スケールの大きい、或いは冒険的な、小説をこのところ求めていた。
でも「不毛地帯」があまりにもすごかったこともあり、続けて手にとった真保 裕一「ダイスをころがせ」と橘玲「タックスヘイヴン」はなんかもの足らなくて続けて中断。
その類のものはちょっといいかと思って、辻村深月に戻って「島はぼくらと」を読みはじめたら中断することもなく読了。グッときた。
瀬戸内の架空の島で暮らす4人の高校生をめぐる青春小説なんだけど、地方、田舎で暮らすことの現実、IターンやUターン、シングルマザーらの人々の悲喜交々のハナシが盛り沢山に展開する。
これら登場人物のさまざまなな迷い、逡巡、葛藤に感情移入し、共感もする。
とても美しく、奥の深い小説だ。
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