勇気は、現場研修先としてどんな会社かも分からないままに、なぜ、山奥のきびしいといわる中村林業を選んだのでしょうか。ほとんど学生たち?、今までに何度も見ている二人の学生が知っていますの回答でした。
勇気が研修施設を抜け出そうとして、駅までバイクの後ろに乗せてもらったが、気を取り直して研修施設へ歩いて引き返したシーンを思い出してください。
緑の研修生パンフレットの表紙を飾っていた一目惚れの女性がバイクで走り去る後ろ姿を勇気がじっと見ていますが、その女性が中村林業の文字入りジャケットを着ていました。先輩となる中村林業従業員与喜に借りたものなのに女性が中村林業の従業員と勘違いして中村林業を選んだようです。
携帯電話の修理からの帰り道で勇気が「中村林業の人ではないのですか?」と聞くシーンでも想像できかると思います。
映画の中の勇気よりも研修期間が短いのですが、林業科でも2年生の9月に3週間ほど森林組合等へ体験学習に出かけます。以前は森林組合ばかりだったのですが、最近は学生の希望する企業等が研修先となる場合があります。企業の関心と理解が深まって来たのかもしれません。
短い期間ですが社会の厳しさが多少わかり、帰ってきたときにはちょっと大人になっている様な気がします。
YAS