暗くなってから福岡の小倉へ到着すると、なんだかあまり東京と変らない都会ぶり。
折角、遠い場所へ来てもあまり東京と変らないのでは意味が無いなと。
次の朝に日の出前に起きて(関東より30分日の出が遅い)、宿から外へ出て街を散策して見る。
一つ気になる昭和の風景があるのだ。
大通りを歩き、路地裏に入ると昭和感漂う地区に迷い込む。
そして目的の場所はすぐにわかった。
旦過市場という商店街だ。
手前に流れている神嶽川という川がまた渋い。
朝だから、人もあまり通って無いし店も開いていない。
近くにモノレールの駅があり数人の通勤客と通り過ぎると、文字通り知らないところを旅をしてるなあという気分になる。
昔、ここから船で荷揚げしたことからこのような水上マーケットの様な景観になったとの事。
川の景観はあまり綺麗とは言えばいが、水の色は透き通っている。
その為か、壁にボロキレか何かが揺れているのかなと思ったが、良く見ると鷺が休んでいた。
もし中の店が開いていれば、うどんか何か食べたかった。
店が開くと、結構な客でごった返す様だ。
もともとは長屋の様で、上から市場を見降ろすとこれまた昭和的雰囲気だ。
その先を見ると、駅の辺りだろうか新しいビルが立ち並び、さらにその先には工業地帯の煙突が聳え立っている。
残念なことにここも老朽化が進み、来年から再開発を始め新しいマーケットを計画中とあった。
どこでもあり得る事だが、このような昔の景観は次々と新しくなってしまう。
だからではないが、やはりその様なものが愛おしくなってしまうんだよね。
改めて早朝の小倉の街を見てみると、じつに綺麗な街であった。
とにかく道路が広く、公園も綺麗で、お城もあり、川には水鳥も沢山いる。
大きな劇場や、警察署もあり、教育や治安も整っているのであろう。
工業地帯もあるから働くところも有り、この街はかなり住みやすいのではと思う(新幹線も止まるしね)。
東京からだとずいぶんと遠い街だよね。
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