS
testdup       : SUCCESS
testenv       : SUCCESS
testfile      : SUCCESS
testfilecopy    : SUCCESS
testfileinfo    : SUCCESS
testflock      : SUCCESS
testfmt       : SUCCESS
testfnmatch     : SUCCESS
testargs      : SUCCESS
testhash      : SUCCESS
testipsub      : SUCCESS
testlock      : SUCCESS
testcond      : SUCCESS
testlfs       : SUCCESS
testmmap      : SUCCESS
testnames      : SUCCESS
testoc       : SUCCESS
testpath      : SUCCESS
testpipe      : SUCCESS
testpoll      : SUCCESS
testpools      : SUCCESS
testproc      : SUCCESS
testprocmutex    : SUCCESS
testrand      : SUCCESS
testsleep      : SUCCESS
testshm       : SUCCESS
testsock      : SUCCESS
testsockets     : SUCCESS
testsockopt     : SUCCESS
teststr       : SUCCESS
teststrnatcmp    : SUCCESS
testtable      : SUCCESS
testtemp      : SUCCESS
testthread     : SUCCESS
testtime      : SUCCESS
testud       : SUCCESS
testuser      : SUCCESS
testvsn       : SUCCESS
All tests passed.
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/apr-1.4.6/test'
$

# make install 2>&1 |tee Install.log

これで、/usr/local/apr にインストールされました。

次に apr-util 1.4.1 です。データーベースを使いますが、ここではとりあえず gdbm を使います。devel が無ければ入れておきます。
# yum insall gdbm-devel

$ tar xzf apr-util-1.4.1.tar.gz
$ cd par-util-1.4.1
$ ./configure --with-apr=/usr/local/apr \
       --with-openssl=/usr/local/ssl \
       --with-iconv=/usr/local --with-dbm=gdbm
.................
$ make
.................
$ make test
.................
teststrmatch    : SUCCESS
testuri       : SUCCESS
testuuid      : SUCCESS
testbuckets     : SUCCESS
testpass      : SUCCESS
testmd4       : SUCCESS
testmd5       : SUCCESS
testcrypto     : SUCCESS
testdbd       : SUCCESS
testdate      : SUCCESS
testmemcache    : SUCCESS
testxml       : SUCCESS
testxlate      : SUCCESS
testrmm       : SUCCESS
testdbm       : SUCCESS
testqueue      : SUCCESS
testreslist     : SUCCESS
All tests passed.
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/apr-util-1.4.1/test'
$

# make install 2>&1 |tee Install.log

となって、/usr/local/apr にインストールされました。長くなったので続きは次回にします。
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OpenSSL 1.0.1c の再インストール

2012-06-07 22:27:54 | OpenSSL
前回コンパイルした OpenSSL を使うと、後で御紹介する httpd のコンパイル時に、例えば、

/usr/local/ssl/lib/libcrypto.a(c_zlib.o): In function `bio_zlib_free':
c_zlib.c:(.text+0x6f): undefined reference to `inflateEnd'
c_zlib.c:(.text+0x8b): undefined reference to `deflateEnd'

のようにlibcrypto.a で名前の解決できないものがあることが分かりました。ここで利用している、coLinux の Fedora14では起こりますが、最近のバージョンでは解決しているかもしれません。

そこで、config のオプションを変えてみます。(以下では、shared が無くても結果は同じです。)

$ ./config -I/usr/local/include -L/usr/local/lib shared zlib-dynamic
..........
$ make
..........
$ make test
.............................
zlib
3075692168:error:25066067:DSO support routines:DLFCN_LOAD:could not load the shared library:dso_dlfcn.c:187:filename(libz.so): libz.so: cannot open shared object file: No such file or directory
3075692168:error:25070067:DSO support routines:DSO_load:could not load the shared library:dso_lib.c:244:
3075692168:error:29064065:lib(41):BIO_ZLIB_NEW:zlib not supported:c_zlib.c:478:
3074303624:error:25066067:DSO support routines:DLFCN_LOAD:could not load the shared library:dso_dlfcn.c:187:filename(libz.so): libz.so: cannot open shared object file: No such file or directory
3074303624:error:25070067:DSO support routines:DSO_load:could not load the shared library:dso_lib.c:244:
3074303624:error:29064065:lib(41):BIO_ZLIB_NEW:zlib not supported:c_zlib.c:478:
cmp: EOF on ./p.zlib.clear
make[1]: *** [test_enc] Error 1
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/openssl-1.0.1c/test'
make: *** [tests] Error 2
$

このようにテストでエラーになります。zlib 周りで何かあるようですから、こちらの環境では、OpenSSL 1.0.1c コンパイル時に zlib を指定するのは止めて、以下のように修正します。

$ ./config shared
..........
$ make
..........
$ make test
..............................
Zlib not supported: compression tests skipped
ALL TESTS SUCCESSFUL.
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/openssl-1.0.1c/test'
OPENSSL_CONF=apps/openssl.cnf util/opensslwrap.sh version -a
OpenSSL 1.0.1c 10 May 2012
built on: Tue Jun 5 10:21:24 EDT 2012
platform: linux-elf
options: bn(64,32) rc4(8x,mmx) des(ptr,risc1,16,long) idea(int) blowfish(idx)
compiler: gcc -fPIC -DOPENSSL_PIC -DOPENSSL_THREADS -D_REENTRANT -DDSO_DLFCN -DHAVE_DLFCN_H -Wa,--noexecstack -DL_ENDIAN -DTERMIO -O3 -fomit-frame-pointer -Wall -DOPENSSL_BN_ASM_PART_WORDS -DOPENSSL_IA32_SSE2 -DOPENSSL_BN_ASM_MONT -DOPENSSL_BN_ASM_GF2m -DSHA1_ASM -DSHA256_ASM -DSHA512_ASM -DMD5_ASM -DRMD160_ASM -DAES_ASM -DVPAES_ASM -DWHIRLPOOL_ASM -DGHASH_ASM
OPENSSLDIR: "/usr/local/ssl"
$

# make install 2>&1 |tee Install.log

Zlib はサポートされない OpenSSL ですが、今後はこれを使用することにします。
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OpenSSL 1.0.1c のインストール

2012-06-03 21:40:49 | OpenSSL

またまた一年以上お休みしてしまいました。

その間に今までご紹介したソフトウェアのバージョンがどんどん上がってしまいました。さすがに古すぎると思えてきましたので、ここらで最新のものに置き換えていきたいと思います。

現在 Fedora 14 を colinux 0.7.9 で使っていますが、各プログラムをソースからインストールするには、以前に説明したように開発環境をインストールする必要があります。

# yum install gcc gcc-c++ flex bison

Fedora 14 も古くなりましたので、ここで扱う各種ソフトウェアをインストールするには、ほとんどソースから行う必要があります。そういう経験をするには  coLinux は相変わらず役立ちます。

今回は、OpenSSL をインストールしてみましょう。最初に zlib をインストールする必要があります。最新版は、1.2.7 です。ソースの信頼性の確認は面倒でも必ず行いましょう。

$ md5sum zlib-1.2.7.tar.gz
60df6a37c56e7c1366cca812414f7b85  zlib-1.2.7.tar.gz

$ tar xzf zlib-1.2.7.tar.gz
$ cd zlib-1.2.7
$ ./configure

$ make

# make install 2>&1 |tee Install.log

これで準備ができました。早速 OpenSSL 1.0.1c をインストールします。注意することは、先ほど /usr/local/ にインストールした zlib を利用する点です。

$ md5sum openssl-1.0.1c.tar.gz
ae412727c8c15b67880aef7bd2999b2e  openssl-1.0.1c.tar.gz

$ tar xzf openssl-1.0.1c.tar.gz
$ cd openssl-1.0.1c.tar.gz
$ ./config -I/usr/local/include -L/usr/local/lib zlib

$ make
.....
$

ここで、OpenSSL の場合は、テストして確認しておきます。

$ make test
..............
ALL TESTS SUCCESSFUL.
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/openssl-1.0.1c/test'
OPENSSL_CONF=apps/openssl.cnf util/opensslwrap.sh version -a
OpenSSL 1.0.1c 10 May 2012
built on: Thu Jun 03 11:59:43 EDT 2012
platform: linux-elf
options:  bn(64,32) rc4(8x,mmx) des(ptr,risc1,16,long) idea(int) blowfish(idx)
compiler: gcc -DZLIB -DOPENSSL_THREADS -D_REENTRANT -DDSO_DLFCN -DHAVE_DLFCN_H -I/usr/local/include -Wa,--noexecstack -DL_ENDIAN -DTERMIO -O3 -fomit-frame-pointer -Wall -DOPENSSL_BN_ASM_PART_WORDS -DOPENSSL_IA32_SSE2 -DOPENSSL_BN_ASM_MONT -DOPENSSL_BN_ASM_GF2m -DSHA1_ASM -DSHA256_ASM -DSHA512_ASM -DMD5_ASM -DRMD160_ASM -DAES_ASM -DVPAES_ASM -DWHIRLPOOL_ASM -DGHASH_ASM
OPENSSLDIR: "/usr/local/ssl"

#  make install 2>&1 |tee Install.log

これで OpenSSL が、/usr/local/ssl へインストールされました。

/usr/local/ssl/openssl.cnf をざっと見てみると、default_md = sha1 の指定が無くなったようです。

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