チェーンソーの分解組み立ては過日行いましたが、いざ組み付けるとなると手順、組み付け方など1度では十分には理解できないところがあります。1月29日には故障し易い箇所の要注意事項について、分解しながらS先生の指導を受けました。学生諸君の理解の程はいかがですやら?。それでは故障しやすい箇所についてご紹介しましょう。
普段よく故障するところ
①リコイルスターター
②自動遠心クラッチ
③オイルポンプ
④マフラー
⑤キャブレター
①リコイルスターター
最もトラブルの多いところはスターター、油切れ、ロープの切断、スプリングの破損、ラチェットの折れがあります。
スプリングを取り付けるときは、グリスを塗布する必要があります。
スターターリールを取り付けときはバネの基部が当たり入りにくい。スプリングの基は焼きが入っていないためラジオドライバー等で調整する必要があります。
リコイルスターターのスプリング
②自動遠心クラッチ
クラッチドラムのスプロケットは定期交換部品。スプロケットの摩耗はソーチェーンの損傷、振動の増加に繋がります。
クラッチ組み付け時には、ニードルベアリングに耐熱グリスの塗布を忘れずにクラッチはガタ、亀裂を確認のこと。スプリングの伸び、切断はスロー調整が困難になります。
クラッチ取り付け後の点火プラグの締め付けには注意。点火プラグはガスケットがシリンダー本体に当たってから1/4回転程度ですよ。
③自動オイルポンプ
オイルポンプのプランジャーが焼き付けを起こすと交換が必要となります。チェーンオイルが空の状態で1~2分操作すれば焼き付けの原因となります。
クランクシャフト側のオームギアはOKですが、ポンプ側のプランジャーが焼き付けを起こします。
タンク内のチェーンオイルが無くなるとオイルポンプの焼き付きの原因となると記憶しておきましょう。
燃料タンク内の燃料とオイルタンク内のチェーンオイルの消費量は10:8程度に調整することが重要でしょう。
オイルが出ない場合はエアブリーザーの目詰まり、オイルフィルターの目詰まり、オイルポンプの故障が考えられます。
ポンプを分解する場合は、コントロールピンの端部をよく確認してください。端部が欠けています。欠けた部分が本体側に。スプリングピンで油量調整が可能となります。
自動オイルポンプ
④マフラー
マフラーには一体型のものと2分割できるタイプのものがあります。2分割できるタイプはエンジン側がアルミボディー、外気側が鋼製ボディーです。
マフラーのトラブルはカーボン、ワニスの付着です。カーボンの取り除きはバーナーで焼くことでしょう。しかし、アルミボディーを焼けば本体も溶けるのでバーナーの使用は禁物です。また、アルミ側はエンジン側にありますのでカーボンは付きにくいと云われています。
アルミ密閉タイプはアッセンブリでの交換となります。
マフラーを取り外した特はパッキンも同時に交換しましょう。
マフラーにカーボン・ワニスが付着するのは2サイクルエンジンの宿命です。長期にわたり使用したチェーンソーは排気ポートは鉛筆大まで小さくなります。
2サイクルオイルは良質なものを使用しましょう。粗悪なものを使用すればカーボンが付着しやすくなります。また、混合比が重要です。混合割合が濃いとカーボンが付きやすく、キャブレターの燃料調整にも影響します。
マフラー
⑤キャブレター
キャブレターは原則専門の取扱店にお任せしましょう。ここでは基本的なことを理解してください。
エンジンが掛からないときは次の手順で点検します。
1,点火プラグの点検をします(火花の状況、カーボンの付着)
2,エンジンに燃料が供給されていることを確認します。(点火プラグの電極がぬれているのか)
3,燃料タンクのエアブリーザー、燃料フィルター、ゴムホースの欠陥の有無を確認します。
4,キャブレターの低速ニードルの調整をします。
以上点検し、再度掛けてみてください。掛からなければキャブレターに原因があると考えられます。
キャブレターの点検は下記の要領で行います。
1,ダイヤフラムのゴムの劣化(ゴムが伸び、機能しない)
2,メータリングレバーの調整代(メーカーのマニュアル参照)
3,フィルターのゴミの除去(コンプレッサーOR千枚通し等の利用)
以上簡単に故障箇所等の整備の方法についてお知らせしました。いずれにしても平素からの毎日点検が重要です。チェーンソーには毎日点検の他、毎週点検、毎月点検による点検項目が定められています。きちんと整備・点検することが重要なことでしょう。
普段よく故障するところ
①リコイルスターター
②自動遠心クラッチ
③オイルポンプ
④マフラー
⑤キャブレター
①リコイルスターター
最もトラブルの多いところはスターター、油切れ、ロープの切断、スプリングの破損、ラチェットの折れがあります。
スプリングを取り付けるときは、グリスを塗布する必要があります。
スターターリールを取り付けときはバネの基部が当たり入りにくい。スプリングの基は焼きが入っていないためラジオドライバー等で調整する必要があります。
リコイルスターターのスプリング
②自動遠心クラッチ
クラッチドラムのスプロケットは定期交換部品。スプロケットの摩耗はソーチェーンの損傷、振動の増加に繋がります。
クラッチ組み付け時には、ニードルベアリングに耐熱グリスの塗布を忘れずにクラッチはガタ、亀裂を確認のこと。スプリングの伸び、切断はスロー調整が困難になります。
クラッチ取り付け後の点火プラグの締め付けには注意。点火プラグはガスケットがシリンダー本体に当たってから1/4回転程度ですよ。
③自動オイルポンプ
オイルポンプのプランジャーが焼き付けを起こすと交換が必要となります。チェーンオイルが空の状態で1~2分操作すれば焼き付けの原因となります。
クランクシャフト側のオームギアはOKですが、ポンプ側のプランジャーが焼き付けを起こします。
タンク内のチェーンオイルが無くなるとオイルポンプの焼き付きの原因となると記憶しておきましょう。
燃料タンク内の燃料とオイルタンク内のチェーンオイルの消費量は10:8程度に調整することが重要でしょう。
オイルが出ない場合はエアブリーザーの目詰まり、オイルフィルターの目詰まり、オイルポンプの故障が考えられます。
ポンプを分解する場合は、コントロールピンの端部をよく確認してください。端部が欠けています。欠けた部分が本体側に。スプリングピンで油量調整が可能となります。
自動オイルポンプ
④マフラー
マフラーには一体型のものと2分割できるタイプのものがあります。2分割できるタイプはエンジン側がアルミボディー、外気側が鋼製ボディーです。
マフラーのトラブルはカーボン、ワニスの付着です。カーボンの取り除きはバーナーで焼くことでしょう。しかし、アルミボディーを焼けば本体も溶けるのでバーナーの使用は禁物です。また、アルミ側はエンジン側にありますのでカーボンは付きにくいと云われています。
アルミ密閉タイプはアッセンブリでの交換となります。
マフラーを取り外した特はパッキンも同時に交換しましょう。
マフラーにカーボン・ワニスが付着するのは2サイクルエンジンの宿命です。長期にわたり使用したチェーンソーは排気ポートは鉛筆大まで小さくなります。
2サイクルオイルは良質なものを使用しましょう。粗悪なものを使用すればカーボンが付着しやすくなります。また、混合比が重要です。混合割合が濃いとカーボンが付きやすく、キャブレターの燃料調整にも影響します。
マフラー
⑤キャブレター
キャブレターは原則専門の取扱店にお任せしましょう。ここでは基本的なことを理解してください。
エンジンが掛からないときは次の手順で点検します。
1,点火プラグの点検をします(火花の状況、カーボンの付着)
2,エンジンに燃料が供給されていることを確認します。(点火プラグの電極がぬれているのか)
3,燃料タンクのエアブリーザー、燃料フィルター、ゴムホースの欠陥の有無を確認します。
4,キャブレターの低速ニードルの調整をします。
以上点検し、再度掛けてみてください。掛からなければキャブレターに原因があると考えられます。
キャブレターの点検は下記の要領で行います。
1,ダイヤフラムのゴムの劣化(ゴムが伸び、機能しない)
2,メータリングレバーの調整代(メーカーのマニュアル参照)
3,フィルターのゴミの除去(コンプレッサーOR千枚通し等の利用)
以上簡単に故障箇所等の整備の方法についてお知らせしました。いずれにしても平素からの毎日点検が重要です。チェーンソーには毎日点検の他、毎週点検、毎月点検による点検項目が定められています。きちんと整備・点検することが重要なことでしょう。