武術は動かない

太極拳は武術ではありますが、本質は套路や動作に目的があるのではない。
今の太極拳は武道の範疇に置くべきではないだろうかと、最近思うようになりました。敵対する相手が女性カルチャーの教室では、もはや適わぬ状況下に置かれています。正しく華美なる動作の要求が本願になっているからです、ウエルネス太極拳は、その要求に近いのですが、本質は練功すなはち（どうすれば健康で丈夫に成れるか）が眼目です。
　最近太極拳の本場、北京では「意拳」と言う、動きの小さい武術が台頭してあるようです、套路などはありません武術のエッセンスを集約して合理的（中国人の本質）にルールを実践する、その動きも何故にそうのように動くのかを道理に合わせるシンプルなものらしい、タントウのような訓練で精神を和ませるだけ。
　じゃ発力は、何処からだすのか？この道の達人「王永祥老師」に北京で教習をうけたと言う友人の話しだが、丹田を圧縮する（一瞬身体を一点に纏める）豹が獲物
を襲う時、身を低く引く姿と同じだそうです。感覚を鍛錬する太極拳が意拳だそうです、ウエルネス太極拳から少し逸れましたが、感覚を鍛錬して感性を鍛える事が出来れば、サイトの主旨の概ね合うでしょう。
　終わりに、対外矛盾の力を会得する方法をさわりだけお話しましょう。
太極拳で按剄をするとき、自分の背中に空気の吸引力を感じながら（抵抗感）で身体を整えることが大切、太極拳を極めれば道理が分かる筈です。