Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

郡上八幡

2023-11-14 | Weblog

車で狭い街並みへ入ると、何とも懐かしい感じがした。

ただし、道が狭い上に城下町なのかクネクネと曲がり道があるので、車で入るのには少々ストレスだ。

丁度、帰り道であったので、旅の最後は郡上八幡へと寄ってみた。

 

 

今回の旅で古い町並みをいくつか見てきたが、同じ古さにも色々種類があると思うが、この街はとても郷愁を感じる街であった。

まだ昭和が残っているというか、自身の生まれた土地をとても大事にしてるのだなと思った。

 

 

それと共通してるのは、古い街なのだけど綺麗にしてる所だろう。

いくら新しいもので固めても、そこが汚ければ魅力は無くなってしまうだろうし。

 

 

心地が良いのは、側溝から聞こえる水が流れる音だ。

側溝には蓋がしてあるけど、多分綺麗な水が流れているのだなと想像できる。

音が綺麗だから。

 

 

おっと!やっぱり井戸ポンプがあったではないか。

横の寂れた看板といい、ポンプの上の提灯といい、こんなところにも旅情を感じてしまう。

 

 

井戸ポンプは幾つか存在していて、この街が水の街なのだなあということが分かる。

やっぱり水が良いと、そこに住んでる人も幸せなのかもしれないな。

 

 

一通り散策して、小さな店でアイスクリームを買ってそこのベンチに座って食べた。

バニラと緑茶(抹茶ではない)とそれをミックスしたものがあったので、僕はバニラアイスを選んだ。

そこの女将さんが、「ちょっと失敗しちゃった」と形は悪いがたっぷりとクリームが乗っていた。

 

美味しい上に値段も安くて、こんなのが最高なんだよと思っていたら、年配の男性がひょっこり店にやってきた。

すると年配の男性は「マックスアイスクリームください」と女将に声をかけた。

「マックスではなくてミックスですね」と返され、「ああーそうだミックスか」と照れ笑い。

僕は何だかなあと思っていたら、その男性の奥さんだろうかが少ししてから来て「マックスアイスクリームにしようかしら」と女将に声をかけた。

次の瞬間僕らは笑いを堪えきれず、思わずツボに入ってしまってアイスクリームどころでは無くなってしまった。

 

しかも、夫婦そっろて隣の鮎の塩焼きを売っている店先のベンチで仲良くアイスクリームを食べてるものだから、微笑ましさを通り過ぎて感心してしまった。

まあ人のことは言えないが、僕ももっと歳を取ればそんな風に成ってしまうのかなあとも思った。

 

 

天気が良かったのが何よりだが、思いのほか心が落ち着くところであった。

同じ日本とはいえ、まだまだ知らないところが沢山あるものだ。

そんな感じで秋の旅を終えた。

 

 

 

 

 

 



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