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中国でのHD-DVDの復活

2008年2月19日 東芝は次世代DVDであるHD-DVD事業からの撤退を発表した。この結果、ソニーをはじめとするBD-DVD陣営との争いはBDの勝利という決着をみたかに見えた。ところがその半年後の2008年8月 上海聯合光盤公司(UOD)が中国独自の規格CB-HD(China Blue High Definition)の年内生産を発表して注目された。

その後つぎのようなことが見えてきている。この上海聯合光盤公司には日本のメモリーテック(三菱商事が出資 CD 光ディスクなどを生産)がかねて出資。技術協力している。このメモリーテックに東芝のHD-DVDの中心的技術者が移籍。このルートを通じた協力が指摘されている。しかしメモリーテックはデイスクの会社であるのでこの真偽は分からない。
CH-DVDのプレーイヤーの販売は2009年4-5月になったが、ハード面で東芝が行っていたOEMがそのまま転用された疑いがある。たとえば、今回プレーヤーの生産で名前のでた中国のTCL集団、清華同方は東芝との関係が深い。その結果、委託生産されていた東芝のHD-DVDがCB-HDにそのまま転用されたとの指摘が広く行われている。

なおCH-DVD販売開始は09年4月末に話題になり市場に商品が出回ったのは5月にはいってからだったようだ。

いずれにせよ転用の事実からみると東芝の撤退がCB-HDの生みの親といえるのかもしれない。そこで一つの疑問。この転用については、中国で次世代DVDの独自開発は2007年頃から話題になっていたことからすると中国は独自開発には成功しなかったとみるべきなのか。それとももともと東芝は技術協力をする立場だったのか。専門家の意見を聞きたいところである。今一つの疑問は、東芝の関係者に聞きたいのだが、CH-DVDに対して、HD-DVDから撤退した東芝はどういうスタンスなのかである。支援するのか敵対するのか、意見を聞きたいところだ。

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