ジプシーのチョコレイトBOX

人生はチョコレイトのように甘くほろ苦い・・・人生ってなんとかなるって思ったら、きっとあなたに人生の方がついてくるわ  

ザ・ファイター

2012-02-12 00:37:14 | 映画っていい!(人間ドラマ・恋愛)
面白い!!!
ボクシングのストーリーではあるけれど、
人間模様が面白いの♪

舞台は、マサチューセッツ州の古い、
労働階級の町、ローウェル

これは、実話をベースにしたもので
日本ではあまりなじみがないけど、
アメリカですごい人気のボクサー、
ミッキー・ウォードマーク・ウォールバーグ)のお話。

世界チャンプが夢で ボクサーだった兄に影響され、
幼いころからミッキーはボクシングを叩きこまれた
しかし、その兄ディッキー(クリスチャン・ベール)は、
いい成績を残しながらも、
ドラッグにおぼれ、ボクシングの夢は
断たれ、
今では 弟ミッキーのトレーナーをしている。

その事実を認めたくない母親がミッキーのマネージャーをしていて
今の弟の活躍より、兄を溺愛し、
兄の再起をあきらめきれずにいた



兄の他に、7人もの姉がいて、仕事もせず
ミッキーのファイトマネーだけを
みんなが当てにしている
兄は過去の栄光に浸り続け、ドラッグ漬けで、練習にも頻繁に遅れる。
その上、母と兄が取ってくる試合は、
不利な条件ばかりで、
ミッキーは、不遇な毎日を送っていた

9人兄弟ってすごい!!
実際、このウォード家だけではなく、
演じた、マーク・ウォールバーグ
実は9人兄弟の末っ子。
この映画同様、すごく貧しい家で育ち、
3人の兄は、刑務所に出たり入ったりで、
自身も10代の時に 麻薬の売人や、
窃盗なんかで御用になっているから、
このウォード兄弟の話に3年かけて
カラダ作って挑んだのも
共感したからかもしれないわね



少年刑務所から出て 生まれ変わったマークは、
舞台や映画の端役からスタートして、
大きく飛躍したのは、
ディカプリオジャック・ニコルソン
映画「デパーテッド」で、
刑事役をしてからだったかな♪
そのあと、「猿の惑星」やら「ザ・シューター」と、
主役の話が舞い込む!!
この過去がマークの役作りに大いに貢献してるのが
面白い。
デパーテッド」は、舞台はマークの故郷の
ボストンだったから、
何度もボストン警察にお世話になった時のことを
思い出して 刑事の役に取り組んだんだって♪
うふふふ

今度は、地道な性格の役ではあるけれど、
9人兄弟の経験はメガホン取るのに
きっと役に立ってるわよね(笑)

そんな情熱的な取り組みだったマークが
主役なのに、あまり目立たないのは、
兄ちゃん役のクリスチャン・ベールの怪演(笑)のせい
ジャンキー(ヤク中)の役のため、
13キロも減量し、顔はこけ、目はくぼみ、
髪の毛までごっそり抜いた上に 歯並びも変えて
出演!!!
そりゃあ、オスカー取るよね(笑)すごすぎる!!!
(アカデミー助演男優賞)




その母親アリス役の女優までアカデミー助演女優賞!!
選ばれなかったマークがなんだかかわいそうだけど、
地道な役だから仕方がないよね(泣)

不遇の毎日の中、
バーで働く、シャーリーン(エイミー・アダムス)に
想いが通じ、ミッキーは付き合い始めるが、
そのダメ家族によって 
マークのボクサー生命が危ないと思ったシャーリーンは、
家族と離れることをすすめるのである



そんな中、兄のディッキーが傷害事件を起こし、
刑務所へ。
ミッキーは、母とも離れて
試合を始めると、連戦連勝に・・・・・・・・・・・・・・!!!!

映画のインタビューで、クリスチャン・ベール
言っているけれど、
この映画は、「家族」というものが、与える影響、
相手を思う気持ちが ある線までは
心地よいものであっても、ある線を超えると
互いのためにならないという、
誰もが経験しているような 家族間の愛情のボーダーラインの
摩擦や悪影響なんかを深く書いてある。

この映画の前半を見てたら、
弟ミッキーは、家族にいいように利用され、
振り回されていて かわいそうにみえるけれど、
ミッキーが優しいからというだけではないということが
後半に進んでいくと、少しずつわかってくるの

ファイトマネーをあてにしてる、ダメな貧乏大家族という点では、
ミリオンダラーベイビー」と重なるけど、
この映画では、偏愛なんだけど、
愛してはいるという点で ちょっと違う

家族という単位が当たり前で
長い間かけて 自信を持つことができない人間になってしまった
ミッキーは、どんなにシャーリーンが
家族との断絶をすすめても
断ち切ることができない
ミッキー自身も一人で放り出されたら
どうやって生きていっていいのか、もはや
わからなくなっているのと、
どんなに偏屈でエゴの塊な愛し方であっても、
家族が自分のことを愛してくれていることを
ミッキー自身が気づいているからなのよね!!



母親のような気が強すぎる女性に惹かれてしまうのも
自分で人生の方向を指すより、
誰かに背中をおしてほしいタイプだから。

人間ドラマが 中心の映画なんだけど、
マークの渾身のボクシングのシーンが
すごくかっこいい♪
ふつうのボクシング映画とは違う、
いかにもTV中継のような映し方がイカシてるのだ!!!!

効果の音楽の使い方が
素敵なの!!わくわくしちゃうよ♪

クリスチャン・ベールが演じるダメな兄は、
ほんと最悪なんだけど、
どっかお茶目で にくめない♪
だから 弟もにくみきれないんだと思うもん

本当のウォード兄弟がエンドロールに出演してるから、
注目してみてね
この映画を見せたら 怒られるかもしれないと
思って 少しドキドキしてたらしい、クリスチャン・ベールは、
一緒に隣で見て 直後に大絶賛されて ホッとしたらしい(笑)

演技合戦が見ものの
この映画、
誰にでもあるような家族であるがゆえの悩みなんかで 
共感することも多い、素敵な映画です♪

マシニストで32キロ落とし、
バットマンで20キロ戻し、
またこれで13キロ落としたベールは、
次は、「バットマン」が控えてる(笑)
ロバート・デニーロも真っ青の役者根性!!
また、このお兄ちゃんぽい役のベールが見たいジプシーであった♪


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  @THE FIGHTER (2011 米)


   ミッキー ・・・・・・・マーク・ウォールバーグ

   ディッキー・・・・・・・クリスチャン・ベール

   シャーリーン・・・・・・エイミー・アダムス















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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミッキーのためを思うなら"よそでメシ食ってこい"と言うべき! (zebra)
2012-09-15 08:19:37
友達とDVDで見ました。

今回は厳しいコメントに なります。

問題児な母親と兄貴でしたね。母親を演じたメリッサ・レオがアカデミー賞の助演女優賞と兄貴を演じたクリスチャン・ベイルが助演男優賞を受賞した演技力は さすが!

・・・が、ウォルバーグ演じるミッキーに関わりすぎたために重荷にさせてだいぶチャンスを潰したのは まぎれもない事実。急遽代役の相手選手は体重差がありすぎな無茶な対戦を組ませてたり 特に兄貴は 薬や暴力沙汰で 足をひっぱりまくって・・・・

ミッキーは家族に甘過ぎですよ!それが元で前の奥さんと別れて娘との親権も無いんでしょうし、トレーナーや恋人のシャーリーンにも散々迷惑かけて・・・・

 
 "家族は家族、ボクシング・ビジネスはボクシング・ビジネス"の区分けをしないと・・・・

 ボクの小さいときの知り合いのレストランのご主人とその息子さんも そうでしたが、息子さんが後を継ぎたいと言った時 父親であるご主人は・・・

 "よそでメシ食ってこい"と言ったそうです。身内がそばにいては しがらみや甘えが出て 腕を磨くのに妨げになるから よそで修業して一人前になってこいって事です。

 母親と兄貴は そう言うべき立場なんです!
返信する
コメントありがとう! (ジプシー)
2012-09-16 17:51:01
ゼブラさん♪、映画に対する情熱が
伝わってきます♪

ミッキーは、物ごころついたときから
家族にいいように使われ
でも、それが もうくせになってて
彼らなしでは 生きていくのに
自信がないのかもね!!

家族間では見えない変なことも
再婚した義理の父親や彼女は
客観的に見ることができるのにね

そのレストランのご主人は、
愛情があるんだろうね
長い目で見た愛情。

息子はその時はわからないかも
しれないけど、
きっと後で その思いやりに気づくよね♪

素敵なお話をありがとう
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