1982年公開、岩下志麻・桃井かおり主演の映画を鑑賞しました。
ストーリーは、鬼塚球磨子と夫・白河福太郎の乗った車が富山新港湾の岸壁で海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こり、磨子は車から脱出し助かった。しかし、警察は保険金目当ての殺人と疑い、新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去を知り、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原律子が弁護人となる。球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていたが……。
原作では、球磨子を弁護したのは女性の佐原律子ではなく、佐原卓吉という者だそうです。また、今現在でもマスコミのマッチポンプはあるのですが、、、(果たして、色眼鏡でなく、真実だけを見分けられると自信のある方は、どの位いらっしゃるのでしょう)。
内容的には面白かったのですが、鑑賞した後の後味は何とも言えないのですが、、、。故松本清張ものは面白いのですが、人間性を鋭く切り込む様で、なかなか怖いですね。
ストーリーは、鬼塚球磨子と夫・白河福太郎の乗った車が富山新港湾の岸壁で海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こり、磨子は車から脱出し助かった。しかし、警察は保険金目当ての殺人と疑い、新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去を知り、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原律子が弁護人となる。球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていたが……。
原作では、球磨子を弁護したのは女性の佐原律子ではなく、佐原卓吉という者だそうです。また、今現在でもマスコミのマッチポンプはあるのですが、、、(果たして、色眼鏡でなく、真実だけを見分けられると自信のある方は、どの位いらっしゃるのでしょう)。
内容的には面白かったのですが、鑑賞した後の後味は何とも言えないのですが、、、。故松本清張ものは面白いのですが、人間性を鋭く切り込む様で、なかなか怖いですね。
『疑惑』とは懐かしいですね。昔仙台に「名画座」という映画館があり、よくリバイバル作品を上映しており、この作品もリバイバルで見ました。昔の作品だと、今では信じられませんが料金が5百円くらいだったか、、、
原作は未読ですが、映画版で弁護士を女性に変えたのは面白かった。鬼塚球磨子はもちろん佐原律子もワルでしょう。犯罪者と成功者の違いはあっても、どちらも自己中の悪女だと私は思います。球磨子は「男の一人や二人死んだって…」と放言していますが、この手の女って、男性には魅力的でしょうね。
ただ、映画に見るように新聞報道のいい加減さといえば、21世紀も全く同じです。特に容疑者が女となれば、端から色眼鏡で男関係を興味本位で書き立て、悪女に仕立て上げる。ペンの暴力は恐ろしい。
コメントありがとうございます。
「名画座」とはいいですね。最新の映画を映画館で見るのもいいのですが、こういう作品をじっくりと観られるといいですね。
私も原作の『疑惑』は未読ですが、この映画はなかなか良かったです。また、球磨子も律子もワルとは、目からウロコですが、私的には、どちらもお近づきになりたくないですね(汗)。
新聞報道のいい加減さは、今も昔も同じでしょうけど、それを信じる方々の多さも。また、「ペンは剣より強し」と申しますが、「苛政は虎よりも猛なり」の状態でも、厚顔無恥で衆愚化しているペンの暴力は、本当に恐ろしいと思います。
(ま、この国の”人民”といいうものは、片腕、片足、片腹を虎に喰われたとしても、誰がやっても同じ、と思っているのでしょうか)