原題はLa Ragazza del lago。日本では「湖のほとりで」と題して公開された。2007年のイタリア映画だが日本では遅れて実に2年後の2009年夏に公開された。監督はアンドレア・モライヨーリ。イタリアの寒村が舞台でそこで一人の若い女性が殺される。湖のほとりに全裸で発見される。しかし遺体に損傷はない。映画はこの殺人事件をめぐる捜査に沿って展開される。やや山に入って村があり、その村の近くの町の人々と村の人々が交流しているという関係が新鮮。事件が起こり町から警部がやってきて取り調べをする。小さな車で町と村との間を警部は往復する。冬なのかあまり太陽がささない、その寒々とした風景がいい。やがて警部には奥さんがいて、精神に障害があり入院していること、娘がいてその娘を長年一人で育ててきたことなどが明かされる。映像がすすむと次第に村の様子がわかる。登場人物ひとりずつが抱えている悩みや痛みがみえてくる。
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