7月13日 ムーデイズ 米国債を短期間内に格付けが変更されるウヲッチリストに入れる。
7月14日 S&P 米国債ヲクレジットウヲッチ(90日以内に格付けを引き下げる可能性が50%以上ある)に指定
8月2日 ムーデイズは米国債の格付けヲ最上位Aaaで維持すると発表(債務上限引き上げ法が成立して米国のデフォルトリスクがほぼ排除されたため」)格付け見通しを安定的からネガテブに変更
8月2日 フィッチレーテイングも米国債の格付けヲトリプルAに据え置くと発表
8月4日 日銀が金融緩和
8月5日(金)昼過ぎ S&P 財務省に格下げの意向つたえる
格下げ公表前の米10年物国債利回りは2.5%前後
米財務省 S&Pの資料を精査 将来の財政赤字見通しに2兆ドル近い計算間違いを発見
8月5日(金)夜 S&P 米国債を始めて格下げ AAAからAA+に1段階引き下げ
(発行残高は2010年度で13兆ドル1000兆円 日本の投資家の保有残高は70兆円 他方中国の保有高は1.2兆ドル100兆円規模とみられる)
→ 次はフランスとの観測 フランスの金融機関が財政悪化国の国債や民間への融資残高を多く抱えていることが
フランスへの不信につながった。参照 武田洋子「危ういフランス経済」『エコノミスト』2011年9月13日, pp.86-88
8月8日 米10年物国債利回り2.3%台に低下
8月9日 米FOMC 低金利政策長期化を表明
8月24日午前 ムーデイズが日本国債を1段階格下げAa3へ
なおムーデイズは引き下げ方向での見直しを2011年5月に発表。
東日本大震災による日本経済の悪化 国内政治の混乱で財政健全化が進みにくいと判断
Aa2(イタリア スペイン)からAa3(中国 チリ サウジアラビア)へ
しかし直後に国債金利は一時小幅上昇し1.030% 円相場は76円台後半
スペインやイタリアの長期金利が5%前後なのに日本1%台
金利差がこれだけあるのに信用力が劣るわけがないとして格下げに疑問の声もある
8月26日 バーナンキFRB議長が景気下支えのため9月のFOMCで追加緩和策検討を表明
参考 The Tricky Business of Rating Uncle Sam Bloomberg Businessweek, 2011/08/08, 43-44
リスクフリーではなくなった米国債のデフォルトフリー後の課題 金融財政事情2011/08/15, 6-7
同時株安で市場が見据えた救世主なき世界経済 エコノミスト2011/08/30, 20-24.
トリプルA復帰は最短でも9年 エコノミスト2011/08/30, 25
目前に迫る国債格下げ エコノミスト2011/08/30, 26-27.
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