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本と音楽とねこと

Neil Young,"Prairie Wind"

Eric Clapton,"Back Home"、The Rolling Stones,"A Bigger Bang"、Paul McCartney,"Chaos and Creation in the Backyard"、そしてNeil Young,"Prairie Wind"と、還暦過ぎた爺さんロッカーの新譜があいついでリリースされた。聴いてるだけで幸せな気分になれるクラプトンのアルバムはともかく、ストーンズもポール・マッカートニーも、いつものたしかなテクに裏打ちされたビートなり洗練されたメロディラインなりは楽しめるものの、何度も繰り返して聴こうとは今のところ思わない。例外はNeil Young。新作、"Prairie Wind"は、"Harvest" 、"Harvest Moon"に続く3部作のおそらく完結編だ。ニール・ヤングの歌声は、静かに語りかけるかのようであるけれども、一方で鋭くとぎすまされており、聴く者の魂を揺さぶらずにはおかない。思えば、ニール・ヤングほど、貧困、差別、戦争等の問題について激しく歌い続けた人は他にいないだろう。「ロックは死んだ」というパンクスには、"Rock and roll can never die♪"("My My, Hey Hey")とさらにパンクにがなりたてた。同曲で歌われたJohnny Rottenより、ずっとかっこいい。どんどんレイド・バックしていく還暦芸人を尻目に、この人、ますますとんがっていくよ。それがとてもうれしいのだ。ちなみに、このアルバム、ジャケットは再生紙100%で作られ、印刷にも大豆が原料のインクが使用されているらしい。ヤクのやり過ぎでのたれ死にしたり、ステージでマスかいてみせたりする(ジム・モリソンとパンタ)のがろっけんろーだった時代はたしかにはるか昔に終わった。だから、環境保護やチャリティに熱心なニール・ヤングを、「けっ、そんなのロックじゃねえぜ」なんてほざくガキは逝って良し。ロックは死ねねーんだよ、このくそったれが。

1.Painter
2.No Wonder
3.Falling Off the Face of the Earth
4.Far From Home
5.It's A Dream
6.Prairie Wind
7.Here For You
8.This Old Guitar
9.He Was the King
10.When God Made Me

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