斯く語りき

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強制的な子孫繁栄を貪り食う人間のエゴ、という構図に代わりがありません

2020-07-21 05:00:00 | 社会部
こうした事件になった背景には、そうすることで何らかの便宜があるか、もしくは十分な糧が得られない故に不正をしてでも本来の糧を得ようと画策したのかのどちらかでしょうか。

所謂“ブランド牛”ともなれば取引価格は相当なものになると思うのですが、これだけデフレが続く中では高級に属する部類でも価格を下げざるを得ないと思うのです。そうなれば当然、そこに携わる人たちの糧も減る訳ですから、費やす労力との見返りが合わなくなってくる訳です。

消費者は【安全に最大限に配慮したものを安く食わせろ】と言い、育てる側に容赦ないプレッシャーをかけてきます。然し乍ら、これでは何処かで綻びが出るのは当然の成り行きでしょう。

やはりブランドが付くものは一般の肉牛とは差別化があって然るべきで、それを食すには其れ相当な額を支払うべきでしょう。それなのに安くしろと声高に言うのは消費者側のエゴではないでしょうか。

精液が厳重な管理下で扱われ、それによって本来の発情期のサイクルを無視した強制的な子孫繁栄が行われる訳です。たとえ発情期に合わせたものであったとしても、その目的が人間の食料であれば、やはりエゴという位置付けは変わらないと思うのです。

勿論、それによって人間の子孫繁栄が行われ、いつまでも美味しいブランド肉を食すことができるのですからエゴとはいえ避けられない現実なのですが、そうであるならば育てる人たちが満足に生活できる糧を得られる様に消費者側が支えるべきでしょう。

真っ当なものに真っ当な額を支払う……いつまでも安いことに胡座をかいて良いとは思えません。何処かで、否、そろそろ転換していかないといけない時期でしょう。

その為には世の中の歯車を狂わせているものを直さなければなりません。その最たるものが政治です。信用に値しないから、誰がやっても同じだからで棄権していても問題は解決しません。そのツケを支払うのが子孫になるというのは現代を生きる国民としては恥ずべきことです。

後は野となれ山となれではダメなんです。もうそんな余裕なんてありません。それでも押し通すならば果ては破滅しかありません😩