彼女の今後の供述にもよりますが、行きずりの性交でなければ或る程度の範囲で父親が誰なのか絞ることができます。勿論、行きずりの場合だと父親を特定するのは容易ではありませんが、現代医学であれば特定は可能だと思いますし、たとえ父親を実際に発見するまで時間を要しても、責任を果たさせるべきだと思います。
行きずりであれば当時の記憶が曖昧になる可能性もあり当人も知らぬ存ぜぬを貫くでしょうが、これだけDNA遺伝子の研究と特定技術が発達した中では免れられないと思います。
こうした事件が起きた際に遺棄した母親ばかりが叩かれるのは公平ではありません。勿論、彼女が犯したことは重大ですから責任を果たすのは当然だとしても、タネを植え付けた側の責任も同時に問わなければ女性ばかりが悪者になってしまいます。
やはり法律の面でも男性側に結婚という形の他に責任を果たさせるものが必要ではないでしょうか。皆が皆そうだとは言いませんが、所謂“デキ婚”の場合は親になるという準備期間を経ずに責任が先に来てしまっただけに、その後の関係がギクシャクして離婚するケースが多いと思うのです。こうした現実も少子化に悪影響を及ぼしていると思うのです。
養育費を支払うという責任の取り方もありますが、これもあってないような存在で、逃れようと思えば逃れることができてしまいます。どれだけ調停で決まったこととはいえ簡単に反故にされる様ではいけないと思いますが、現状では其れが可能なのです。
きちんと結婚以外の責任の取り方を法律で定めることで、簡単に避妊なしの性交が不可能になります。勿論、避妊対策をしていても完璧にはならないですが、法律の存在を頭に植え付けることで互いが性交について真剣さを持つと思うのです。
ただ、それ以前に日本では性教育に関して明確な方針がありません。常に個々任せです。これでは性交に関する知識だけが独り歩きして行きずり且つ無責任な性交を生み出してしまいます。彼女の様な結末を迎えさせない様にする為にも、新元号を境に変えていくべきだと思うのです。