【ハンドメイドの型紙と教室】flico/服のかたちデザイン熊本

レシピと型紙の販売、熊本で洋裁教室しています。flico(フリコ)です♪

無農薬の和綿を作っている方に会いに行って来ました。

2013-04-02 21:11:41 | 過去の雑多な記事
こんばんはー。

昨日、人吉のあさぎり町に行って来ました。

熊日新聞にあさぎり産のオーガニックコットンで
服を作っている会社がある、という記事が載っていました。

そんな情報を見逃すわけもなく、連絡先を突き止め、
お話を伺いに行ってまいりました

お会いしたのは岐阜にある会社、『マインド松井』の社長さんの
松井さんです。ちょうど、熊本にいらっしゃるということで、
ずうずうしくも押しかけてしまいました!

ほんとうに、ほんとうに素晴らしい方で、
貴重なお話をたくさん聞かせていただきました!!
ありがとうございました!!!!!!!!

会社のサイトはこちらです→
縫製業をされています。


その、熊本工場があさぎり町にあるのです。


そして畑もあって、そこで無農薬無化学肥料で綿花を栽培して
もう4年目になるそうです。


廃校になった小学校のが縫製工場に
なっていました。とても素敵な雰囲気の建物でした。


これが綿花です。
今はこんな枯れていますけど、まだ葉が青いころに収穫するのだそうです。
そうすると綿花に葉のカスなどがつかないと。

綿花といえば、機械で収穫するために枯れ葉剤をまいて葉を枯らす…
そういうものしか知らなかったので、
とても衝撃でした!!!


この中に種が入っています。
この種を取り出す作業がとても大変とおっしゃっていました。


これが種です。日本古来の種はこんな風に丸っこいそうです。
海外のは長細いんですって。

虫はつかないんですか?と聞いたら、今までついたことが無いとおっしゃっていました。
すごい!さらに衝撃!

綿花は虫に食われやすくて、農薬が使われたり、遺伝子組み換え綿花が出てきたり
しているんだと思っていたので…

なぜ虫がつかないか?
日本の風土に合った和綿だからなのか?肥料をやっていないからなのか???
厳密には分かりませんが、とにかく虫はつかないそうです。
自然農に詳しい方、もしかして理由分かりますか???


今までに収穫されたもの。

いくつかの工程を経て、ふわふわの綿になります。

そして、ガラ坊というもので、糸をつむぎ、
それを織って布になります。

表情のある、ざっくりした生地でした。

畑1反(1反=990㎡=300坪)で140幅の生地が50メートルくらい出来るそうです。
50メートルの生地を作るのに、
いったいどれだけの手間暇がかかってるんだろう。
話を伺ってさえ、想像しきれないほどの手間です。

どこでだれが作っているか、きちんとわかって、無農薬の純粋なオーガニックコットン。
私はそれがずっと欲しいと思っていました。
そんな生地で作品が作りたい!

でも、本当にきちんと作られているオーガニックコットンは
私ごときが作品にする生地ではない、ということがよくわかりました・・・

いったい、この貴重な生地で何を作ったらいいのか?

あかちゃんのお肌をやさしく、くるんであげるおくるみや
お肌が敏感でアレルギーに苦しんでらっしゃる方の衣類・・・?

本当に大切な人のためや、
本当に必要としている人が使うべきものだな、と思いました。

もしくは、この町のお祭りで使う何かを作るとか、
この町を守る神様のためのもの、とか、
昔だったら殿様に献上するもの?ちょっと違うかな?

何というか、お金とは関係のない、もっと上の次元のものに、
感謝の気持ちを込めてささげるもの?

そんなものに使うべきな気がしてなりませんでした。

実際に、たくさん出来る生地ではなく、
たくさん売ればたくさん儲かる、ものではないのです。

とてもとても貴重なのです。

やはり、本物は手間暇がかかるので、たくさん作れるものではないのです。
野菜やお米と同じですね・・・


書きたいことは山ほどあるのですが、まだ考えがまとまらず…
続きは明日か明後日です。