おにぎり半分 (WOOD JOB 19)

2018年05月30日 | エトセトラ

 主人公の勇気と先輩の与喜が弁当を忘れて山仕事に出かけたとき、勇気あこがれの女性「直紀」がバイクで昼食を届けにかけつけたときのシーンを思い浮かべてください。
 勇気あこがれの人直紀と並んで、おにぎりを食べています。勇気が谷川へ水くみに降りた時、目の前にあった石神様におにぎり半分を供えるシーンは見過ごしがちですが、少し後からの場面に生きてきますので覚えておくといいですね。    勇気がおにぎり半分を供えた石神様は、山の神様だったようです。

 山止めの日、行方不明になった子供を探すため、勇気をはじめとした大人たちが山へ入ったところ霧が発生し始めます。勇気は、与喜に動くなと言われます。その時、霧の中で突然主人公の「勇気」の手を女性と思われる手が握ります。女性と思われる様な手に導かれるように行方不明になった子供の居場所へ案内される場面があります。
 なぜ女性の手なのでしょうか。女性である山の神様を連想させることを狙っているのだと思います。
  それでは、なぜ女性の手(山の神様)が迷子の子供のところへ主人公「勇気」案内するのでしょうか。前述で述べた勇気が谷筋の石神様におにぎり半分供えたことを思い出してください。
 おにぎり半分のお礼ではないでしょうか。女性の手が離れた後、「勇気」の手の平にご飯粒が付いていたことから推察できませんか。監督の粋な演出です。学生たちは、ここのところの意味が分からなかったようです。
 私は、山の中霧の中で顔も見えない女性に突然に手を握られたら、びっくりして手を振り切ります。勇気は勇気があるのか鈍感なのか分かりません。皆さんは素直に引かれて行きますか。

 道ばたによく祀られている神様として、才の神(境の神)様もいらっしゃいます。才の神様は、集落の堺付近に祀られ、集落に悪いものが入らないように祀ったものです。
YAS


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