[2022年以後] この世界とぼくらの時代

島本 理生 「星のように離れて雨のように散った」わかったとは言えないが一気読み

島本さんの作品はファーストラブ、Red、イノセント、と読んできた。ファーストラブは面白かったわかりやすかったが、Redは官能小説のような濃厚な描写が強烈すぎて、ってところがあった。イノセントも読んだら、この人は恋愛小説しか書かないのかなぁ、もういいか、ってちょっと思ったり。
この作品は読みはじめたら、恋愛小説じゃなく、たちまち引き込まれて止まらなくなり、1日で読了。面白かったけど、わかったのと訊かれたら、わかったとは答えられないかな。
でも主人公の春さんの心理が複雑で、それゆえにリアリティを感じた。
恋人や友人や作家との対話や交流の場面、内容が生き生きしていて楽しめた。
島本さんは友人、知人たちとこういう精神的な対話・交流を実際にしてきたんだろうか。想像力でこういう内容を書けるとしたら、小説家ってホントにすごいな。
この作品で言いたかったのはこういうこと、みたいに思わなくていいんじゃないかな。
揺れ動く春さんの気持ち、心理がわかるような気がすれば十分じゃないか。一気読みするほど面白かったんだから。







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