中古住宅といえば新築より価格が安いのが魅力ですが、築年数が経過しているだけに品質に不安を抱く方が多くいらっしゃるようです。
そんな中古住宅ですが、大手不動産業者は自社が仲介する中古住宅の一部に保証を付けます。
また、中古住宅専用の保険があり、同保険に加入する中古住宅を購入することでも保証が付きます。
保証が付く中古住宅をご紹介しましょう。
住友不動産販売などは仲介する中古住宅に保証を付ける
筆者がこの記事を作成する2021年8月の時点において、住友不動産販売、東急リバブル、三井のリハウスは、自社が仲介する中古住宅に保証を付けるサービスを実施中です。
保証を付けつつ中古住宅を購入すれば、物件の引き渡し後2年間以内に屋根や壁からの雨漏り、柱や梁などの腐朽、シロアリによる床下や土台の食害、給排水管の故障などの重大な欠陥が見つかれば500万円などを上限とする修繕費用が保証されます。
特に三井のリハウスが実施する保証サービスは注目であり、先にご紹介した重大な欠陥に加え、エアコンやIHクッキングヒーターなどの付属設備が故障した場合も20万円を上限とする修理費用が保証されます。
三井のリハウスが公開する保証サービスの紹介動画は、以下のとおりです。
なお、住友不動産販売、東急リバブル、三井のリハウスは自社が仲介する中古住宅に保証を付けるサービスを実施中ですが、いずれの不動産業者も検査に合格した優良な中古住宅のみに保証が付くため留意してください。
いいかえれば、傷みが激しい中古住宅には保証が付かないというわけです。
そのため、保証が付く中古住宅は、一般的な中古住宅より高額な物件が多いのが難点となっています。
また、住宅用の保険として既存住宅売買瑕疵保険があります。
既存住宅売買瑕疵保険とは中古住宅専用の保険であり、同保険が付く中古住宅を購入しつつ物件の引き渡し後1年から5年の間に雨漏りや構造耐力上主要な部分の欠陥などが見つかれば修繕費用が保証されます。
売りに出されている中古住宅に既存住宅売買瑕疵保険が付いていることは稀ですが、同保険に加入した中古住宅を購入すれば修繕費用が保証され、さらに不動産取得税なども減額されます。
保証が付く中古住宅の詳細は、私が運営するサイト「誰でもわかる不動産売買」で公開するコンテンツ「中古住宅に保証を付加できる?」にて詳しくご説明中です。
同コンテンツでは、売りに出されている中古住宅に既存住宅売買瑕疵保険を付ける方法などもご紹介しています。
安心して購入できる保証付きの中古住宅をお探しの方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。「わかりやすく解説 | 不動産のあいうえお」でした。