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書評『なぜ僕らは、こんな生き方を止められないのか』(松井博)

2020-04-12 10:44:11 | 書評


コロナ感染拡大とそれにともなう在宅勤務で、結構ストレスを溜めている人が多い。アメリカ、フィリピンで事業を行なっている、松井さんんの仕事術の本を読みました。

この本は、日本企業→アップル→企業というキャリアを歩んできた松井博さんの本です。

私と同じ年代の、さらに、コア・キャリアは私と同じ外資系企業でのビジネスパーソンとしてのキャリアであるため、同感できることが多いです。仕事術について、仕事選びからおっさん化防止まで、ひろく書かれています。

この本を読んでもらいたい人は、特に、日本企業でずっと働いてきた人、そして、20、30代のビジネスパーソンです。エリート一辺倒ではなく、ストレスを溜め込まず、睡眠をとって、楽しみながら仕事をしようという教えです。私のように外資系ばかりで仕事をしてきた人間にとっては、逆に、ノウハウとしては新しく学ぶことはほとんどない。

でも、スマホを遠ざけるのに工夫していること、老眼に苦しんでいること、同じことに悩んでいるんだな、と思って、安心できました。

一番共感できたことばは、
“1日気持ちよく仕事をして、終わったらよく冷えたビールを飲んで、グースカよく眠れるのがいい人生です。“というもの。

私とあまりにも考えが似ているので、驚きました。50代になると、同じような考えになるんだな、と。

書評『まんがで身につく アドラー 明日を変える心理学』

2020-03-28 11:33:16 | 書評


ベストセラー『嫌われる勇気』を読みましたが、なんか、わかったようなわからないような。同著は「自分の課題は自分で見つける」「他人の課題と自分の課題を分離する」というのがメッセージの本だと思っています。

同じくアドラー心理学を扱った本で、「まんがで身に付く」と冠した本があるので、Kindleでざっと読んでみました。なかなか、良いではないですか。
さっと1-2時間で読めて、明日を変えるようなヒントまでもらえました。

面白かったポイントが3つです。

1)元先生のカフェのマスターとアルバイトの二人を主役にしたストーリーが良い
カフェのマスターの教え子が、社会に出て、いろいろな人間関係で悩みをかかえます。
その悩みを解決するヒントを与えるのが、アドラー心理学の勉強をしたカフェのマスター、というわけです。

2)1キーワード:1ショートストーリーで分かりやすい。
ストーリーは、8つのChapterのショート・ストーリー分かれていて、それぞれ、アドラー心理学のキーワードを扱います。
1キーワード:1ショートストーリーで分かりやすいです。1つの話にいろいろつめ込みすぎないのが、とても良いと思いました。
ショートストーリーを通じたエピソード記憶で、キーワードが記憶に残ります。

3)自分の明日を変えるキーワードを見つけられる。
8つのChapterの8つのキーワードの中から、自分の明日を変えるようなキーワードを見つけることができます。
私の明日を変えるキーワードは3つ。

・課題の分離
・不完全である勇気
・家族会議
です。

課題の分離や課題の設定が中心であると思っていたアドラー心理学について、キーワードを中心により「広く」、しかも短い時間に学ぶことができました。わかりやすいマンガのアドラー心理学入門書だと思います。おすすめです。


書評『まんがでわかる 99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ』

2020-03-23 10:17:02 | 書評


最近は、若手の中途採用の社員が多く、ビジネススキルについて教育することが多くなりました。キャッチ―な言葉でひと言で説明するのによい本はないかな、と探していると、ベストセラーのマンガ版を見つけたので、さっと読んでみました。

1)20歳代後半~30歳くらいのNew Leaderの方におすすめ。
マンガの主人公は入社3年目くらい。

でも、それくらいの年については、ビジネススキルもさることながら、目の前の専門的知識をとにかくつけこまなければならない時期でしょう。

私は、この本を、20歳代後半~30歳くらいのNew Leaderにおすすめしたいです。

2)弱点、弱みを補完する読み方がおすすめ
この本では、仕事がうまくいくコツを、合計で35個紹介しています。

それぞれ、私も30年仕事をしてきて、うなずけるコツが多いのですが、35のコツ全部を実施していくのではなく、自分の弱点になる箇所、最近緩んでいる場所について、確認して実施していくことをおすすめします。

私もいくつか、再確認できたことがあるので、ご紹介します。

コツ7 コンプリ―テッド スタッフワークを追求する
私がスタッフ仕事をする中で、「パーフェクト スタッフワーク」ということを、一番大切にしていました。
関連事項を検討して、オプションを考えてPros/Consを回してRecommendationを決めてから、上司に報告、相談する。
この本では、それは「パーフェクト スタッフワーク」という類似語でまとめています。

コツ14 必要以上に摩擦を恐れてはいけない
多様性の中でよい仕事ができる、摩擦があるから、いろいろ議論されて良い結果が生まれる、これが、私の仕事の基本的な考え方でした。

しかし、数年前に、あまりに摩擦が多く疲弊したため、自分に摩擦を避ける、ソフトランディングになるような結論に導く傾向がでてきているな、と感じます。この点を、修正していきたいと思います。

コツ18 人には「動いていただく」という気持ちで接すること
これも、とても大切ですね、忘れていないつもりでも、ついつい、やってもらうのが当たり前になっている。「動いていただく」をキーワードに、指示の仕方も再検討したいと思います。

長年仕事をしてくると、これまで失敗したことを修正しながら身に付けたことが多いです。この本には、そういった長年の実践で転びながら身に付けたことを、再度思い出させてくれます。

20歳代後半から30歳代にお薦めの本でありますが、40代、50代のビジネスマンでも、自分の最近の仕事ぶりを見ながら、考えながら読むのは、とても良いと思います。

なかなかお薦めの本です。


書評『人生が変わるアウトプットの技術』(高橋久美子著)

2020-02-02 08:43:00 | 書評


「アウトプットの技術」と題するこの本ですが、この本で言うところの「アウトプット」とは、Amazonの電子出版のことを指しています。

著者の高橋久美子さんは、小さな運送業の経営アドバイスという、ニッチなマーケットに向けて経営指導を行い、電子書籍を出版している、運送業向けコンサルタント。電子出版の47冊すべてがAmazonベストセラーにランキング入りする、という電子書籍ベストセラー作家でもあります。

そんな、高橋さんが、書いた、電子出版賛歌。そして、具体的に電子出版の方法を書いた本です。

この本を読んで、電子出版に興味を持てたので、何冊か、電子出版をとりあげた本を読みました。

何冊かは、あきらかに、自分の出版サービスへの誘導のみを考えた本がありました。この高橋さんの本は、自分の出版サービスを紹介しつつ、この本単体でも、電子出版について学べる本です。

・Amazon DTPの仕組み
・Amazon DTPの印税は、なんと70%
・売れる電子書籍のテーマは、「恋愛」「お金」「健康‘」
・電子書籍のテーマになる12のテーマ
・本のタイトルに入れるべきこと
・タイトルは100案

具体的なノウハウが、ソフトで読みやすい、語りかける口調で、書かれています。

「まさに、この読みやすさが、電子書籍なんだ!」

そう、思える本でした。

自分が電子書籍を出版することになれば、お見返したい本です。




書評『「結果を出す人」だけが知っている勉強のヒント!』(佐々木恵著)

2020-02-02 08:21:00 | 書評
私の教室の生徒さん。週末や仕事の後に、勉強をしたい人たちです。本人たちは謙遜しますが、勉強することを習慣にできる、勉強が嫌いではない人たちでしょう。

世の中には、勉強しないといけないと思っているけど、実際に勉強をはじめられない、続けられない人が、いっぱいいる。

そんな人に贈る勉強法の本です。

著者の佐々木恵さんは、プロ家庭教師で教育ライター。200人以上の生徒さんたちを教えた経験のある家庭教師の方です。

たくさんの勉強嫌いの生徒さんをみてきて、そんな勉強嫌いのひとが「読んで動ける」本になっています。

面白いのは、思考タイプ、記憶のタイプ、続け方のタイプ別の勉強法、勉強のコツを書いている点です。

すべての生徒さんに共通の勉強法というのは、難しい。よって、思考錯誤して自分にあった勉強法を探していくわけですが、自分のタイプを分析すると、自分にあった勉強法も見つかりやすいと思います。

いろんな勉強法を、短い文章でわかりやすく説明していますが、

・ホワイトボード勉強法
 覚えたい内容をホワイトボードに書いて、みやすい場所に置く。

・ノート活用術
 ノートの端5cmにわからないこと、理解できないこと、授業で聞いたことなどの「気づき」を書く。

・五感フル活用
 嗅覚を用いて、香りも勉強に活かす。ローズマリー、ペパーミントは集中力。ティーツリー、レモングラスは記憶力強化。

勉強法の本はいろいろ出版されていますが、実は、とても高いレベルで書かれている本が多いです。

この本では、「ある勉強法がダメなら、別の方法をとってみればいい」と優しい言葉で勉強法を教えてくれrます。

勉強が続かない人に、特におすすめの本です。