九州電力では、フランスの原子力大手アレバに委託して、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出したあと(プルトニウムは使用済み燃料に約1%含まれる)、プルトニウムにウランを混ぜたMOX(mixed oxide混合酸化物)としたもの(MOX燃料)に加工、これを原料にして発電を行う。プルサーマル発電は、ウラン資源を1-2割節約につながることから、各電力会社で計画がある。
中部電力では浜岡でまた四国電力でも伊方で2010年にも実施予定。
反面、わざわざフランスで加工したことに示されるように国内に再処理工場(青森県六ヶ所村の施設は2012年の完成が延期)、MOX燃料工場(2015年度までに作る予定)がないなど、核燃料サイクル(別名は軽水炉サイクル)は未完成なまま。
これら3社以外の電力会社のプルサーマル発電は遅れている。背景にはデータ(検査記録)改ざん、臨海事故など電力会社側がトラブルを繰り返し、国民の信頼を損ねたことが指摘されている。
プルサーマルはプルトニウムplutoniumと現在の原発である軽水炉thermal reactorとを組み合わせた和製英語とされている。
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