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本と音楽とねこと

働く過剰

玄田有史,2005,『働く過剰──大人のための若者読本(日本の〈現代〉12)』NTT出版(¥2,415)'11.9.1

 統計資料を丹念に検証し、少なからぬ若者が、労働に負荷されるさまざまな「過剰」に萎縮しおしつぶされたあげく、ふつうに働きふつうに暮らすことさえできなくなっている現状を、つぶさに明らかにする。
 自己実現、コミュニケーションスキル、人間力といった言葉を、その意味を深く考えることもないままに安易に使うべきではないな、あらためてそう思った。

目次
1 働く若者に起こっていること
即戦力という幻想
データでみる働く若者の実情
長時間労働と本当の弊害
仕事に希望は必要か
2 働けない若者の内実
ニート、フリーターは何が問題か
学卒・独身・無職
増える非求職型の背景
非希望型と社会階層
3 大人はどう向き合うか
支援の現場から
親と子どものあいだには
若者に未来はあるか

個性重視、自己実現、対人能力への偏重が若者たちを追いつめる。現代仕事論の核心に迫る。

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