ドラゴン桜と同様、一言でずばっと、本質を突いている言葉がしびれます。私は本を書いていますが、このように一言で伝えるのがうまくない。三田さんの本を読んだら、本質を一言で伝えることが、いかに読者に伝わるかが、わかります。
基本的にこの本は、仕事をする上で「ここ1番」で力を発揮するためのノウハウが書かれています。この本の中でも、特に資格試験の勉強にも役立ち、また、私に「気づき」をくれた箇所をピックアップします。
1 失敗とは「普通」ができないことだ
普通ができる普通の人間になれ、と著者は説きます。どんな仕事も、普通のことの積重ねです。その1つ1つを、普通にすることで、初めて成功する。
私は、これは資格試験の勉強にも言えると思います。難問を解く応用力を身に付けるよりも、基本的な問題をケアレスミスなしに解くことが大切です。勉強をしていると難しい問題も解きたくなる。勉強期間が長くなれば、なおのことです。そんな中でも、普通の問題を普通に正解する力が、資格試験合格に1番の近道です。
2 普段の練習こそ、100%の力を注ぎ込む
この本では、水泳の金メダリストイアン・ソープの言葉「もし自分が天才なのだとしたら、それは「努力の天才」なのだ」を引用しています。
ふだんの仕事で、100%の力を注ぎ込んでいる人が、本番でも力を発揮するのです。30年近く働いて、これも強く同意したい教えですね。
そして、これも、資格試験について言えることだと思いますね。学習中は解けなかった問題が、本番でだけ解ける、ということはありません。ふだんの勉強で100%力を注ぎ込んでいるから、本番でも力を発揮できるのです。過去問を解くときは常に本番のつもりで、その時の力を出しきる、これが大事だと思うんです。
3 自分を変えるな。行動を変えろ!
人の気質は死ぬまで変わらない、というショッキングな考え。完全には同意しませんが、やはり、気質というのは変わらないなっていうのは、20年来の友達とつきあっていて、感じます。
では、何を変えればいいのか、それは行動です。
自分の気質を変えるのではなく、行動を変えろ!
これはしびれますね。「行動」に焦点を当てよう!これは、今に集中するマインドフルネスにも通じますね。自分を変えようなんて考えない。とにかく、行動なんです。
自分も普段から考えていることを、どきっとするほど本質的な一言で伝える三田さんの本です。資格試験の勉強など、社会人で勉強する人にも役に立つ本だと思います。
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