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ウードン村は今、家が増えています。
建て替えだけでなく、明らかに数が増えている…。
理由は分家です。
以前は茶業で得られる収入は限られていたので、
男の兄弟の誰か1人が残り、他は外地へ…が多かったのですが、昨今は茶業がかつて無いほど景気が良いため、多くの次世代が地元に残りたがります。
子を持つ両親はさぁ、大変。
息子が3人いれば、家も畑も平等に3つに分けなければなりません。当然、それぞれの収入も3分の1に減る…。
そこで所有する土地を出来る限り茶畑にし、更に新たに土地の使用権を買い、そこを開墾します。
そんな経緯があって、今やウードン山は原生林が急減してしまい、茶畑はウードン村から近隣の大安の方まで拡大しています。
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分家というのは、所謂財産分与ですから、兄弟間で遺恨が生じる事も珍しくありません。私がこの地に通い始めた頃には仲の良かった三兄弟が、結婚して分家した途端、お互いを遠ざけたり、お嫁さん同士の仲が険悪になり、悪口雑言バトル…なんて類の話は今や日常茶飯事化しています。
私の懸念は今後です。分与を繰り返せば1軒あたりの耕地面積がどんどん小さくなります。土地は限られています。これは…この地の茶業にとって決して良いことだけではないと思うのです。