斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

手間暇と採算性とセキュリティーが何処まで見込めるでしょうか……

2017-12-19 23:45:00 | 社会部
イオン、レジで現金引き出し=銀行キャッシュカード利用

このサービスが始まると、ただでさえ忙しいレジ業務が更に忙しく且つややこしくなってくると思います。どれだけ事前にリサーチが採れるか、どれだけ現場が混乱するか十二分に見定める必要があると思います。

そもそも高齢者は動作が遅くて当然です。普段の支払いの場面でさえモタツイてしまうのに現金の引き出しが加わったら尚更でしょう。特に平日の昼休み時間帯にやられたら全体の業務に差し支えるでしょうし、実際に申し出ても後回しにされるかATMを使ってくれと言われるのがオチです。

況してや、こうしたことが日常化してしまうと高齢者はレジからの引き出しに依存してしまい、下手すれば引き出しの際の暗証番号でさえ店員に押させる(=教える)ことも考えられます。

幾らレジでの引き出しが1万円以下だったとしても暗証番号が判ってしまったら別の手段で多額の現金を手にすることができてしまいます。その際のセキュリティーが何処まで担保できるのか甚だ疑問です。

考えてみて下さい。

もし相手が多額の預貯金を持つ高齢者だったら、
レジの店員がアルバイトという非正規雇用の立場だったら、
そこから何らかの犯罪が起きても不思議ではない世の中なのです。

私は大丈夫だよと思う高齢者も沢山いるでしょうが、人間というものは【日々衰える生き物】なのです。今日が大丈夫でも明日が大丈夫とは限らないのです。ある日に突然、認知症になってしまうかもしれないのです。

金融機関という専門の場所であればセキュリティーも強固ですから簡単には犯罪に遭いません。然し乍ら、そうでない場所で、専門知識を持たない人間が行っていればセキュリティーなんてゼロに等しいものです。

海外では好評だったことでも、それは文化の違いや姿勢の違いがありますから、必ずしも日本で通用するとは限らないのです。正直なところ、私としては時期尚早という気持ちが強いです