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本と音楽とねこと

グローバル恐慌の真相

中野剛志・柴山桂太,2011,『グローバル恐慌の真相』集英社(新書,¥777)'12.8.25

 グローバリゼーションによるデフレーション、不況、債務危機の悪循環、この問題についての理解が深まる対談本。生活の基本的ニーズを充足する需要の喚起、節度ある国内産業の保護にしか、グローバル恐慌から脱する方途はないことをあらためて再認識した。

目次
はじめに―壊れゆく世界を生きぬくために(中野剛志)
第1章 グローバル化の罠に落ちたアメリカと世界
第2章 デフレで「未来」を手放す日本
第3章 格差と分裂で破綻する中国とEU
第4章 冬の時代のための経済ナショナリズム
おわりに―歴史は繰り返す(柴山桂太)

リーマン・ショックで金融資本を救った国家が次々、危機に瀕するという恐ろしい連鎖が始まった。グローバル化のデフレ圧力で中間層が破壊され、未来への投資が停止し、民衆とエリートの対立が深まる「冬の時代」。この長く続くであろう危機、大恐慌の足音の聞こえる時代を日本が生き抜くために必要なのは、過剰な流動性を生んだグローバル化の危うさと各国の社会構造の本質まで分析する「経済思想」だ。『TPP亡国論』で論壇の寵児となった中野剛志と気鋭の経済思想家・柴山桂太が徹底的に危機の時代への処方箋を語りつくす。

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